SELECT句とEXCEPT句でデータを操作するテクニック
SQLite: SELECT 結果を EXCEPT で削除する方法
SQLite において、SELECT
クエリで取得した結果を別のテーブルから除外して削除することは、DELETE
と EXCEPT
を組み合わせることで実現できます。
この方法は、特定の条件に合致するレコードのみを削除したい場合に有効です。
手順
削除対象となるレコードを SELECT で取得する
まず、削除したいレコードを特定するために、
SELECT
クエリを実行します。SELECT * FROM 対象テーブル WHERE 削除条件;
例:
customers
テーブルから、注文履歴がない顧客を削除する場合SELECT * FROM customers WHERE NOT EXISTS ( SELECT * FROM orders WHERE customers.customer_id = orders.customer_id );
DELETE で取得したレコードを削除する
最後に、2. で取得したレコードを
DELETE
クエリを使用して削除します。DELETE FROM 対象テーブル WHERE NOT EXISTS ( SELECT * FROM 対象テーブル_除外対象 WHERE 対象テーブル.id = 対象テーブル_除外対象.id );
DELETE FROM customers WHERE NOT EXISTS ( SELECT * FROM ( SELECT * FROM customers WHERE EXISTS ( SELECT * FROM orders WHERE customers.customer_id = orders.customer_id ) ) AS 対象テーブル_除外対象 WHERE 対象テーブル.id = 対象テーブル_除外対象.id );
注意事項
DELETE
は元データを復元できないため、実行前に十分な確認が必要です。EXCEPT
は、削除対象となるレコードと除外対象となるレコードの構造が一致している必要があります。
この例では、在庫管理システムにおいて、在庫切れ商品のレコードを products
テーブルから削除する方法を示します。
テーブル構造
CREATE TABLE products (
product_id INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT,
product_name TEXT NOT NULL,
unit_price REAL NOT NULL,
stock_quantity INTEGER NOT NULL
);
在庫切れ商品の削除処理
-- 在庫切れ商品のレコードを取得
DELETE FROM products
WHERE stock_quantity <= 0;
処理内容
products
テーブルから、stock_quantity
が 0 以下のレコードをすべて削除します。
補足
- 上記の例では、
stock_quantity
が 0 厳密に 0 以下の商品を在庫切れ商品としています。必要に応じて、>
や<
などの比較演算子を使って条件を変更できます。 - 在庫切れ商品の削除以外にも、
SELECT
とEXCEPT
を組み合わせて様々なデータ操作を実行できます。
SQLite: DELETE でレコードを削除する方法
DELETE クエリ
最も基本的な方法は、DELETE
クエリを使用する方法です。
DELETE FROM table_name
WHERE condition;
table_name
: 削除対象のテーブル名condition
: 削除条件 (省略可)
DELETE FROM customers
WHERE NOT EXISTS (
SELECT *
FROM orders
WHERE customers.customer_id = orders.customer_id
);
サブクエリを使用して、削除対象のレコードを特定する方法もあります。
DELETE FROM table_name
WHERE id IN (
SELECT id
FROM subquery
);
subquery
: 削除対象のレコードを返すサブクエリ
DELETE FROM customers
WHERE id IN (
SELECT customer_id
FROM orders
);
DELETE と LIMIT
DELETE FROM table_name
WHERE condition
LIMIT n;
n
: 削除するレコード数
DELETE FROM customers
WHERE NOT EXISTS (
SELECT *
FROM orders
WHERE customers.customer_id = orders.customer_id
)
LIMIT 10;
トランザクション
複数の DELETE
クエリをまとめて実行する場合、トランザクションを使用することで、データの一貫性を保つことができます。
BEGIN TRANSACTION;
-- 処理1
DELETE FROM table1;
-- 処理2
DELETE FROM table2;
COMMIT;
それぞれの方法の利点と欠点
- DELETE クエリ: シンプルでわかりやすい。複雑な条件には不向き。
- サブクエリ: 複雑な条件に対応できる。記述が冗長になる場合がある。
- DELETE と LIMIT: 特定数のレコードのみを削除できる。条件が複雑になると不向き。
- トランザクション: データの一貫性を保てる。複雑な処理には必須。
状況に応じて適切な方法を選択
上記の方法はそれぞれ利点と欠点があるため、状況に応じて適切な方法を選択する必要があります。
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