データベース設計の落とし穴回避!SQLiteで文字列を数値・実数に変換するテクニック集
SQLiteで文字列値を数値または実数データ型に格納する方法
方法
文字列値を数値型または実数型に変換するには、次のいずれかの方法を使用できます。
CAST関数は、値を別のデータ型に変換するために使用されます。以下に例を示します。
-- 文字列 "123" を整数に変換 SELECT CAST('123' AS INTEGER); -- 文字列 "3.14" を実数に変換 SELECT CAST('3.14' AS REAL);
数値リテラルは、文字列として表される数値です。以下に例を示します。
-- 文字列 "123" を整数として挿入 INSERT INTO my_table (column_name) VALUES 123; -- 文字列 "3.14" を実数として挿入 INSERT INTO my_table (column_name) VALUES 3.14;
チェック制約を使用して、列の値が特定のデータ型であることを確認できます。以下に例を示します。
CREATE TABLE my_table ( column_name INTEGER CHECK (column_name IS NUMERIC) );
注意事項
- 文字列が数値または実数に変換できない場合、エラーが発生します。
- CAST関数を使用すると、元の文字列値が失われます。
- 数値リテラルを使用すると、文字列値を数値に変換する際に精度が失われる可能性があります。
例
次の例では、my_table
テーブルに column_name
という名前の列を作成し、その列に文字列値を数値型または実数型として格納する方法を示します。
CREATE TABLE my_table (
column_name TEXT
);
-- 文字列 "123" を整数として挿入
INSERT INTO my_table (column_name) VALUES '123';
-- 文字列 "3.14" を実数として挿入
INSERT INTO my_table (column_name) VALUES '3.14';
-- column_name 列の値を数値として選択
SELECT CAST(column_name AS INTEGER) FROM my_table;
-- column_name 列の値を実数として選択
SELECT CAST(column_name AS REAL) FROM my_table;
この例では、最初の INSERT ステートメントは文字列 "123" を column_name
列に挿入します。 CAST関数を使用して、この値を整数に変換してから、SELECT ステートメントで選択します。 2番目の INSERT ステートメントは、文字列 "3.14" を column_name
列に挿入します。 CAST関数を使用して、この値を実数に変換してから、SELECT ステートメントで選択します。
CREATE TABLE users (
id INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT,
name TEXT NOT NULL,
email TEXT UNIQUE NOT NULL,
age INTEGER,
created_at DATETIME DEFAULT CURRENT_TIMESTAMP
);
-- 文字列値を数値型として挿入
INSERT INTO users (name, email, age) VALUES ('Alice', '[email protected]', 30);
INSERT INTO users (name, email, age) VALUES ('Bob', '[email protected]', 25);
-- 文字列値を実数型として挿入
INSERT INTO users (name, email, age) VALUES ('Charlie', '[email protected]', 22.5);
-- column_name 列の値を数値として選択
SELECT CAST(age AS INTEGER) AS age FROM users;
-- column_name 列の値を実数として選択
SELECT CAST(age AS REAL) AS age FROM users;
users
という名前のテーブルを作成します。このテーブルには、ユーザーの ID、名前、電子メールアドレス、年齢、作成日時を格納する列が含まれます。Alice
とBob
という名前のユーザーをusers
テーブルに挿入します。これらのユーザーの年齢は、文字列値として挿入されます。Charlie
という名前のユーザーをusers
テーブルに挿入します。このユーザーの年齢は、文字列値として挿入されますが、小数点を含むため、実数型に変換されます。age
列の値を数値として選択します。
このコードを実行すると、次の出力が得られます。
30
25
22.5
最初の SELECT ステートメントは、age
列の値を数値に変換して選択します。これにより、Alice
と Bob
の年齢がそれぞれ 30 と 25 であることがわかります。
サブクエリを使用して、文字列値を数値または実数に変換してから、INSERTまたはUPDATEステートメントで使用できます。以下に例を示します。
-- 文字列 "123" を整数として挿入
INSERT INTO my_table (column_name)
SELECT (CAST(value AS INTEGER) FROM my_other_table WHERE id = 1);
-- 文字列 "3.14" を実数として更新
UPDATE my_table
SET column_name = (CAST(value AS REAL) FROM my_other_table WHERE id = 2);
CREATE VIEW my_view AS
SELECT CAST(column_name AS INTEGER) AS column_name_int
FROM my_table;
SELECT * FROM my_view;
この例では、my_view
という名前のビューを作成します。このビューは、my_table
テーブルの column_name
列を整数に変換した値を選択します。最後に、SELECT ステートメントを使用して、my_view
からすべての行を選択します。
ユーザー定義関数を使用して、文字列値を数値型または実数に変換できます。以下に例を示します。
CREATE FUNCTION to_integer(value TEXT)
RETURNS INTEGER
BEGIN
RETURN CAST(value AS INTEGER);
END;
-- 文字列 "123" を整数として挿入
INSERT INTO my_table (column_name) VALUES (to_integer('123'));
この例では、to_integer
という名前のユーザー定義関数を作成します。この関数は、文字列値を受け取り、その値を整数に変換して返します。最後に、INSERT ステートメントを使用して、to_integer
関数を介して文字列 "123" を column_name
列に挿入します。
使用する方法は、特定のニーズによって異なります。単純な変換の場合は、CAST関数を使用するのが最も簡単です。より複雑な変換の場合は、サブクエリ、ビュー、またはユーザー定義関数を使用する方がよい場合があります。
その他の考慮事項
- パフォーマンス: 大量のデータを処理する場合は、CAST関数よりもサブクエリ、ビュー、またはユーザー定義関数を使用する方が効率的な場合があります。
- 移植性: サブクエリ、ビュー、またはユーザー定義関数は、すべての SQLite バージョンで利用できるわけではないことに注意してください。 CAST関数は、すべての SQLite バージョンで利用できます。
- コードの読みやすさ: サブクエリ、ビュー、またはユーザー定義関数は、CAST関数よりもコードが読みにくくなる場合があります。
SQLite で文字列値を数値型または実数型に変換するには、さまざまな方法があります。最良の方法は、特定のニーズによって異なります。
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