MariaDBへの移行で躓いた?MySQLからMariaDBへのインポートで発生する構文エラーを完全解決!
MySQLからMariaDBへのインポートで発生するランダムな構文エラーに関するトラブルシューティング
概要
原因
この問題は、主に以下の原因によって発生します。
- データ型: MariaDB 10.1では、MySQL 5.6で使用されていた一部のデータ型が廃止されています。例えば、
TINYINT(1)
データ型は、MariaDB 10.1ではBOOLEAN
データ型に変更されています。
解決策
この問題を解決するには、以下の方法を試してください。
インポート前にダンプファイルを修正することで、構文エラーを回避することができます。修正方法は、以下の通りです。
- 廃止されたデータ型を新しいデータ型に変更します。
ダンプファイルの修正には、以下のツールを使用することができます。
- MySQL Workbench: MySQL Workbenchは、MySQLおよびMariaDBのデータベースを管理するためのグラフィカルツールです。MySQL Workbenchを使用すると、ダンプファイルを視覚的に編集することができます。
IGNORE_BAD_SQL
オプションを使用すると、MariaDBは構文エラーを無視してインポートを続行することができます。ただし、このオプションを使用すると、データ損失が発生する可能性があることに注意が必要です。
IGNORE_BAD_SQL
オプションを使用するには、以下のコマンドを実行します。
mysql -u username -p database_name < dump.sql --ignore-bad-sql
MariaDB 5.7は、MySQL 5.6との互換性が向上しており、構文エラーが発生する可能性が低くなっています。
上記以外にも、この問題を解決するための方法はいくつかあります。詳細は、以下のリソースを参照してください。
注意事項
- この問題は、複雑な場合があり、解決には時間がかかる場合があります。
- データの損失を避けるために、インポート前に必ずバックアップを取ってください。
関連する用語
- MySQL
- MariaDB
- ダンプファイル
- データ型
- 関数
- 予約語
IGNORE_BAD_SQL
オプション- MySQL Workbench
MySQL 5.6からMariaDB 10.1にインポートする際の構文エラーの修正例
CREATE TABLE users (
id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
name VARCHAR(255) NOT NULL,
email VARCHAR(255) NOT NULL UNIQUE,
active TINYINT(1) NOT NULL DEFAULT 1
);
CREATE TABLE users (
id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
name VARCHAR(255) NOT NULL,
email VARCHAR(255) NOT NULL UNIQUE,
active BOOLEAN NOT NULL DEFAULT 1
);
この例のように、ダンプファイル内のすべてのTINYINT(1)
データ型を BOOLEAN
データ型に変更する必要があります。
その他の修正例:
NOW()
関数をCURRENT_TIMESTAMP()
関数に変更するAUTO_INCREMENT
キーワードをAUTO_INC
キーワードに変更する
これらの修正は、テキストエディタやMySQL Workbenchなどのツールを使用して行うことができます。
注意事項
- この例はあくまでも一例であり、すべての状況に当てはまるわけではありません。
- ダンプファイルを修正する前に、必ずバックアップを取ってください。
- 修正後も構文エラーが発生する場合は、他の原因が考えられます。詳細については、上記のトラブルシューティングセクションを参照してください。
MySQLからMariaDBへのインポートで発生するランダムな構文エラーを解決するその他の方法
CONVERT_GEOMETRY
オプションを使用すると、MariaDBはMySQL 5.6で使用されていたジオメトリデータ型を新しいジオメトリデータ型に変換することができます。
mysql -u username -p database_name < dump.sql --convert-geometry
skip-invalid-rows
オプションを使用すると、MariaDBは構文エラーのある行をスキップしてインポートを続行することができます。
mysql -u username -p database_name < dump.sql --skip-invalid-rows
character-set-server
および character-set-client
オプションを使用すると、MariaDBはダンプファイルとクライアントの文字セットを一致させることができます。
mysql -u username -p -f --character-set-server=utf8 --character-set-client=utf8 database_name < dump.sql
max_allowed_packet
変数を増やすと、MariaDBは大きなダンプファイルをインポートできるようになります。
max_allowed_packet
変数を増やすには、以下のコマンドを実行します。
SET GLOBAL max_allowed_packet = 1024M;
関連する用語
CONVERT_GEOMETRY
オプションskip-invalid-rows
オプションcharacter-set-server
オプションmax_allowed_packet
変数
mysql mariadb