【保存版】SQLiteでデータをもっと効率的に扱う!デフォルト列データ型と型指定の教科書

2024-05-19

SQLiteのデフォルト列データ型

デフォルトのデータ型

SQLiteで用意されているデフォルトのデータ型は以下の5種類です。

  1. NULL: 値が未定義であることを示します。
  2. INTEGER: 整数値を格納します。
  3. REAL: 浮動小数点数を格納します。
  4. TEXT: 文字列を格納します。
  5. BLOB: バイナリデータを格納します。

SQLiteは、列に挿入される最初の値に基づいて、データ型を自動的に判断します。例えば、最初の値が整数であれば、その列はINTEGER型になります。

型指定の重要性

デフォルトのデータ型を使用する便利な一方で、明示的に型を指定することで、以下の利点を得ることができます。

  • データ整合性の向上: 列に適切な型を指定することで、無効なデータの挿入を防ぎ、データの整合性を保つことができます。
  • パフォーマンスの向上: データ型を明示的に指定することで、SQLiteはデータの格納と検索をより効率的に行うことができます。
  • コードの可読性の向上: 型を明示的に指定することで、コードがより読みやすく、理解しやすくなります。

型指定の例

CREATE TABLE users (
  id INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT,
  name TEXT NOT NULL,
  email TEXT UNIQUE,
  age INTEGER
);

上記の例では、各列の型を明示的に指定しています。

  • id 列は、自動的にインクリメントされる主キーとして定義されています。
  • name 列は、NULL値を許さず、テキストデータを格納します。
  • email 列は、一意である必要があるテキストデータを格納します。
  • age 列は、整数を格納します。

SQLiteのデフォルト列データ型は便利ですが、明示的に型を指定することで、データの整合性、パフォーマンス、コードの可読性を向上させることができます。




    SQLite サンプルコード

    デフォルトのデータ型を使用する場合

    -- usersテーブルを作成
    CREATE TABLE users (
      name,
      email,
      age
    );
    
    -- データを挿入
    INSERT INTO users VALUES ('Alice', '[email protected]', 30);
    INSERT INTO users VALUES ('Bob', '[email protected]', 25);
    
    -- データを取得
    SELECT * FROM users;
    

    この例では、name 列、email 列、age 列の型を明示的に指定していません。SQLiteは、挿入される最初の値に基づいて、各列の型を自動的に判断します。

    型を明示的に指定する場合

    -- usersテーブルを作成
    CREATE TABLE users (
      name TEXT NOT NULL,
      email TEXT UNIQUE,
      age INTEGER CHECK (age >= 18)
    );
    
    -- データを挿入
    INSERT INTO users VALUES ('Alice', '[email protected]', 30);
    INSERT INTO users VALUES ('Bob', '[email protected]', 25);
    
    -- データを取得
    SELECT * FROM users;
    
    • age 列は、18歳以上である必要がある整数を格納します。

    デフォルトのデータ型を使用する場合は、列に挿入される最初の値が適切な型であることを確認する必要があります。型を明示的に指定することで、データの整合性、パフォーマンス、コードの可読性を向上させることができます。




      カスタムデータ型を使用する

      SQLiteは、USER-DEFINED FUNCTIONS (UDF) を使用してカスタムデータ型を作成することができます。これは、複雑なデータ構造や、データベース内で処理される必要がある特殊なデータ型を格納する場合に役立ちます。

      データをシリアライズする

      JSON や YAML などのフォーマットを使用してデータをシリアライズし、それを TEXT 列に格納することができます。この方法は、構造化データの格納に適していますが、パフォーマンス上のオーバーヘッドが発生する可能性があります。

      別のデータベースを使用する

      より複雑なデータ型や機能を必要とする場合は、PostgreSQL や MySQL などの他のデータベースを使用することを検討することができます。

      各方法の詳細と、それぞれの利点と欠点について説明します。

      カスタムデータ型を使用する

      UDF を使用してカスタムデータ型を作成するには、以下の手順が必要です。

      1. データ型を定義する C 言語または C++ 言語のコードを作成します。
      2. コンパイルして、SQLite ライブラリとリンクできるライブラリを作成します。
      3. CREATE FUNCTION ステートメントを使用して、SQLite データベースに UDF を登録します。

