SQLとOracleにおけるテーブル名の引用符のまとめ

2024-04-02

SQLとOracleにおけるテーブル名の引用符

特殊文字を含むテーブル名を指定できる

通常、テーブル名は大文字小文字を区別せず、空白や特殊文字を使用できません。しかし、二重引用符で囲むことで、これらの制限を回避できます。

例:

CREATE TABLE "顧客情報" (
  名前 VARCHAR(255),
  年齢 INT
);

この例では、テーブル名に空白を含むため、二重引用符で囲んでいます。

SQLには予約語と呼ばれる、特別な意味を持つ単語が存在します。予約語をそのままテーブル名として使用すると、エラーが発生します。しかし、二重引用符で囲むことで、予約語をテーブル名として使用できます。

CREATE TABLE "SELECT" (
  id INT,
  value VARCHAR(255)
);

この例では、予約語 SELECT をテーブル名として使用するために、二重引用符で囲んでいます。

Oracleにおける特殊性

Oracleでは、テーブル名で大文字小文字を区別しないため、通常は二重引用符を使用する必要はありません。しかし、以下の場合に二重引用符が必要となります。

  • 複数のデータベースにまたがるオブジェクト名 (DBリンク)
-- 特殊文字を含むテーブル名
CREATE TABLE "顧客情報" (
  名前 VARCHAR(255),
  年齢 INT
);

-- 予約語を含むテーブル名
CREATE TABLE "SELECT" (
  id INT,
  value VARCHAR(255)
);

-- DBリンク
SELECT * FROM "SCOTT"."EMPLOYEES";

SQLとOracleにおけるテーブル名の引用符について、以下の点を理解しておきましょう。

  • 二重引用符は、特殊文字や予約語を含むテーブル名を指定するために使用できる。
  • ただし、特殊文字や予約語を含むテーブル名、DBリンクを使用する場合には、二重引用符が必要となる。



-- テーブル名に空白を含む
CREATE TABLE "顧客情報" (
  名前 VARCHAR(255),
  年齢 INT
);

-- テーブル名にハイフンを含む
CREATE TABLE "社員-情報" (
  id INT,
  名前 VARCHAR(255)
);
-- 予約語 "SELECT" をテーブル名として使用
CREATE TABLE "SELECT" (
  id INT,
  value VARCHAR(255)
);

-- 予約語 "FROM" をテーブル名として使用
CREATE TABLE "FROM" (
  id INT,
  name VARCHAR(255)
);
-- Oracleではテーブル名で大文字小文字を区別しない
CREATE TABLE "TestTable";
CREATE TABLE "testtable";

SELECT * FROM "TestTable"; -- 正常に動作
SELECT * FROM "testtable"; -- 正常に動作

-- 特殊文字を含むテーブル名
CREATE TABLE "顧客情報" (
  名前 VARCHAR(255),
  年齢 INT
);

SELECT * FROM "顧客情報"; -- 正常に動作

-- 予約語を含むテーブル名
CREATE TABLE "SELECT" (
  id INT,
  value VARCHAR(255)
);

SELECT * FROM "SELECT"; -- 正常に動作

-- DBリンク
SELECT * FROM "SCOTT"."EMPLOYEES"; -- 正常に動作

これらのサンプルコードを実行することで、テーブル名の引用符の使用方法をより深く理解することができます。

注意: サンプルコードを実行する前に、データベース環境の設定を確認してください。




テーブル名の引用符の代替方法

エスケープシーケンス

特殊文字の前にバックスラッシュ()を付けることで、その文字をエスケープすることができます。

-- テーブル名に空白を含む
CREATE TABLE "顧客 情報" (
  名前 VARCHAR(255),
  年齢 INT
);

-- テーブル名にハイフンを含む
CREATE TABLE "社員-情報" (
  id INT,
  名前 VARCHAR(255)
);

アンダーバー(_)の使用

予約語の代わりにアンダーバー(_)を使用することができます。

-- 予約語 "SELECT" をテーブル名として使用
CREATE TABLE SELECT_ (
  id INT,
  value VARCHAR(255)
);

-- 予約語 "FROM" をテーブル名として使用
CREATE TABLE FROM_ (
  id INT,
  name VARCHAR(255)
);

識別子修飾子の使用

Oracleでは、識別子修飾子を使用して、テーブル名の大文字小文字を区別することができます。

CREATE TABLE "TestTable";
CREATE TABLE "testtable";

SELECT * FROM "TestTable"; -- エラーが発生

-- 識別子修飾子を使用して大文字小文字を区別
SELECT * FROM "TEST"."TestTable";
SELECT * FROM "TEST"."testtable";

これらの方法は、テーブル名の引用符の代替方法として使用できます。ただし、二重引用符の方がシンプルで分かりやすいので、一般的には二重引用符を使用するのがおすすめです。


sql oracle


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