【2024年最新版】PostgreSQLで挿入パフォーマンスを高速化する10の方法
PostgreSQLで挿入パフォーマンスを高速化する
COPYコマンドを使う
大量のデータを挿入する場合は、INSERT
文よりもCOPYコマンドを使うのがおすすめです。COPYコマンドは、データをファイルから直接読み込んでテーブルに挿入するため、INSERT
文よりも高速に処理できます。
COPY テーブル名 (列名, 列名, ...)
FROM ファイル名
DELIMITER 区切り文字;
例
COPY customers (id, name, email)
FROM customers.csv
DELIMITER ',';
バルクロードを使う
\copy テーブル名 (列名, 列名, ...)
FROM ファイル名
FORMAT csv;
\copy customers (id, name, email)
FROM customers.csv
FORMAT csv;
インデックスを一時的に無効にする
挿入処理中は、インデックスがパフォーマンスのボトルネックになることがあります。インデックスはデータ検索に役立ちますが、挿入処理時にはオーバーヘッドが発生します。そのため、挿入処理中は一時的にインデックスを無効にすることで、パフォーマンスを向上させることができます。
ALTER TABLE テーブル名 DISABLE INDEX ALL;
※ 挿入処理が終わったら、インデックスを再度有効にする必要があります。
ALTER TABLE テーブル名 ENABLE INDEX ALL;
WALバッファのサイズを増やす
WALバッファは、書き込み処理を高速化するためのバッファです。WALバッファのサイズを増やすことで、書き込み処理をより効率化できます。
SET wal_buffer_size = 128MB;
※ PostgreSQLの設定ファイルを変更する場合は、事前にバックアップを取るようにしてください。
PostgreSQLの設定を調整する
PostgreSQLには、パフォーマンスに影響を与える多くの設定があります。これらの設定を調整することで、挿入パフォーマンスを向上させることができます。
主な設定項目
max_wal_size
checkpoint_segments
shared_buffers
work_mem
COPYコマンド
-- テーブル作成
CREATE TABLE customers (
id INT PRIMARY KEY,
name VARCHAR(255),
email VARCHAR(255)
);
-- CSVファイルからデータ挿入
COPY customers (id, name, email)
FROM customers.csv
DELIMITER ',';
バルクロード
-- テーブル作成
CREATE TABLE customers (
id INT PRIMARY KEY,
name VARCHAR(255),
email VARCHAR(255)
);
-- CSVファイルからデータ挿入
\copy customers (id, name, email)
FROM customers.csv
FORMAT csv;
インデックスの一時無効化
-- インデックス無効化
ALTER TABLE customers DISABLE INDEX ALL;
-- データ挿入
-- インデックス有効化
ALTER TABLE customers ENABLE INDEX ALL;
WALバッファサイズの変更
-- 設定ファイルの編集
# postgresql.conf
wal_buffer_size = 128MB
-- PostgreSQLの再起動
- 上記の方法は、状況によって効果が異なります。最適な方法は、実際に試してみて確認する必要があります。
- パフォーマンスを向上させるためには、データベースの設計も重要です。データのアクセス方法を考慮して、適切なテーブル構造やインデックスを作成しましょう。
パーティショニング
テーブルをパーティショニングすることで、挿入処理を分散させることができます。パーティショニングは、テーブルを論理的に複数の部分に分割する機能です。
- 年月ごとにデータをパーティショニングする
トリガーの無効化
トリガーは、データ挿入時に自動的に実行されるプログラムです。トリガーが複雑な処理を行う場合、挿入処理のパフォーマンスが低下する可能性があります。そのため、挿入処理中はトリガーを一時的に無効にすることで、パフォーマンスを向上させることができます。
※ トリガーを無効にする場合は、データ整合性に影響を与えないように注意する必要があります。
外部キー制約の無効化
外部キー制約は、データの参照整合性を保つための機能です。外部キー制約が複雑な場合、挿入処理のパフォーマンスが低下する可能性があります。そのため、挿入処理中は外部キー制約を一時的に無効にすることで、パフォーマンスを向上させることができます。
ホットスタンバイを使う
ホットスタンバイは、主データベースと複製データベースを同時に稼働させる機能です。ホットスタンバイを使うことで、主データベースの負荷を軽減し、挿入処理のパフォーマンスを向上させることができます。
接続プーリングを使う
接続プーリングは、データベースへの接続をプールしておく機能です。接続プーリングを使うことで、データベースへの接続時間を短縮し、挿入処理のパフォーマンスを向上させることができます。
sql postgresql bulkinsert