MySQLデータベースにおけるパスワードセキュリティ:Bcryptハッシュの活用
MySQLデータベースにおけるBcryptハッシュパスワードの保存方法
MySQLデータベースにBcryptでハッシュ化されたパスワードを安全に保存するには、適切な列タイプと長さを選択する必要があります。
推奨される列タイプと長さ
- CHAR(60): Bcryptハッシュは最大60文字の長さになるため、CHAR(60)列を使用するのが一般的です。
- VARCHAR(255): 将来的にハッシュアルゴリズムが変更され、より長いハッシュ値が必要になる可能性を考慮して、VARCHAR(255)列を使用することもできます。
- NULL値: パスワードが必須の場合は、列に
NOT NULL
制約を設定する必要があります。 - デフォルト値: パスワードが空の場合にデフォルト値を設定することは避けてください。
- インデックス: パスワード列にインデックスを作成することは避けてください。
例
CREATE TABLE users (
id INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
username VARCHAR(255) NOT NULL,
password CHAR(60) NOT NULL,
PRIMARY KEY (id)
);
Bcryptハッシュの利点
- パスワードを安全に保存できます。
- レインボーテーブル攻撃に対する高い耐性があります。
- 計算コストが高いため、パスワード解析に時間がかかります。
Bcryptハッシュは、PHP、Java、Pythonなど、さまざまなプログラミング言語で実装できます。
注意事項
- パスワードは長く、複雑にする必要があります。
- 二要素認証を使用する必要があります。
<?php
// パスワード
$password = 'password123';
// Bcryptハッシュの生成
$hashedPassword = password_hash($password, PASSWORD_BCRYPT);
// ハッシュ化されたパスワードをデータベースに保存
$sql = "INSERT INTO users (username, password) VALUES ('user1', '$hashedPassword')";
$connection->query($sql);
?>
Java
import org.mindrot.jbcrypt.BCrypt;
public class Main {
public static void main(String[] args) {
// パスワード
String password = "password123";
// Bcryptハッシュの生成
String hashedPassword = BCrypt.hashpw(password, BCrypt.gensalt());
// ハッシュ化されたパスワードをデータベースに保存
// ...
}
}
Python
import passlib.hash
# パスワード
password = 'password123'
# Bcryptハッシュの生成
hashedPassword = passlib.hash.bcrypt.hash(password)
# ハッシュ化されたパスワードをデータベースに保存
# ...
上記のコードは、パスワードをBcryptでハッシュ化し、データベースに保存する方法を示しています。
MySQLには、PASSWORD()
やSHA2()
などのパスワードハッシュ関数が組み込まれています。これらの関数を使用して、パスワードをハッシュ化することができます。
INSERT INTO users (username, password) VALUES ('user1', PASSWORD('password123'));
ストアドプロシージャを使用する
ストアドプロシージャを使用して、パスワードハッシュ化ロジックをデータベースにカプセル化することができます。
DELIMITER //
CREATE PROCEDURE hash_password(IN username VARCHAR(255), IN password VARCHAR(255), OUT hashed_password VARCHAR(60))
BEGIN
SET hashed_password = PASSWORD(password);
END //
DELIMITER ;
CALL hash_password('user1', 'password123', @hashed_password);
INSERT INTO users (username, password) VALUES ('user1', @hashed_password);
外部ライブラリを使用する
phpMyAdminなどの外部ライブラリを使用して、パスワードをハッシュ化することができます。
どの方法を使用する場合でも、パスワードハッシュ化ロジックが安全であることを確認する必要があります。
- ハッシュアルゴリズムは、レインボーテーブル攻撃に対する高い耐性を持つ必要があります。
mysql hash types