FORCE INDEX オプションと USE INDEX ヒント:インデックススコープを指定するその他の方法

2024-04-09

MySQLにおけるインデックススコープ

インデックススコープの種類

MySQLには、以下の3種類のインデックススコープがあります。

  • ローカルインデックス:テーブル内の特定の列にのみ適用されます。
  • カバーリングインデックス:クエリで使用されるすべての列を含むインデックスです。
  • 複合インデックス:複数の列を含むインデックスです。

ローカルインデックスは、テーブル内の特定の列にのみ適用されます。このインデックスは、その列に対するクエリのみを高速化します。

例:

CREATE TABLE users (
  id INT,
  name VARCHAR(255),
  email VARCHAR(255)
);

CREATE INDEX idx_name ON users (name);

この例では、name列にローカルインデックスidx_nameが作成されています。このインデックスは、name列に対するクエリのみを高速化します。

カバーリングインデックスは、クエリで使用されるすべての列を含むインデックスです。このインデックスは、そのクエリを高速化するために必要なすべての情報を含むため、テーブルへのアクセスが1回だけで済みます。

SELECT name, email FROM users WHERE name = 'John Doe';

この例では、name列とemail列を含むカバーリングインデックスidx_name_emailを作成します。このインデックスを使用すると、name列とemail列に対するクエリを高速化できます。

CREATE INDEX idx_name_email ON users (name, email);

複合インデックスは、複数の列を含むインデックスです。このインデックスは、複数の列に対するクエリを高速化するために使用できます。

SELECT name, email FROM users WHERE name = 'John Doe' AND email = '[email protected]';
CREATE INDEX idx_name_email ON users (name, email);

インデックススコープを選択する際には、以下の点を考慮する必要があります。

  • クエリで使用される列
  • クエリのパターン
  • テーブルのサイズ

ローカルインデックスは、テーブル内の特定の列にのみ適用されるため、小さなテーブルに適しています。カバーリングインデックスは、クエリで使用されるすべての列を含むため、大きなテーブルに適しています。複合インデックスは、複数の列に対するクエリを高速化するために使用できます。

MariaDBにおけるインデックススコープ

MariaDBは、MySQLと同様のインデックススコープ機能を備えています。ただし、MariaDBには、MySQLにはないいくつかの追加機能もあります。

  • 仮想カラムインデックス:仮想カラムを含むインデックスを作成できます。
  • 空間インデックス:空間データに対するクエリを高速化するために使用できます。

インデックススコープは、MySQLでインデックスがどのように適用されるかを制御する仕組みです。適切なインデックススコープを選択することで、クエリのパフォーマンスを大幅に向上させることができます。




ローカルインデックス

-- テーブル作成
CREATE TABLE users (
  id INT,
  name VARCHAR(255),
  email VARCHAR(255)
);

-- ローカルインデックス作成
CREATE INDEX idx_name ON users (name);

-- インデックス使用例
SELECT * FROM users WHERE name = 'John Doe';

カバーリングインデックス

-- テーブル作成
CREATE TABLE users (
  id INT,
  name VARCHAR(255),
  email VARCHAR(255)
);

-- カバーリングインデックス作成
CREATE INDEX idx_name_email ON users (name, email);

-- インデックス使用例
SELECT name, email FROM users WHERE name = 'John Doe';

複合インデックス

-- テーブル作成
CREATE TABLE users (
  id INT,
  name VARCHAR(255),
  email VARCHAR(255)
);

-- 複合インデックス作成
CREATE INDEX idx_name_email ON users (name, email);

-- インデックス使用例
SELECT name, email FROM users WHERE name = 'John Doe' AND email = '[email protected]';
  • 上記のサンプルコードは、MySQL 8.0.28 で動作確認しています。
  • インデックススコープの詳細については、MySQL の公式ドキュメントを参照してください。



インデックススコープを指定するその他の方法

FORCE INDEXオプションを使用すると、特定のインデックスを使用してクエリを実行できます。

SELECT * FROM users FORCE INDEX (idx_name) WHERE name = 'John Doe';

この例では、idx_nameインデックスを使用してusersテーブルからデータを取得します。

USE INDEXヒントを使用すると、クエリオプティマイザに特定のインデックスを使用することを提案できます。

SELECT * FROM users USE INDEX (idx_name) WHERE name = 'John Doe';

EXPLAIN PLANを使用して、クエリがどのように実行されるかを分析できます。

EXPLAIN PLAN SELECT * FROM users WHERE name = 'John Doe';

この例では、usersテーブルからname列に基づいてデータを取得するクエリの実行計画が表示されます。

MySQLでインデックススコープを指定するには、いくつかの方法があります。適切な方法を選択することで、クエリのパフォーマンスを大幅に向上させることができます。


mysql indexing mariadb


SQL IN()句の値の順序で結果を並べ替える3つの方法とサンプルコード

SQL IN() 句は、指定された値のリストに基づいて行をフィルター処理するために使用されます。しかし、デフォルトでは IN() 句内の値の順序は結果に反映されません。このチュートリアルでは、MySQL を使用して SQL IN() 句内の値の順序で結果をどのように並べ替えるかについて説明します。...


MySQL 8.0の新機能「WITH句」を使いこなそう! サンプルコード付き

WITH句の基本的な構文は以下の通りです。cte_name: CTEに付ける名前(エイリアス)column1, column2. ..: CTEの列名SELECT . ..: CTEの定義に含めるSELECTクエリFROM . ..: CTEのデータソースとなるテーブル...


MySQLで売上分析を成功させる!COUNT DISTINCT句で顧客数をカウントする方法

以下に、基本的な構文と具体的な例を示します。構文:説明:DISTINCT: 列内の重複する値を排除します。列名: カウント対象の列を指定します。COUNT(DISTINCT 列名): 個々の異なる値の数をカウントします。AS 個数: カウント結果のエイリアスを設定します。これはオプションです。...


MySQLで迷ったらコレ!MIN関数・CASE式・GREATEST関数を使いこなして2つの値の最小値/最大値をスマートに取得

MIN() 関数 は、指定した列の中で最小値を返す関数です。 2 つの値の最小値を取得するには、次のように MIN() 関数と比較演算子を使用します。このクエリは、value1 と value2 の小さい方の値を min_value というエイリアスで返します。...


MariaDB で pt-query-digest を使用してクエリログを分析する際のエラー "Redundant argument in sprintf" の解決方法

対象者:MariaDB を使用しているユーザーPercona Toolkit を使用しているユーザーpt-query-digest を使用しているユーザーパイプライン処理エラーの解決方法を知りたいユーザー前提知識:MariaDB の基礎知識...