SQL Server 2005 での変数割り当て: SET vs SELECT の徹底比較
SQL Server 2005 では、変数に値を割り当てる際に SET
と SELECT
の 2 つの方法を使用できます。 それぞれ異なる動作と利点・欠点を持つため、状況に応じて使い分けることが重要です。
SET
は、変数に単一の値を割り当てるために使用されます。 構文は以下の通りです。
SET @変数名 = 値;
例:
SET @name = 'John Doe';
DECLARE @変数名 型;
SELECT @変数名 = 列名
FROM テーブル名
WHERE 条件;
DECLARE @age INT;
SELECT @age = age
FROM users
WHERE name = 'John Doe';
比較
項目 | SET | SELECT |
---|---|---|
速度 | 速い | 遅い |
柔軟性 | 低い | 高い |
複雑な値 | 割り当てられない | 割り当てられる |
型変換 | 自動 | 手動 |
SET の利点
- 処理速度が速い
- 構文がシンプル
- 複雑な値を割り当てられない
- 型変換が自動で行われるため、意図しない結果が発生する可能性がある
- 型変換を明示的に行うことができる
- 構文が複雑
使い分け
- 単一の値を割り当てる場合は
SET
を使用する - 処理速度が重要な場合は
SET
を使用する
-- 単一の値を割り当てる
SET @name = 'John Doe';
-- 数値を割り当てる
SET @age = 30;
-- 文字列を割り当てる
SET @address = '123 Main Street';
-- 日付を割り当てる
SET @date = '2023-03-08';
SELECT を使用した変数割り当て
-- テーブルから値を取得して割り当てる
DECLARE @name VARCHAR(50);
SELECT @name = name
FROM users
WHERE id = 1;
-- クエリ結果の最初の行の最初の列を割り当てる
DECLARE @count INT;
SELECT @count = COUNT(*)
FROM products;
-- SELECT を使用して JSON 値を割り当てる
DECLARE @json NVARCHAR(MAX);
SELECT @json = JSON_QUERY(data, '$..name')
FROM documents
WHERE id = 1;
-- SET を使用してテーブル変数を割り当てる
DECLARE @table TABLE (id INT, name VARCHAR(50));
SET @table = (
SELECT id, name
FROM users
);
型変換
-- SELECT を使用して文字列を数値に変換して割り当てる
DECLARE @age INT;
SELECT @age = CAST(age AS INT)
FROM users
WHERE name = 'John Doe';
-- SET を使用して数値を文字列に変換して割り当てる
SET @name = CAST(@age AS VARCHAR(50));
これらのサンプルコードは、SET
と SELECT
を使用した変数割り当ての基本的な使用方法を示しています。 実際の使用例は、状況によって異なります。
その他の変数割り当て方法
DECLARE @変数名 型;
DECLARE @name VARCHAR(50);
DECLARE @age INT;
DECLARE
は、変数を宣言するだけで値を割り当てません。 値を割り当てるには、SET
や SELECT
を使用する必要があります。
EXEC
は、ストアドプロシージャを実行するために使用されます。 ストアドプロシージャは、変数を含む一連の Transact-SQL ステートメントです。
EXEC sp_CreateUser 'John Doe', 'password123';
EXEC
を使用してストアドプロシージャを実行すると、ストアドプロシージャ内の変数に値が割り当てられます。
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