      カスタムデータ型を使用する利点は次のとおりです。

      • 複雑なデータ構造を効率的に格納することができます。
      • データベース内でデータを処理することができます。

      ただし、カスタムデータ型を使用するには、C 言語または C++ 言語のプログラミング知識が必要となります。また、UDF のパフォーマンスは、ネイティブの SQLite データ型よりも劣る場合があることに注意する必要があります。

      例:

      CREATE FUNCTION point_to_text(p POINT)
      RETURNS TEXT
      AS
        'x=' || x(p) || ', y=' || y(p);
      

      この例では、POINT データ型を定義する UDF を作成します。この UDF は、xy 座標の文字列表現を返します。

      INSERT INTO geometry_table (id, point)
      VALUES (1, point_to_text(POINT(10.0, 20.0)));
      

      この例では、geometry_table テーブルに POINT データ型の値を挿入します。

      データをシリアライズして TEXT 列に格納するには、以下の手順が必要です。

      1. データをシリアライズするライブラリを選択します。
      2. データをシリアライズして、文字列に変換します。
      3. 文字列を TEXT 列に格納します。

      データをシリアライズする利点は次のとおりです。

      • 異なるプログラミング言語間でデータを簡単に共有することができます。

      ただし、データをシリアライズすると、データサイズが大きくなる可能性があります。また、シリアライズとデシリアライズのプロセスには、パフォーマンス上のオーバーヘッドが発生する可能性があります。

      import json
      
      data = {
        'name': 'Alice',
        'age': 30,
        'city': 'Seattle'
      }
      
      json_data = json.dumps(data)
      
      # json_data を TEXT 列に格納
      

      この例では、Python の json モジュールを使用して、辞書を JSON 文字列に変換します。JSON 文字列は、その後 TEXT 列に格納することができます。

      別のデータベースを使用する

      PostgreSQL や MySQL などの他のデータベースは、SQLite よりも複雑なデータ型や機能をサポートしています。これらのデータベースを使用する利点は次のとおりです。

      • より多くのデータ型をサポートしています。
      • 空間データや時間データなどの特殊なデータ型をサポートしています。
      • ストアドプロシージャやトリガーなどの高度な機能をサポートしています。

      ただし、これらのデータベースは、SQLite よりも複雑で、習得するのが難しい場合があります。また、パフォーマンスやスケーラビリティの要件が厳しい場合は、エンタープライズ向けのデータベースが必要となる場合があります。

      PostgreSQL を使用する例:

      CREATE TABLE users (
        id SERIAL PRIMARY KEY,
        name VARCHAR(255) NOT NULL,
        email VARCHAR(255) UNIQUE NOT NULL,
        age INTEGER CHECK (age >= 18)
      );
      

      この例では、PostgreSQL で users テーブルを作成します。このテーブルは、SQLite で作成したテーブルと同じ構造ですが、PostgreSQL のネイティブなデータ型を使用しています。

      SQLite において、デフォルトの列データ型以外の方法でデータを格納するには、いくつかの選択肢があります。それぞれの


      sqlite


      PRAGMA journal_mode = OFF以外にもある?SQLiteジャーナリング無効化の選択肢

      原因: いくつかの要因が考えられます。設定タイミング: PRAGMA journal_mode = OFF は、データベースを開く前に設定する必要があります。一度開いてしまえば、設定変更は反映されません。解決策: 以下のいずれかの方法で、データベースを開く前に設定を変更します。...


      SQLite 外部キーとインデックス:データベースのパフォーマンスと整合性を向上させるための完全ガイド

      外部キーとは?外部キーは、リレーションシップデータベースにおいて、2 つのテーブル間の関係を定義する制約です。あるテーブル(子テーブル)の列が、別のテーブル(親テーブル)の主キーを参照している場合、その列は外部キーとなります。外部キーは、データの整合性を保ち、データベースの構造を明確にするために重要です。例えば、顧客 テーブルと 注文 テーブルがあるとします。注文 テーブルには、顧客 ID という外部キー列が存在する可能性があります。この列は、顧客 テーブルの 顧客 ID 主キー列を参照します。...


