【SQL初心者向け】ORDER BY 1 のしくみと、最初の選択列を自由にソートする3つのテクニック

2024-04-28

SQLにおける ORDER BY 1 の目的

ORDER BY 句は、SELECT ステートメントで取得した結果を特定の列に基づいてソートするために使用されます。ORDER BY 1 は、最初の選択された列に基づいて結果をソートすることを意味します。

例:

SELECT * FROM customers
ORDER BY 1;

このクエリは、customers テーブルのすべてのレコードを、最初の選択された列に基づいて昇順でソートします。最初の選択された列が何であるかは、クエリの実行時に決定されます。

ORDER BY 1 を使用する利点:

  • シンプルで分かりやすい構文です。
  • 複数の列でソートする必要がある場合でも、最初の列のみを指定することで、クエリを簡潔に記述できます。
  • 結果をすばやくソートできます。
  • 最初の選択された列が何であるかは、クエリの実行時に決定されます。そのため、クエリを修正するたびに、ソートの基準が変わる可能性があります。
  • 複数の列でソートする必要がある場合は、ORDER BY 句に複数の列を指定する方が一般的です。

代替手段:

最初の選択された列に基づいて結果をソートするには、ORDER BY 句の代わりに列名を直接指定することもできます。

SELECT * FROM customers
ORDER BY customer_name;

このクエリは、customers テーブルのすべてのレコードを customer_name 列に基づいて昇順でソートします。

ORDER BY 1 は、最初の選択された列に基づいて結果をソートするためのシンプルで便利な方法です。ただし、複数の列でソートする必要がある場合は、ORDER BY 句に複数の列を指定する方が一般的です。




以下のサンプルコードは、ORDER BY 1 を使用して customers テーブルのデータをソートする方法を示しています。

-- customers テーブルの構造
CREATE TABLE customers (
  id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
  customer_name VARCHAR(255) NOT NULL,
  email VARCHAR(255) NOT NULL,
  created_at DATETIME NOT NULL DEFAULT CURRENT_TIMESTAMP
);

-- データ挿入
INSERT INTO customers (customer_name, email)
VALUES
  ('Taro Yamada', '[email protected]'),
  ('Hanako Suzuki', '[email protected]'),
  ('Jiro Tanaka', '[email protected]');

-- 最初の選択された列 (customer_name) で昇順にソート
SELECT * FROM customers
ORDER BY 1;

このコードを実行すると、以下の結果が出力されます。

+----+--------------+-----------------+---------------------+
| id  | customer_name | email           | created_at           |
+----+--------------+-----------------+---------------------+
| 1  | Taro Yamada   | [email protected] | 2024-04-27 19:36:00 |
| 2  | Hanako Suzuki | [email protected] | 2024-04-27 19:36:00 |
| 3  | Jiro Tanaka   | [email protected] | 2024-04-27 19:36:00 |
+----+--------------+-----------------+---------------------+

上記の例では、最初の選択された列が customer_name であるため、結果はその列に基づいて昇順にソートされています。

別の列でソートするには、ORDER BY 句にその列名を指定します。

-- customer_id で降順にソート
SELECT * FROM customers
ORDER BY id DESC;
+----+--------------+-----------------+---------------------+
| id  | customer_name | email           | created_at           |
+----+--------------+-----------------+---------------------+
| 3  | Jiro Tanaka   | [email protected] | 2024-04-27 19:36:00 |
| 2  | Hanako Suzuki | [email protected] | 2024-04-27 19:36:00 |
| 1  | Taro Yamada   | [email protected] | 2024-04-27 19:36:00 |
+----+--------------+-----------------+---------------------+



SQLで最初の選択された列をソートするその他の方法

ORDER BY 1 以外にも、最初の選択された列をソートする方法はいくつかあります。以下に、一般的な方法をいくつかご紹介します。

列名を直接指定する:

SELECT * FROM customers
ORDER BY customer_name;

列番号と昇順/降順を指定する:

ORDER BY 句に列番号と昇順/降順を指定することもできます。

SELECT * FROM customers
ORDER BY 2 ASC;

サブクエリを使用して、最初の選択された列を動的に指定することもできます。

SELECT * FROM customers
ORDER BY (SELECT column_name FROM information_schema.columns
           WHERE table_name = 'customers' AND column_name = 'customer_name');

ウィンドウ関数を使用する:

最近の SQL バージョンでは、ウィンドウ関数を使用して最初の選択された列をソートすることもできます。

SELECT * FROM customers
ORDER BY ROW_NUMBER() OVER (ORDER BY customer_name);

どの方法を使用するかは、状況によって異なります。シンプルで分かりやすい方法が必要であれば、列名を直接指定する 方法がおすすめです。柔軟性が必要であれば、サブクエリを使用する 方法がおすすめです。パフォーマンスが重要であれば、ウィンドウ関数を使用する 方法がおすすめです。

ORDER BY 1 は、最初の選択された列をソートするための便利な方法ですが、状況に応じて他の方法も検討することをお勧めします。


sql sql-order-by


FOR XML PATH('')を使ってサブクエリから複数の行を1つのフィールドに結合する

SQL Server Management Studio (SSMS)データベースSSMS を開き、データベースに接続します。新しいクエリウィンドウを開き、次のコードを入力します。上記のコードは、JoinRows という名前の関数を作成します。この関数は、次の引数を受け取ります。...


CONVERT、CAST、STRING_CONVERT、SUBSTRING + REPEAT、OPENROWSET:それぞれの長所と短所を比較

CONVERT 関数は、あるデータ型を別のデータ型に変換するために使用されます。 varbinary を文字列に変換するには、次のように使用します。ここで、varbinary_column は変換する varbinary 列名、N は変換後の文字列の長さです。...


BOOL型 vs TINYINT(1)型:MySQLで論理値を賢く使い分ける

BOOL型: 専用の論理値型であり、TRUEとFALSEのみを格納できます。TINYINT(1)型: 整数型の一種ですが、1と0のみを使用して論理値を表現できます。どちらの型を使用するかは、状況によって異なりますが、それぞれ以下のような特徴があります。...


【SQL Server】重複もOK!UNION ALLで結合したデータをORDER BYで美しく整列

SQL Server において、UNION ALL と ORDER BY を組み合わせることは、複数のクエリの結果を結合し、ソートされた状態で表示するために役立ちます。しかし、ORDER BY 句をどこに配置するかによって結果が大きく異なるため、注意が必要です。...


SQLでSELECT、ORDER BY、LIMIT句を使って上位10行を取得する

例:この例では、以下の処理が行われます。テーブル名テーブルからすべての列(*)を選択します。列名列に基づいて結果を降順に並べ替えます。最初の10行のみを返します。詳細:ORDER BY句は、結果を並べ替える列を指定します。DESCキーワードは降順(大きい順)で並べ替えることを指定します。...