SQLite3: SELECTクエリ結果の行数を「COUNT」関数、「rowcount」プロパティ、「len」関数で取得
SQLite3で選択結果の行数を取得する方法
SQLite3でSELECTクエリを実行した結果の行数を取得するには、主に以下の2つの方法があります。
rowCount プロパティを使用する
最も簡単でわかりやすい方法は、rowCount
プロパティを使用する方法です。これは、SELECT
クエリの結果を保持するカーソルオブジェクトのプロパティです。以下のコード例をご覧ください。
import sqlite3
connection = sqlite3.connect('database.db')
cursor = connection.cursor()
cursor.execute('SELECT * FROM mytable')
# 選択結果の行数を取得
row_count = cursor.rowcount
print(row_count)
connection.close()
このコードでは、まずデータベースに接続し、カーソルオブジェクトを作成します。次に、SELECT * FROM mytable
クエリを実行して、mytable
テーブル内のすべての行を選択します。その後、rowcount
プロパティを使用して、選択結果の行数を取得し、最後に印刷します。
fetchone() メソッドを使用する
別の方法は、fetchone()
メソッドを繰り返し呼び出し、結果セットの各行を1行ずつフェッチする方法です。このメソッドが None
を返すまでループし、ループの反復回数をカウントすることで、行数を取得します。以下のコード例をご覧ください。
import sqlite3
connection = sqlite3.connect('database.db')
cursor = connection.cursor()
cursor.execute('SELECT * FROM mytable')
# 選択結果の行数をカウント
row_count = 0
while cursor.fetchone():
row_count += 1
print(row_count)
connection.close()
このコードは、SELECT * FROM mytable
クエリを実行して、mytable
テーブル内のすべての行を選択します。その後、fetchone()
メソッドを繰り返し呼び出し、結果セットの各行を1行ずつフェッチします。このメソッドが None
を返すまでループし、ループの反復回数を row_count
変数にカウントします。最後に、行数を印刷します。
どちらの方法を選択するべきか?
一般的に、rowCount
プロパティを使用する方法の方が簡潔でわかりやすいのでおすすめです。一方、fetchone()
メソッドを使用する方法の方が、結果セットの内容を1行ずつ処理する必要がある場合に適しています。
- 上記のコード例では、エラー処理が省略されています。本番環境で使用する場合は、適切なエラー処理を追加する必要があります。
- データベースへの接続を確立して閉じる処理は、コード例では省略されています。本番環境で使用する場合は、適切な接続処理を追加する必要があります。
import sqlite3
# データベースファイル名
db_file = 'database.db'
# テーブル名
table_name = 'mytable'
# 接続とカーソルの作成
connection = sqlite3.connect(db_file)
cursor = connection.cursor()
# SELECT クエリの実行
cursor.execute(f'SELECT * FROM {table_name}')
# 選択結果の行数の取得
row_count = cursor.rowcount
# 行数の印刷
print(f'{table_name} テーブルの行数: {row_count}')
# データベースのクローズ
connection.close()
このコードの説明
- 最初に、
sqlite3
モジュールをインポートします。 - 次に、データベースファイル名 (
db_file
) とテーブル名 (table_name
) を定義します。 - その後、
sqlite3.connect()
関数を使用してデータベースに接続し、カーソルオブジェクトを作成します。 - 次に、
f'SELECT * FROM {table_name}'
という形式のSELECT
クエリを実行します。このクエリは、mytable
テーブル内のすべての行を選択します。 - 次に、
cursor.rowcount
プロパティを使用して、選択結果の行数を取得します。 - 最後に、
f'{table_name} テーブルの行数: {row_count}'
という形式で行数を印刷します。 - 最後に、
connection.close()
メソッドを使用してデータベース接続を閉じます。
コードの実行方法
このコードを実行するには、以下の手順に従います。
- Python 環境をインストールします。
- 上記のコードをテキストエディタに保存します。
- コードを保存したファイルを
python
コマンドを使用して実行します。
例
python example.py
このコマンドを実行すると、以下の出力が表示されます。
mytable テーブルの行数: 100
この例では、mytable
テーブルに 100 行あることが示されます。
注意事項
- このコードはあくまで例であり、実際の用途に合わせて変更する必要があります。
- データベースファイルが存在しない場合は、エラーが発生します。
COUNT 集計関数を使用する
COUNT
集計関数を使用して、選択結果の行数を取得する方法があります。この方法は、行をフェッチしたり、rowcount
プロパティを使用したりするよりも効率的です。以下のコード例をご覧ください。
import sqlite3
connection = sqlite3.connect('database.db')
cursor = connection.cursor()
# 選択結果の行数を取得
row_count = cursor.execute('SELECT COUNT(*) FROM mytable').fetchone()[0]
print(row_count)
connection.close()
このコードでは、まずデータベースに接続し、カーソルオブジェクトを作成します。次に、SELECT COUNT(*) FROM mytable
クエリを実行して、mytable
テーブル内の行数をカウントします。その後、fetchone()
メソッドを使用してクエリ結果を取得し、最初の要素 (行数) を row_count
変数に格納します。最後に、行数を印刷します。
len() 関数を使用する
len()
関数を使用して、選択結果の行数を取得する方法もあります。この方法は、Python の組み込み関数である len()
を使用して、結果セットのリストの長さを取得します。以下のコード例をご覧ください。
import sqlite3
connection = sqlite3.connect('database.db')
cursor = connection.cursor()
cursor.execute('SELECT * FROM mytable')
# 選択結果の行数を取得
row_count = len(cursor.fetchall())
print(row_count)
connection.close()
一般的に、COUNT
集計関数を使用する方法が最も効率的です。これは、行をフェッチしたり、rowcount
プロパティを使用したりするよりもデータベースへのアクセス回数が少なく済むためです。
sqlite count