SELECT句とEXCEPT句でデータを操作するテクニック

2024-06-26

SQLite: SELECT 結果を EXCEPT で削除する方法

SQLite において、SELECT クエリで取得した結果を別のテーブルから除外して削除することは、DELETEEXCEPT を組み合わせることで実現できます。

この方法は、特定の条件に合致するレコードのみを削除したい場合に有効です。

手順

  1. 削除対象となるレコードを SELECT で取得する

    まず、削除したいレコードを特定するために、SELECT クエリを実行します。

    SELECT *
    FROM 対象テーブル
    WHERE 削除条件;
    

    例:customers テーブルから、注文履歴がない顧客を削除する場合

    SELECT *
    FROM customers
    WHERE NOT EXISTS (
        SELECT *
        FROM orders
        WHERE customers.customer_id = orders.customer_id
    );
    
  2. DELETE で取得したレコードを削除する

    最後に、2. で取得したレコードを DELETE クエリを使用して削除します。

    DELETE FROM 対象テーブル
    WHERE NOT EXISTS (
        SELECT *
        FROM 対象テーブル_除外対象
        WHERE 対象テーブル.id = 対象テーブル_除外対象.id
    );
    
    DELETE FROM customers
    WHERE NOT EXISTS (
        SELECT *
        FROM (
            SELECT *
            FROM customers
            WHERE EXISTS (
                SELECT *
                FROM orders
                WHERE customers.customer_id = orders.customer_id
            )
        ) AS 対象テーブル_除外対象
        WHERE 対象テーブル.id = 対象テーブル_除外対象.id
    );
    

注意事項

  • DELETE は元データを復元できないため、実行前に十分な確認が必要です。
  • EXCEPT は、削除対象となるレコードと除外対象となるレコードの構造が一致している必要があります。



    この例では、在庫管理システムにおいて、在庫切れ商品のレコードを products テーブルから削除する方法を示します。

    テーブル構造

    CREATE TABLE products (
      product_id INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT,
      product_name TEXT NOT NULL,
      unit_price REAL NOT NULL,
      stock_quantity INTEGER NOT NULL
    );
    

    在庫切れ商品の削除処理

    -- 在庫切れ商品のレコードを取得
    DELETE FROM products
    WHERE stock_quantity <= 0;
    

    処理内容

    1. products テーブルから、stock_quantity が 0 以下のレコードをすべて削除します。

    補足

    • 上記の例では、stock_quantity が 0 厳密に 0 以下の商品を在庫切れ商品としています。必要に応じて、>< などの比較演算子を使って条件を変更できます。
    • 在庫切れ商品の削除以外にも、SELECTEXCEPT を組み合わせて様々なデータ操作を実行できます。



    SQLite: DELETE でレコードを削除する方法

    DELETE クエリ

    最も基本的な方法は、DELETE クエリを使用する方法です。

    DELETE FROM table_name
    WHERE condition;
    
    • table_name: 削除対象のテーブル名
    • condition: 削除条件 (省略可)
    DELETE FROM customers
    WHERE NOT EXISTS (
        SELECT *
        FROM orders
        WHERE customers.customer_id = orders.customer_id
    );
    

    サブクエリを使用して、削除対象のレコードを特定する方法もあります。

    DELETE FROM table_name
    WHERE id IN (
        SELECT id
        FROM subquery
    );
    
    • subquery: 削除対象のレコードを返すサブクエリ
    DELETE FROM customers
    WHERE id IN (
        SELECT customer_id
        FROM orders
    );
    

    DELETE と LIMIT

    DELETE FROM table_name
    WHERE condition
    LIMIT n;
    
    • n: 削除するレコード数
    DELETE FROM customers
    WHERE NOT EXISTS (
        SELECT *
        FROM orders
        WHERE customers.customer_id = orders.customer_id
    )
    LIMIT 10;
    

    トランザクション

    複数の DELETE クエリをまとめて実行する場合、トランザクションを使用することで、データの一貫性を保つことができます。

    BEGIN TRANSACTION;
    
    -- 処理1
    
    DELETE FROM table1;
    
    -- 処理2
    
    DELETE FROM table2;
    
    COMMIT;
    

    それぞれの方法の利点と欠点

    • DELETE クエリ: シンプルでわかりやすい。複雑な条件には不向き。
    • サブクエリ: 複雑な条件に対応できる。記述が冗長になる場合がある。
    • DELETE と LIMIT: 特定数のレコードのみを削除できる。条件が複雑になると不向き。
    • トランザクション: データの一貫性を保てる。複雑な処理には必須。

    状況に応じて適切な方法を選択

    上記の方法はそれぞれ利点と欠点があるため、状況に応じて適切な方法を選択する必要があります。


      sqlite


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