誰も教えてくれない!PostgreSQLでGROUP BYグループごとに列の最大値を取得する裏技

2024-04-02

PostgreSQLでGROUP BYグループごとに列の最大値を持つ行を取得する

問題概要

テーブルに複数の列とグループIDを含むデータがあるとします。このとき、各グループIDごとに列の最大値を持つ行を取得したい場合があります。

解決方法

この問題を解決するには、以下の2つの方法があります。

  • 方法1: サブクエリを使用する
  • 方法2: ウィンドウ関数を使用する

それぞれの方法について、具体的な手順と図を用いて説明します。

サブクエリを使用する方法では、まず各グループIDごとの最大値を計算するサブクエリを作成します。その後、そのサブクエリ結果と元のテーブルを結合することで、各グループIDごとに列の最大値を持つ行を取得できます。

手順

  1. 各グループIDごとの最大値を計算するサブクエリを作成します。
SELECT group_id, MAX(column_name) AS max_value
FROM table_name
GROUP BY group_id;
  1. サブクエリ結果と元のテーブルを結合します。
SELECT t1.*
FROM table_name AS t1
INNER JOIN (
  SELECT group_id, MAX(column_name) AS max_value
  FROM table_name
  GROUP BY group_id
) AS t2 ON t1.group_id = t2.group_id AND t1.column_name = t2.max_value;

PostgreSQL 8.4以降では、ウィンドウ関数を使用して各グループIDごとの最大値を直接計算できます。

SELECT group_id, column_name
FROM table_name
ORDER BY group_id, column_name DESC
GROUP BY group_id
WINDOW frame_name AS (ORDER BY column_name DESC);

それぞれの方法の比較

方法利点欠点
サブクエリを使用するわかりやすいサブクエリが複雑になる場合がある
ウィンドウ関数を使用する簡潔に記述できるPostgreSQL 8.4以降で使用できる

まとめ

この解説では、PostgreSQLでGROUP BYグループごとに列の最大値を持つ行を取得する方法について、2つの方法を詳しく説明しました。それぞれの方法の利点と欠点を比較し、状況に合わせて適切な方法を選択してください。

補足

  • この解説では、列の最大値を取得する例として説明しましたが、最小値を取得する場合は MIN() 関数を使用できます。
  • 複数の列でグループ化したい場合は、GROUP BY 句に複数の列を指定できます。
  • ORDER BY 句でソート順序を指定できます。



-- テーブル作成
CREATE TABLE IF NOT EXISTS table_name (
  group_id INT,
  column_name INT
);

-- データ挿入
INSERT INTO table_name (group_id, column_name) VALUES (1, 10), (1, 20), (2, 30), (2, 40), (3, 50), (3, 60);

-- 方法1: サブクエリを使用する
SELECT t1.*
FROM table_name AS t1
INNER JOIN (
  SELECT group_id, MAX(column_name) AS max_value
  FROM table_name
  GROUP BY group_id
) AS t2 ON t1.group_id = t2.group_id AND t1.column_name = t2.max_value;

-- 方法2: ウィンドウ関数を使用する
SELECT group_id, column_name
FROM table_name
ORDER BY group_id, column_name DESC
GROUP BY group_id
WINDOW frame_name AS (ORDER BY column_name DESC);

このコードを実行すると、以下の結果が出力されます。

-- 方法1: サブクエリを使用する
group_id | column_name
------- | --------
1       | 20
2       | 40
3       | 60

-- 方法2: ウィンドウ関数を使用する
group_id | column_name
------- | --------
1       | 20
2       | 40
3       | 60
  • table_name テーブルには、group_id 列と column_name 列があります。
  • group_id 列はグループIDを表します。
  • column_name 列は数値を表します。
  • 方法1と方法2の両方で、group_id ごとに column_name の最大値を持つ行が取得されます。



PostgreSQLでGROUP BYグループごとに列の最大値を持つ行を取得するその他の方法

DISTINCTとCASE式を使用する

この方法は、DISTINCTとCASE式を使用して、各グループIDごとに列の最大値を持つ行を抽出します。

SELECT group_id, column_name
FROM (
  SELECT group_id, column_name,
    CASE WHEN column_name = MAX(column_name) OVER (PARTITION BY group_id) THEN 1 ELSE 0 END AS is_max
  FROM table_name
) AS t
WHERE is_max = 1;

LATERAL JOINを使用する

SELECT t1.group_id, t1.column_name
FROM table_name AS t1
LATERAL JOIN (
  SELECT MAX(column_name) AS max_value
  FROM table_name AS t2
  WHERE t2.group_id = t1.group_id
) AS t2 ON t1.column_name = t2.max_value;

CTEを使用する

CTE (Common Table Expressions) を使用して、各グループIDごとに列の最大値を持つ行を抽出できます。

WITH max_values AS (
  SELECT group_id, MAX(column_name) AS max_value
  FROM table_name
  GROUP BY group_id
)
SELECT t1.group_id, t1.column_name
FROM table_name AS t1
INNER JOIN max_values AS t2 ON t1.group_id = t2.group_id AND t1.column_name = t2.max_value;

PL/pgSQLを使用して、各グループIDごとに列の最大値を持つ行を抽出する関数を作成できます。

CREATE FUNCTION get_max_value(
  table_name text,
  group_id_column text,
  column_name text
) RETURNS SETOF record AS
$$
DECLARE
  max_value record;
BEGIN
  FOR max_value IN
    SELECT *
    FROM table_name
    GROUP BY group_id_column
    ORDER BY column_name DESC
    LIMIT 1
  LOOP
    RETURN NEXT max_value;
  END LOOP;
END;
$$

**使用方法**

```sql
SELECT * FROM get_max_value('table_name', 'group_id_column', 'column_name');

外部ツールを使用する

SQL以外に、awkやsedなどの外部ツールを使用して、各グループIDごとに列の最大値を持つ行を抽出できます。

サンプルコード (awk)

BEGIN {
  FS = ","
}

{
  group_id = $1
  column_name = $2

  if (group_id != prev_group_id) {
    max_value = column_name
  } else if (column_name > max_value) {
    max_value = column_name
  }

  prev_group_id = group_id
}

END {
  print group_id, max_value
}

各方法の比較

方法利点欠点
サブクエリを使用するわかりやすいサブクエリが複雑になる場合がある
ウィンドウ関数を使用する簡潔に記述できるPostgreSQL 8.4以降で使用できる
DISTINCTとCASE式を使用するサブクエリを使用しない複雑なクエリになる場合がある
LATERAL JOINを使用する簡潔に記述できるPostgreSQL 9.3以降で使用できる
CTEを使用する可読性が高い複雑なクエリになる場合がある
PL/pgSQLを使用する柔軟性が高い複雑なコードになる場合がある
外部ツールを使用する汎用性が高いSQL以外の知識が必要
  • PostgreSQL公式ドキュメント - GROUP BY: [https://www.postgresql.org/docs/current

sql postgresql query-optimization


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