SQL Server 2005で条件を満たすセル数をカウントする方法
SQL Server 2005におけるCOUNTIF関数と同等の集計関数
SUMとCASE式を使用する
最も一般的な方法は、SUM関数とCASE式を組み合わせて使用する方法です。CASE式は、条件に応じて異なる値を返す式です。この方法では、条件を満たす場合は1、そうでない場合は0を返すCASE式を作成し、SUM関数で合計することで、条件を満たすセル数をカウントできます。
SELECT SUM(CASE WHEN COLA = 'Apple' THEN 1 ELSE 0 END) AS CNT
FROM TBLA;
上記の例では、COLA列が"Apple"と一致するセル数をカウントしています。
COUNTとWHERE句を使用する
条件が単純な場合は、COUNT関数とWHERE句を使用する方法も有効です。WHERE句で条件を指定することで、条件を満たすレコードのみをカウントできます。
SELECT COUNT(*) AS CNT
FROM TBLA
WHERE COLA = 'Apple';
GROUP BY句とCOUNT(*)を使用する
複数の条件に基づいてカウントしたい場合は、GROUP BY句とCOUNT()を使用する方法があります。GROUP BY句でグループ化し、COUNT()で各グループ内のレコード数をカウントできます。
SELECT COLA, COUNT(*) AS CNT
FROM TBLA
GROUP BY COLA;
HAVING句を使用する
GROUP BY句と組み合わせて、集計結果に対してさらに条件を絞り込む場合は、HAVING句を使用できます。
SELECT COLA, COUNT(*) AS CNT
FROM TBLA
GROUP BY COLA
HAVING CNT > 1;
SQL Server 2005にはCOUNTIF関数そのものは存在しませんが、SUMとCASE式、COUNTとWHERE句、GROUP BY句とCOUNT(*)、HAVING句などの方法で同等の機能を実現できます。状況に応じて適切な方法を選択してください。
-- テーブル作成
CREATE TABLE TBLA (
COLA VARCHAR(10),
COLB INT
);
-- データ挿入
INSERT INTO TBLA VALUES ('Apple', 100);
INSERT INTO TBLA VALUES ('Banana', 200);
INSERT INTO TBLA VALUES ('Apple', 300);
INSERT INTO TBLA VALUES ('Orange', 400);
INSERT INTO TBLA VALUES ('Apple', 500);
-- 1. SUMとCASE式を使用する
SELECT SUM(CASE WHEN COLA = 'Apple' THEN 1 ELSE 0 END) AS CNT
FROM TBLA;
-- 2. COUNTとWHERE句を使用する
SELECT COUNT(*) AS CNT
FROM TBLA
WHERE COLA = 'Apple';
-- 3. GROUP BY句とCOUNT(*)を使用する
SELECT COLA, COUNT(*) AS CNT
FROM TBLA
GROUP BY COLA;
-- 4. HAVING句を使用する
SELECT COLA, COUNT(*) AS CNT
FROM TBLA
GROUP BY COLA
HAVING CNT > 1;
上記のコードを実行すると、以下の結果が出力されます。
-- 1. SUMとCASE式を使用する
CNT
---
3
-- 2. COUNTとWHERE句を使用する
CNT
---
3
-- 3. GROUP BY句とCOUNT(*)を使用する
COLA CNT
------- --------
Apple 3
Banana 1
Orange 1
-- 4. HAVING句を使用する
COLA CNT
------- --------
Apple 2
補足
上記のサンプルコードは、基本的な使用方法を示すものです。より複雑な条件や集計処理を行う場合は、適切な関数や句を組み合わせて使用してください。
また、SQL Server 2005以降のバージョンでは、COUNTIF関数と同等の機能を提供するCOUNTIFS関数やCOUNT OVER()関数などが追加されています。これらの関数を使用することで、より簡潔に記述することができます。
その他のCOUNTIF関数と同等の機能を実現する方法
EXISTS句を使用する
EXISTS句は、サブクエリが空かどうかを判定する式です。条件を満たすレコードが存在するかどうかを判定し、存在する場合は1、存在しない場合は0を返すことができます。
SELECT COUNT(*) AS CNT
FROM TBLA
WHERE EXISTS (SELECT * FROM TBLA WHERE COLA = 'Apple');
CTE (Common Table Expressions)を使用する
CTEは、複雑なクエリを複数回のSELECT文に分割して記述できるようにする機能です。条件を満たすレコードをCTEで取得し、その結果に対してCOUNT(*)を使用することで、COUNTIF関数と同等の機能を実現できます。
WITH CTE AS (
SELECT *
FROM TBLA
WHERE COLA = 'Apple'
)
SELECT COUNT(*) AS CNT
FROM CTE;
上記の例では、COLA列が"Apple"と一致するレコードをCTEで取得し、その結果に対してCOUNT(*)でレコード数をカウントしています。
ユーザー定義関数 (UDF) を作成する
上記のいずれの方法も適切ではない場合は、ユーザー定義関数 (UDF) を作成する方法もあります。UDFは、特定の処理を行う独自の関数を作成できる機能です。COUNTIF関数と同等の機能を持つUDFを作成することで、より簡潔に記述することができます。
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