PostgreSQLでdblinkを使ってリモートデータベースにアクセスする方法

2024-06-28

PostgreSQLでdblinkを使用する方法(インストールを含む)

dblinkを使用するには、以下の手順が必要です。

dblinkをインストールする

dblinkはPostgreSQLのcontribパッケージの一部として提供されています。以下のコマンドでインストールできます。

sudo apt install postgresql-contrib

接続先のデータベースを設定する

リモートデータベースに接続するには、postgresql.confファイルで接続情報を設定する必要があります。以下の設定例をご覧ください。

host=remote_db_host
dbname=remote_db_name
user=remote_db_user
password=remote_db_password

dblink拡張機能をロードする

以下のコマンドでdblink拡張機能をロードします。

psql -d local_db_name -c "LOAD EXTENSION dblink;"

リモートデータベースに接続する

以下の構文でリモートデータベースに接続できます。

SELECT * FROM dblink('dbname=remote_db_name user=remote_db_user password=remote_db_password'::dblink, 'SELECT * FROM remote_table');

ビューを作成する

リモートテーブルのデータを常に最新の状態に保ちたい場合は、ビューを作成することができます。

CREATE VIEW local_view AS
SELECT * FROM dblink('dbname=remote_db_name user=remote_db_user password=remote_db_password'::dblink, 'SELECT * FROM remote_table');

    補足

    • dblinkは、2つのPostgreSQLデータベース間でのみ使用できます。他のデータベースとの接続には、ODBCなどの他のツールを使用する必要があります。
    • dblinkは、本番環境での使用よりも開発・テスト環境での使用の方が適しています。
    • セキュリティ上の理由から、リモートデータベースへのアクセスには、強固なパスワードを使用してください。

    以下の例は、local_dbというデータベースからremote_dbというリモートデータベースにあるremote_tableテーブルに接続し、そのデータを表示する方法を示しています。

    SELECT * FROM dblink('dbname=remote_db user=remote_db_user password=remote_db_password'::dblink, 'SELECT * FROM remote_table');
    

    この例では、remote_db_userremote_db_passwordは、リモートデータベースのユーザー名とパスワードに置き換える必要があります。




    PostgreSQLにおけるdblinkのサンプルコード

    接続情報の準備

    remote_db_host = "リモートデータベースのホスト名"
    remote_db_name = "リモートデータベースの名前"
    remote_db_user = "リモートデータベースのユーザー名"
    remote_db_password = "リモートデータベースのパスワード"
    
    psql -d local_db_name -c "LOAD EXTENSION dblink;"
    

    リモートテーブルのデータの参照

    SELECT * FROM dblink('dbname=' || quote_literal(remote_db_name) || ' user=' || quote_literal(remote_db_user) || ' password=' || quote_literal(remote_db_password) ||  '::dblink', 'SELECT * FROM remote_table');
    
    CREATE VIEW local_view AS
    SELECT * FROM dblink('dbname=' || quote_literal(remote_db_name) || ' user=' || quote_literal(remote_db_user) || ' password=' || quote_literal(remote_db_password) ||  '::dblink', 'SELECT * FROM remote_table');
    

    ビューのクエリ

    SELECT * FROM local_view;
    

    説明

    • 上記のコードは、dblink関数を使用してリモートデータベースに接続し、remote_tableテーブルのデータを取得します。
    • quote_literal関数を使用して、特殊文字を含む値を安全にクエリに埋め込むことができます。
    • ビューを作成すると、リモートテーブルのデータに対してクエリを実行するたびにリモートデータベースに接続する必要がなくなります。

    注意事項

    • 上記のコードはあくまで一例であり、状況に合わせて変更する必要があります。



      PostgreSQLでdblink以外の方法でリモートデータベースにアクセスする

      • 2つのPostgreSQLデータベース間でのみ使用できる

      これらの制限を克服するために、dblink以外の方法でリモートデータベースにアクセスすることもできます。以下に、いくつかの代替方法を紹介します。

      Federated Data Access (FDA)

      FDAは、PostgreSQL 9.4以降で導入された機能で、さまざまなデータソースにアクセスするための統一的なインターフェースを提供します。FDAを使用すると、JDBC、ODBC、OLE DBなどの標準的なコネクタを使用して、PostgreSQLからOracle、MySQL、SQL Serverなどのリモートデータベースにアクセスできます。

      Foreign Data Wrappers (FDW)

      FDWは、PostgreSQL 8.4以降で導入された機能で、特定のデータソースにアクセスするためのカスタムモジュールを定義することができます。FDWを使用すると、dblinkよりも柔軟で高性能なリモートデータベースアクセスを実現できます。

      pgBadgerは、PostgreSQL用の読み取り専用のキャッシュレイヤーです。pgBadgerを使用すると、リモートデータベースへのクエリのパフォーマンスを向上させることができます。

      PgBouncerは、PostgreSQL用の接続プールマネージャーです。PgBouncerを使用すると、リモートデータベースへの接続数を削減し、接続オーバーヘッドを軽減することができます。

      最適な方法は、要件によって異なります。

      • シンプルで使いやすいソリューションが必要な場合:dblinkが適切な選択肢です。
      • さまざまなデータソースにアクセスが必要な場合:FDAが適切な選択肢です。
      • リモートデータベースアクセスのパフォーマンスを向上させる必要がある場合:FDW、pgBadger、またはPgBouncerが適切な選択肢です。

        dblink以外の方法でリモートデータベースにアクセスする方法についての詳細な情報は、上記の参考情報をご覧ください。


        sql postgresql dblink


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