SQL Server 2005で照合順序を使用する際の注意点
SQL Server における照合順序とは?
照合順序は、以下の要素によって構成されます。
- 文字セット:使用できる文字のセットを定義します。
- 大文字と小文字の区別:大文字と小文字を区別するかどうかを定義します。
- ソート順序:文字列を並べ替える際の順序を定義します。これには、アクセントや特殊文字の扱い方も含まれます。
- パディング:空白文字やその他の文字で文字列を埋めるかどうかを定義します。
照合順序は、データベース、テーブル、列、または個々の文字列値に適用できます。照合順序が設定されていない場合、SQL Server は既定の照合順序を使用します。
照合順序の例:
- Japanese_CI_AS:日本語の文字を区別せず、全角文字を半角文字に変換してソートします。
- Latin1_General_CI_AS:英語の文字を区別せず、大文字と小文字を区別せずにソートします。
照合順序は、以下の理由で重要です。
- データの比較とソート:照合順序は、文字列を正しく比較およびソートするために重要です。照合順序が異なる場合、同じ文字列でも異なる結果が得られる可能性があります。
- インデックス付け:照合順序は、インデックスのパフォーマンスに影響を与える可能性があります。適切な照合順序を選択することで、インデックス検索をより効率的にすることができます。
- データの国際化:照合順序は、さまざまな言語の文字列を処理するために使用できます。適切な照合順序を選択することで、アプリケーションを国際対応させることができます。
SQL Server 2005 では、以下の種類の照合順序がサポートされています。
- Windows 照合順序:Windows オペレーティング システムで使用される照合順序です。
- SQL Server 照合順序:SQL Server 固有の照合順序です。
- バイナリ照合順序:文字列をバイナリ データとして処理する照合順序です。
T-SQL(Transact-SQL)を使用して照合順序を操作するには、以下のコマンドを使用できます。
CREATE COLLATION
:新しい照合順序を作成します。COLLATE
:列または個々の文字列値に照合順序を適用します。
その他のリソース
- [SQL
SQL Server 2005 での照合順序に関するサンプル コード
新しい照合順序の作成
CREATE COLLATION MyJapaneseCollation
FOR Japanese_CI_AS
WITH (NAME = N'My Japanese Collation')
, (DESCRIPTION = N'Japanese collation that is not case-sensitive and sorts full-width characters before half-width characters.')
;
このコードは、MyJapaneseCollation
という名前の新しい照合順序を作成します。この照合順序は、Japanese_CI_AS
照合順序に基づいており、以下の特性を持ちます。
- 大文字と小文字を区別しません。
- 全角文字を半角文字よりも前にソートします。
既存の照合順序の変更
ALTER COLLATION MyJapaneseCollation
SET ACCENT_SENSITIVITY = SENSITIVE;
このコードは、MyJapaneseCollation
照合順序を変更して、アクセントを区別するようにします。
照合順序の削除
DROP COLLATION MyJapaneseCollation;
列に照合順序を適用する
CREATE TABLE MyTable (
ID INT IDENTITY(1,1) NOT NULL PRIMARY KEY,
Name NVARCHAR(50) NOT NULL COLLATE MyJapaneseCollation,
[Description] NVARCHAR(255) NOT NULL
);
このコードは、MyTable
という名前の新しいテーブルを作成します。このテーブルには、以下の列があります。
ID
:主キーとなる整型値の列です。Name
:MyJapaneseCollation
照合順序を使用してソートされる NVARCHAR(50) 型の列です。Description
:NVARCHAR(255) 型の列です。
個々の文字列値に照合順序を適用する
SELECT TOP 10 *
FROM MyTable
ORDER BY Name COLLATE MyJapaneseCollation;
このコードは、MyTable
テーブルから最初の 10 件のレコードを、MyJapaneseCollation
照合順序を使用して Name
列でソートして選択します。
SQL Server 2005 で照合順序を設定するその他の方法
- SQL Server Management Studio を使用する
- T-SQL を使用する
- SQL Server セットアップ を使用する
SQL Server Management Studio を使用する
SQL Server Management Studio を使用して照合順序を設定するには、以下の手順を実行します。
- 接続する SQL Server インスタンスを選択します。
- オブジェクト エクスプローラー で、サーバー ノードを展開します。
- データベース ノードを展開します。
- 照合順序を設定する データベース を右クリックし、プロパティ を選択します。
- オプション ページを選択します。
- 照合順序 ドロップダウン リストから、使用する照合順序を選択します。
- OK をクリックします。
T-SQL を使用する
T-SQL を使用して照合順序を設定するには、ALTER DATABASE ステートメントを使用します。
ALTER DATABASE MyDatabase
COLLATE MyJapaneseCollation;
このコードは、MyDatabase
データベースの照合順序を MyJapaneseCollation
に変更します。
SQL Server セットアップを使用する
- インストール タブを選択します。
注: SQL Server セットアップ を使用して照合順序を設定すると、SQL Server インスタンス 全体に影響します。
- SQL Server Management Studio を使用すると、グラフィカル ユーザー インターフェイスを使用して照合順序を簡単に設定できます。
- T-SQL を使用すると、スクリプトを使用して照合順序を設定できます。これにより、複数のデータベースまたはSQL Server インスタンス に照合順序を自動的に設定することができます。
- SQL Server セットアップ を使用すると、SQL Server インスタンス のインストール時に照合順序を設定できます。
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