Liquibase を使って MySQL/MariaDB テーブルに自動的に UUID を生成する

2024-07-27

Liquibase で MySQL/MariaDB 用の UUID を自動生成する方法

Liquibase の設定

まず、Liquibase プロジェクトを設定する必要があります。これには、Liquibase の設定ファイル (liquibase.properties) を作成し、データベース接続情報などを指定する必要があります。

url=jdbc:mysql://localhost:3306/your_database
username=your_username
password=your_password

テーブルの作成

次に、UUID を自動生成するテーブルを作成する必要があります。これには、createTable または addColumn などの Liquibase チェンジセットを使用します。

<changeSet id="create_users_table" author="your_name">
  <createTable tableName="users">
    <column name="id" type="uuid" autoIncrement="true" primaryKey="true"/>
    <column name="name" type="varchar(255)"/>
    <column name="email" type="varchar(255)"/>
  </createTable>
</changeSet>

上記の例では、users という名前のテーブルを作成し、id という名前の UUID 列を追加します。autoIncrement 属性を true に設定すると、Liquibase が挿入時に UUID を自動生成します。

データの挿入

UUID を自動生成するには、Liquibase の insert チェンジセットを使用します。

<changeSet id="insert_user_data" author="your_name">
  <insert tableName="users">
    <column name="name" value="John Doe"/>
    <column name="email" value="[email protected]"/>
  </insert>
</changeSet>

上記の例では、users テーブルに新しいレコードを挿入します。id 列は自動的に生成され、nameemail 列には指定した値が設定されます。

Liquibase を実行して、データベーススキーマを更新します。

liquibase update

このコマンドを実行すると、Liquibase が設定ファイルに指定されたデータベース接続情報を使用して、データベースに接続し、変更セットを実行します。

注意事項

  • MySQL/MariaDB バージョン 5.0.15 以降が必要です。
  • UUID 列は、プライマリキーとして使用できます。
  • UUID 列は、インデックスに使用できます。

また、Liquibase は、PostgreSQL、Oracle、SQL Server など、他のデータベースプラットフォームもサポートしています。




url=jdbc:mysql://localhost:3306/your_database
username=your_username
password=your_password

テーブル作成用の Liquibase チェンジセット (create_users_table.xml)

<changeSet id="create_users_table" author="your_name">
  <createTable tableName="users">
    <column name="id" type="uuid" autoIncrement="true" primaryKey="true"/>
    <column name="name" type="varchar(255)"/>
    <column name="email" type="varchar(255)"/>
  </createTable>
</changeSet>
<changeSet id="insert_user_data" author="your_name">
  <insert tableName="users">
    <column name="name" value="John Doe"/>
    <column name="email" value="[email protected]"/>
  </insert>
</changeSet>
liquibase update

説明

このファイルには、データベース接続情報 (URL、ユーザー名、パスワード) を指定します。

テーブル作成用の Liquibase チェンジセット

このチェンジセットは、users という名前のテーブルを作成します。id 列は UUID 型で、自動生成されます。nameemail 列は、文字列型です。

  • UUID 列は、プライマリキー、インデックスなどに使用できます。



Liquibase を使用して、挿入前に UUID を生成するトリガーを作成できます。これにより、よりきめ細かい制御が可能になります。

<changeSet id="create_uuid_trigger" author="your_name">
  <createTrigger tableName="users" triggerName="uuid_trigger">
    <beforeInsert>
      <sql>
        SET NEW.id = UUID();
      </sql>
    </beforeInsert>
  </createTrigger>
</changeSet>

上記の例では、users テーブルに対して uuid_trigger という名前のトリガーを作成します。このトリガーは、レコードが挿入される前に実行され、id 列に新しい UUID を設定します。

MySQL/MariaDB 8.0 以降では、UUID データ型を使用して UUID 列を定義できます。このデータ型は、列に自動的に UUID を生成します。

<changeSet id="create_users_table_with_uuid_data_type" author="your_name">
  <createTable tableName="users">
    <column name="id" type="uuid" primaryKey="true"/>
    <column name="name" type="varchar(255)"/>
    <column name="email" type="varchar(255)"/>
  </createTable>
</changeSet>

上記の例は、UUID データ型を使用して id 列を定義した users テーブルを作成します。この場合、Liquibase はトリガーを作成する必要がなく、列に自動的に UUID が生成されます。

カスタム生成戦略を使用した UUID 生成

Liquibase を使用して、カスタムの UUID 生成戦略を実装できます。これにより、独自の UUID 生成ロジックを定義できます。

<changeSet id="create_users_table_with_custom_uuid_generation" author="your_name">
  <createTable tableName="users">
    <column name="id" type="uuid" autoIncrement="true" primaryKey="true">
      <generationStrategy class="com.example.MyUUIDGenerator"/>
    </column>
    <column name="name" type="varchar(255)"/>
    <column name="email" type="varchar(255)"/>
  </createTable>
</changeSet>

上記の例では、com.example.MyUUIDGenerator という名前のカスタム UUID 生成クラスを使用する id 列を定義しています。このクラスは、独自の UUID 生成ロジックを実装する必要があります。

  • トリガーを使用する場合は、データベースのバージョン要件を確認してください。
  • UUID データ型は、MySQL/MariaDB 8.0 以降でのみ使用できます。
  • カスタム生成戦略を実装する場合は、Java に精通している必要があります。

mysql mariadb uuid



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