データベース運用者の必須知識！PostgreSQL接続を一時停止する方法
PostgreSQL で接続を一時的に無効にする方法
pg_ctlコマンドは、PostgreSQLサーバーを起動、停止、および再起動するために使用できます。このコマンドを使用して、サーバーをシャットダウンすることで、すべての接続を一時的に無効にすることができます。
pg_ctl stop -d /path/to/data/directory
このコマンドを実行すると、PostgreSQLサーバーが停止し、すべての接続が切断されます。サーバーを再起動するには、以下のコマンドを使用します。
pg_ctl start -d /path/to/data/directory
pg_hba.confファイルは、PostgreSQLサーバーへの接続を許可するクライアントと方法を定義します。このファイルを編集して、特定のクライアントまたはホストからの接続を無効にすることができます。
たとえば、すべてのクライアントからの接続を無効にするには、以下の行をpg_hba.confファイルに追加します。
host all all 0.0.0.0/0 reject
ファイルを編集したら、PostgreSQLサーバーを再起動する必要があります。
pg_ctl restart -d /path/to/data/directory
SET SESSION_PLSQL_REJECT_STATEMENTコマンドを使用して、現在のセッションで特定のSQL文の実行を拒否することができます。このコマンドを使用して、すべてのDML操作を拒否することで、データベースへの接続を事実上無効にすることができます。
SET SESSION_PLSQL_REJECT_STATEMENT = 'INSERT, UPDATE, DELETE';
このコマンドは、現在のセッションにのみ影響することに注意してください。新しいセッションを開始すると、コマンドの効果はなくなります。
PostgreSQLクライアントライブラリには、接続を管理するための関数があります。これらの関数を使用して、接続を開いたり閉じたり、接続パラメータを設定したりすることができます。
たとえば、Pythonのpsycopg2ライブラリを使用して、接続を閉じるには以下のコードを使用します。
import psycopg2
conn = psycopg2.connect("dbname=mydatabase user=myuser password=mypassword")
# ...
conn.close()
注意事項
接続を無効にする前に、データベースに書き込みを行うトランザクションが進行していないことを確認してください。そうしないと、データ損失が発生する可能性があります。
また、接続を無効にすることは、パフォーマンスに影響を与える可能性があることに注意してください。特に、多くのクライアントがデータベースに接続している場合はそうです。
代替手段
接続を完全に無効にする代わりに、読み取り専用モードでデータベースを起動することを検討することもできます。これにより、データベースへの読み取りアクセスは許可されますが、書き込みアクセスは許可されなくなります。
pg_ctl start -c read_only=true -d /path/to/data/directory
PostgreSQLで接続を一時的に無効にするには、さまざまな方法があります。最適な方法は、状況によって異なります。データベースへのアクセスを完全に遮断する必要がある場合は、pg_ctlコマンドを使用するのが最善の方法です。特定のクライアントまたはホストからの接続のみを無効にする必要がある場合は、pg_hba.confファイルを編集するのが最善の方法です。現在のセッションでのみ特定のSQL文の実行を拒否する必要がある場合は、SET SESSION_PLSQL_REJECT_STATEMENTコマンドを使用するのが最善の方法です。
PostgreSQL で接続を一時的に無効にするサンプルコード
# PostgreSQLサーバーをシャットダウンしてすべての接続を無効にする
pg_ctl stop -d /path/to/data/directory
# PostgreSQLサーバーを再起動して接続を有効にする
pg_ctl start -d /path/to/data/directory
pg_hba.confファイルを編集する
# pg_hba.confファイルを開く
sudo nano /etc/postgresql/14/main/pg_hba.conf
# すべてのクライアントからの接続を無効にする行を追加する
host all all 0.0.0.0/0 reject
# ファイルを保存して閉じる
Ctrl+O, Enter
# PostgreSQLサーバーを再起動する
sudo systemctl restart postgresql-14
SET SESSION_PLSQL_REJECT_STATEMENTコマンドを使用する
# 現在のセッションですべてのDML操作を拒否する
SET SESSION_PLSQL_REJECT_STATEMENT = 'INSERT, UPDATE, DELETE';
PostgreSQLクライアントライブラリを使用する
import psycopg2
# データベースに接続する
conn = psycopg2.connect("dbname=mydatabase user=myuser password=mypassword")
# ...
# 接続を閉じる
conn.close()
# 読み取り専用モードでデータベースを起動する
pg_ctl start -c read_only=true -d /path/to/data/directory
補足
上記のサンプルコードは、PostgreSQL 14 を使用しています。他のバージョンを使用している場合は、コマンドやオプションが異なる場合があります。
また、これらのサンプルコードは基本的な操作のみを示しています。より複雑な操作を行う場合は、PostgreSQL のドキュメントを参照してください。
pg_feregionは、PostgreSQL 10以降で使用できる新しい機能です。これを使用して、特定のデータベースまたはテーブルへの接続をフェンスすることができます。これは、メンテナンス作業中にデータベースへのアクセスを制限する場合などに役立ちます。
-- 特定のデータベースへの接続をフェンスする
FENCE DATABASE mydatabase;
-- フェンスを解除する
UNFENCE DATABASE mydatabase;
PostgreSQLクライアントライブラリのほとんどには、接続プーリング機能が備わっています。これを使用すると、アプリケーションで使用する接続数を制限できます。接続プールの最大サイズに達すると、新しい接続要求はキューに入れられます。
これは、データベースへの同時接続数を制限して、パフォーマンスを向上させる場合などに役立ちます。
アプリケーションロジックを使用して、データベースへの接続を管理することもできます。たとえば、データベースへの接続を取得する前に、アプリケーションがロックを取得するようにすることができます。これにより、一度にデータベースにアクセスできる接続数を制限できます。
この方法は、よりきめ細かな制御が必要な場合に役立ちます。
最適な方法は、状況によって異なります。以下の要素を考慮する必要があります。
- 無効にする必要がある接続の種類
- パフォーマンスへの影響
- 必要な制御レベル
PostgreSQL で接続を一時的に無効にするには、さまざまな方法があります。最適な方法は、状況によって異なります。
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