意外と知らない?OracleデータベースでBLOB型データを活用する3つの方法

2024-06-09

BLOB とは?

BLOBは、通常のテキストデータ型とは異なり、非常に大きなデータを格納することができます。多くのデータベースシステムでは、BLOBのサイズは数ギガバイトから数テラバイトまでサポートされています。

BLOB の用途

BLOBは、主に以下の用途で使用されます。

  • マルチメディアデータの保存: 画像、動画、音声ファイルなどのマルチメディアデータをデータベースに格納することができます。
  • 文書ファイルの保存: PDFファイル、Word文書、Excelファイルなどの文書ファイルをデータベースに格納することができます。
  • プログラムの保存: プログラムコードや実行ファイルなどのプログラムデータをデータベースに格納することができます。

BLOB の利点

BLOBを使用する利点は次のとおりです。

  • 大量のバイナリデータを効率的に格納できる: BLOBを使用すると、テキストデータ型では格納できないような大量のバイナリデータを効率的に格納することができます。
  • データベースシステムでマルチメディアデータを管理できる: BLOBを使用すると、データベースシステムでマルチメディアデータを簡単に管理することができます。
  • さまざまな種類のバイナリデータを格納できる: BLOBは、画像、動画、音声ファイル、プログラムなど、さまざまな種類のバイナリデータを格納することができます。

BLOB の注意点

BLOBを使用する注意点としては、次の点が挙げられます。

  • データベースのサイズが大きくなる: BLOBは大量のデータを格納できるため、データベースのサイズが大きくなる可能性があります。
  • パフォーマンスが低下する可能性がある: BLOBにアクセスすると、パフォーマンスが低下する可能性があります。
  • セキュリティリスクがある: BLOBに格納されているデータは、セキュリティリスクにさらされる可能性があります。

OracleでのBLOBの使用例

Oracleデータベースでは、BLOBデータ型を使用して、画像、動画、音声ファイルなどのバイナリデータを格納することができます。BLOBデータ型は、BLOBBFILERAWの3種類があります。

  • BLOB: バイナリデータを直接データベースに格納します。
  • BFILE: バイナリデータを外部ファイルに格納し、データベースにはそのファイルへの参照情報のみを格納します。
  • RAW: バイナリデータを格納し、データ型変換などの操作を行うことができます。

以下は、OracleデータベースでBLOBデータ型を使用して画像を格納する例です。

CREATE TABLE images (
  id NUMBER PRIMARY KEY,
  name VARCHAR2(255) NOT NULL,
  image BLOB NOT NULL
);

INSERT INTO images (id, name, image)
VALUES (1, 'image1.jpg', <image data>);

この例では、imagesというテーブルを作成し、idnameimageという3つの列を定義しています。id列は主キーとして使用され、name列は画像の名前を格納します。image列はBLOBデータ型で、画像データを格納します。

INSERT INTO imagesステートメントを使用して、imagesテーブルにレコードを挿入します。このステートメントでは、画像データは<image data>というプレースホルダーで指定されています。実際の画像データを挿入するには、このプレースホルダーを実際の画像データに置き換える必要があります。

BLOBは、データベースシステムにおいて、大量のバイナリデータを格納するための便利なデータ型です。マルチメディアデータ、文書ファイル、プログラムなど、さまざまな種類のバイナリデータを格納することができます。BLOBを使用する際には、データベースのサイズやパフォーマンス、セキュリティリスクなどの点に注意する必要があります。




OracleでのBLOBデータ型を使用したサンプルコード

画像をBLOBデータ型として挿入する

CREATE TABLE images (
  id NUMBER PRIMARY KEY,
  name VARCHAR2(255) NOT NULL,
  image BLOB NOT NULL
);

INSERT INTO images (id, name, image)
VALUES (1, 'image1.jpg', <image data>);

説明:

  • このコードは、imagesというテーブルを作成し、idnameimageという3つの列を定義します。
  • id列は主キーとして使用され、name列は画像の名前を格納します。
  • image列はBLOBデータ型で、画像データを格納します。
  • INSERT INTO imagesステートメントを使用して、imagesテーブルにレコードを挿入します。

BLOBデータ型として格納された画像を取得する

SELECT id, name, image
FROM images
WHERE id = 1;
  • このコードは、imagesテーブルからidが1のレコードを取得します。
  • 取得されたレコードには、idnameimageの3つの列が含まれます。
SELECT image
FROM images
WHERE id = 1;

FILE_TYPE image_file EXTERNAL TYPE BLOB;

BEGIN
  FOR i IN 1..DBMS_LOB.GET_LENGTH(image_file) LOOP
    PUT_LINE(DBMS_LOB.READ(image_file, i, 1024));
  END LOOP;

  CLOSE image_file;
END;
  • 取得されたBLOBデータは、image_fileという外部変数に格納されます。
  • FORループを使用して、image_file変数に格納されたBLOBデータを1バイトずつ読み出し、コンソールに出力します。
  • 最後に、CLOSEプロシージャを使用して、image_file変数を閉じます。

このコードはあくまでも一例であり、実際の状況に合わせて変更する必要があります。

BLOBデータ型を使用する際には、以下の点に注意する必要があります。

    これらの点に注意した上で、適切にBLOBデータ型を使用してください。




    BLOBを取得するその他の方法

    SQL文を使用する

    上記で紹介した方法が最も一般的です。SQL文を使用して、BLOBデータ型として格納されたデータを直接取得することができます。

    APIを使用する

    多くのプログラミング言語には、データベースにアクセスするためのAPIが用意されています。これらのAPIを使用して、BLOBデータを取得することができます。

    ライブラリを使用する

    • 少量のBLOBデータを取得する場合: SQL文を使用するのが最も簡単です。
    • 大量のBLOBデータを取得する場合: APIまたはライブラリを使用すると、パフォーマンスが向上する場合があります。
    • 複雑な操作を行う場合: APIまたはライブラリを使用すると、より柔軟な操作が可能になります。

