PostgreSQLでdblinkを使ってリモートデータベースにアクセスする方法
PostgreSQLでdblinkを使用する方法(インストールを含む)
dblinkを使用するには、以下の手順が必要です。
dblinkをインストールする
dblinkはPostgreSQLのcontribパッケージの一部として提供されています。以下のコマンドでインストールできます。
sudo apt install postgresql-contrib
接続先のデータベースを設定する
リモートデータベースに接続するには、postgresql.conf
ファイルで接続情報を設定する必要があります。以下の設定例をご覧ください。
host=remote_db_host
dbname=remote_db_name
user=remote_db_user
password=remote_db_password
dblink拡張機能をロードする
以下のコマンドでdblink拡張機能をロードします。
psql -d local_db_name -c "LOAD EXTENSION dblink;"
リモートデータベースに接続する
以下の構文でリモートデータベースに接続できます。
SELECT * FROM dblink('dbname=remote_db_name user=remote_db_user password=remote_db_password'::dblink, 'SELECT * FROM remote_table');
ビューを作成する
リモートテーブルのデータを常に最新の状態に保ちたい場合は、ビューを作成することができます。
CREATE VIEW local_view AS
SELECT * FROM dblink('dbname=remote_db_name user=remote_db_user password=remote_db_password'::dblink, 'SELECT * FROM remote_table');
補足
- dblinkは、2つのPostgreSQLデータベース間でのみ使用できます。他のデータベースとの接続には、ODBCなどの他のツールを使用する必要があります。
- dblinkは、本番環境での使用よりも開発・テスト環境での使用の方が適しています。
- セキュリティ上の理由から、リモートデータベースへのアクセスには、強固なパスワードを使用してください。
例
以下の例は、local_db
というデータベースからremote_db
というリモートデータベースにあるremote_table
テーブルに接続し、そのデータを表示する方法を示しています。
SELECT * FROM dblink('dbname=remote_db user=remote_db_user password=remote_db_password'::dblink, 'SELECT * FROM remote_table');
この例では、remote_db_user
とremote_db_password
は、リモートデータベースのユーザー名とパスワードに置き換える必要があります。
PostgreSQLにおけるdblinkのサンプルコード
接続情報の準備
remote_db_host = "リモートデータベースのホスト名"
remote_db_name = "リモートデータベースの名前"
remote_db_user = "リモートデータベースのユーザー名"
remote_db_password = "リモートデータベースのパスワード"
psql -d local_db_name -c "LOAD EXTENSION dblink;"
リモートテーブルのデータの参照
SELECT * FROM dblink('dbname=' || quote_literal(remote_db_name) || ' user=' || quote_literal(remote_db_user) || ' password=' || quote_literal(remote_db_password) || '::dblink', 'SELECT * FROM remote_table');
CREATE VIEW local_view AS
SELECT * FROM dblink('dbname=' || quote_literal(remote_db_name) || ' user=' || quote_literal(remote_db_user) || ' password=' || quote_literal(remote_db_password) || '::dblink', 'SELECT * FROM remote_table');
ビューのクエリ
SELECT * FROM local_view;
説明
- 上記のコードは、
dblink
関数を使用してリモートデータベースに接続し、remote_table
テーブルのデータを取得します。 quote_literal
関数を使用して、特殊文字を含む値を安全にクエリに埋め込むことができます。- ビューを作成すると、リモートテーブルのデータに対してクエリを実行するたびにリモートデータベースに接続する必要がなくなります。
注意事項
- 上記のコードはあくまで一例であり、状況に合わせて変更する必要があります。
PostgreSQLでdblink以外の方法でリモートデータベースにアクセスする
- 2つのPostgreSQLデータベース間でのみ使用できる
これらの制限を克服するために、dblink以外の方法でリモートデータベースにアクセスすることもできます。以下に、いくつかの代替方法を紹介します。
Federated Data Access (FDA)
FDAは、PostgreSQL 9.4以降で導入された機能で、さまざまなデータソースにアクセスするための統一的なインターフェースを提供します。FDAを使用すると、JDBC、ODBC、OLE DBなどの標準的なコネクタを使用して、PostgreSQLからOracle、MySQL、SQL Serverなどのリモートデータベースにアクセスできます。
Foreign Data Wrappers (FDW)
FDWは、PostgreSQL 8.4以降で導入された機能で、特定のデータソースにアクセスするためのカスタムモジュールを定義することができます。FDWを使用すると、dblinkよりも柔軟で高性能なリモートデータベースアクセスを実現できます。
pgBadgerは、PostgreSQL用の読み取り専用のキャッシュレイヤーです。pgBadgerを使用すると、リモートデータベースへのクエリのパフォーマンスを向上させることができます。
PgBouncerは、PostgreSQL用の接続プールマネージャーです。PgBouncerを使用すると、リモートデータベースへの接続数を削減し、接続オーバーヘッドを軽減することができます。
最適な方法は、要件によって異なります。
- シンプルで使いやすいソリューションが必要な場合:dblinkが適切な選択肢です。
- さまざまなデータソースにアクセスが必要な場合:FDAが適切な選択肢です。
- リモートデータベースアクセスのパフォーマンスを向上させる必要がある場合:FDW、pgBadger、またはPgBouncerが適切な選択肢です。
dblink以外の方法でリモートデータベースにアクセスする方法についての詳細な情報は、上記の参考情報をご覧ください。
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