      SQLiteコマンドラインシェル:データベースファイルを開くための初心者ガイド

      まず、コマンドプロンプトを開きます。Windowsでは、スタートメニューで "cmd" と入力して検索し、検索結果から "コマンドプロンプト" を選択します。SQLiteコマンドラインシェルは、SQLiteをインストールしたフォルダにあります。通常は、C:\Program Files\SQLite\bin または /usr/local/bin にあります。...


      SQLite REPLACE関数とSUBSTR関数を使って文字列の一部を置き換える

      REPLACE関数は、指定された文字列を別の文字列で置き換える関数です。構文は以下の通りです。text: 置換対象の文字列例えば、以下のクエリは、name列の"John"を"Jane"に置き換えます。また、ワイルドカードを使って、複数の文字列を置き換えることもできます。例えば、以下のクエリは、name列のすべての"o"を"a"に置き換えます。...


      SQL SQL SQL SQL Amazon で見る



      PythonでATTACHコマンドを使って開いたSQLiteデータベースのテーブル一覧を表示する

      SQLiteデータベースファイルを開いた後、ATTACHコマンドを使って別のデータベースファイルを接続すると、複数のデータベースをまとめて操作できます。この場合、接続されたデータベースのテーブル一覧を表示する方法について解説します。手順以下の手順で、ATTACHコマンドを使って開いたデータベースのテーブル一覧を表示できます。


      MERGEステートメントによるUPSERT:PostgreSQLとSQL Server

      従来のINSERTとREPLACEの制限INSERT: 主キーが重複するとエラーが発生します。 既存のレコードを更新できません。主キーが重複するとエラーが発生します。既存のレコードを更新できません。REPLACE: 存在しない場合は新しいレコードを作成します。


      SQLite 複合主キーとFOREIGN KEY制約の連携

      SQLiteで複数の列に主キーを設定するには、CREATE TABLE ステートメントで PRIMARY KEY 制約を指定します。具体的には、以下の2つの方法があります。列名をカンマで区切るPRIMARY KEY 制約を複数回指定するどちらの方法でも、複合主キーとして指定された列の組み合わせは、テーブル内のすべての行で一意である必要があります。


      sqlite_master テーブル、pragma_table_info、EXISTS キーワードを使ったテーブル存在確認

      sqlite_master テーブルは、SQLiteデータベース内のすべてのテーブルとビューに関する情報を格納します。このテーブルを使用して、特定のテーブルが存在するかどうかを次のように確認できます。このクエリは、sqlite_master テーブルから name 列を返し、type 列が table で、name 列が指定されたテーブル名と一致する行を選択します。


      SQLiteのINSERT-per-secondパフォーマンスをチューニングする

      この問題を解決するために、いくつかの方法があります。バッチ処理データをまとめて挿入することで、INSERT処理のオーバーヘッドを減らすことができます。例えば、100件のデータを1件ずつ挿入するよりも、100件まとめて挿入する方が効率的です。


      SQLite で ALTER TABLE ADD COLUMN IF NOT EXISTS を使う

      ALTER TABLE ADD COLUMN IF NOT EXISTS は、この問題を解決するための便利な構文です。この構文を使用すると、テーブルに列が存在しない場合にのみ新しい列を追加できます。この例では、users テーブルに age という名前の列を追加します。この列は整数型です。


      SQLite で ALTER TABLE と CHECK CONSTRAINT を使用して列の型を変更する方法

      方法 1: 仮想テーブルと INSERT を使用する新しいテーブルを作成し、元のテーブルと同じ構造とデータを持ちますが、列の型を変更します。古いテーブルから新しいテーブルにデータを挿入します。古いテーブルを削除します。方法 2: ALTER TABLE と CHECK CONSTRAINT を使用する