    以下に、それぞれの方法の例を示します。

    SELECT image
    FROM images
    WHERE id = 1;
    

    Pythonの場合:

    import cx_Oracle
    
    connection = cx_Oracle.connect('user/password@database')
    cursor = connection.cursor()
    
    cursor.execute('SELECT image FROM images WHERE id = 1')
    blob = cursor.fetchone()[0]
    
    with open('image.jpg', 'wb') as f:
      f.write(blob.read())
    
    connection.close()
    

    Javaの場合:

    import java.sql.*;
    
    public class GetBlob {
    
      public static void main(String[] args) throws Exception {
        Class.forName('oracle.jdbc.driver.OracleDriver');
        Connection connection = DriverManager.getConnection('jdbc:oracle:thin:@//localhost:1521/xe', 'user', 'password');
        PreparedStatement statement = connection.prepareStatement('SELECT image FROM images WHERE id = 1');
        ResultSet resultSet = statement.executeQuery();
    
        if (resultSet.next()) {
          Blob blob = resultSet.getBlob(1);
          InputStream inputStream = blob.getInputStream();
    
          byte[] buffer = new byte[1024];
          int bytesRead;
          while ((bytesRead = inputStream.read(buffer)) != -1) {
            System.out.write(buffer, 0, bytesRead);
          }
    
          inputStream.close();
        }
    
        resultSet.close();
        statement.close();
        connection.close();
      }
    }
    

    Goの場合:

    package main
    
    import (
      "database/sql"
      _ "github.com/go-sql-driver/oracle"
    )
    
    func main() {
      db, err := sql.Open("oracle", "user/password@database")
      if err != nil {
        panic(err)
      }
      defer db.Close()
    
      stmt, err := db.Prepare("SELECT image FROM images WHERE id = 1")
      if err != nil {
        panic(err)
      }
      defer stmt.Close()
    
      row := stmt.QueryRow()
      var blob sql.RawBytes
      err = row.Scan(&blob)
      if err != nil {
        panic(err)
      }
    
      file, err := os.Create("image.jpg")
      if err != nil {
        panic(err)
      }
      defer file.Close()
    
      _, err = file.Write(blob)
      if err != nil {
        panic(err)
      }
    }
    

    これらの方法はあくまでも一例であり、使用するライブラリやフレームワークによってコードは異なる場合があります。

    BLOBを取得するには、様々な方法があります。状況に合わせて適切な方法を選択してください。


    sql oracle blob


    OFFSETとFETCH NEXTキーワードを使いこなす!SQL Serverで結果セットを操作

    SQL Serverにおける行オフセットは、SELECTクエリの結果セットから特定の数の行をスキップして取得する機能です。これは、大規模なデータセットを処理する場合や、特定の範囲のデータのみを抽出する場合に役立ちます。構文行オフセットは、OFFSETキーワードを使用して指定します。基本的な構文は以下のとおりです。...


    .NETにおけるSQL接続のクローズ処理:End Usingの重要性

    usingステートメントは、スコープ内でのリソースの自動管理を提供します。スコープを出ると、Disposeメソッドが自動的に呼び出され、リソースが解放されます。SQL接続の場合、usingステートメント内でSqlConnectionオブジェクトを作成すると、接続が開きます。スコープを出ると、End Usingが自動的に呼び出され、SqlConnectionオブジェクトのDisposeメソッドが実行されます。Disposeメソッドは接続を閉じ、関連するリソースを解放します。...


    MySQLとSQL ServerにおけるTinyintとBitの使い方

    値の範囲Tinyint: -128から127までの整数値を格納できます。Bit: 0または1のみを格納できます。使用例Tinyint: 真偽値だけでなく、小さな数値を格納する場合にも使用できます。Bit: 真偽値のみを格納する場合は、Bitの方が適切です。...


    SQL Server 2008でレコードの存在を確認し、存在しない場合は挿入する方法

    SQL Server 2008で特定の条件に合致するレコードが存在するかどうかを確認し、存在しない場合は新しいレコードを挿入する方法について解説します。方法以下の3つの方法を紹介します。EXISTS キーワード解説EXISTS キーワードは、サブクエリで指定された条件に合致するレコードが1件でも存在するかどうかを確認します。...


    SQL WHERE ID IN の代替方法:OR演算子、CASE式、EXISTSサブクエリ、JOIN、CTE

    SQL WHERE ID IN (id1, id2, ..., idn) は、id1, id2, ..., idn のリストに含まれる ID を持つレコードを抽出する SQL クエリです。これは、特定の ID のグループに一致するデータを効率的に検索する際に役立ちます。...


    SQL SQL SQL SQL Amazon で見る



    CLOB vs BLOB:DB2とOracleにおける詳細比較

    CLOBとBLOBは、どちらもデータベース管理システム(DBMS)で大量のデータを格納するために使用されるデータ型です。しかし、それぞれ異なる種類のデータを格納するように設計されており、異なる特性を持っています。データの種類CLOB(Character Large Object): テキストデータを格納します。データベースの文字セットでエンコードされた文字列を保持できます。