SQLでレコード数をカウントする方法:COUNT(*)とCOUNT(列名)の違い

2024-04-04

SQLにおけるCOUNT(*)とCOUNT(列名)の違い

COUNT(*)

COUNT(*)は、テーブルのすべての行数をカウントします。NULL値を含む行もカウントされます。

例:

SELECT COUNT(*) FROM テーブル名;

このクエリは、テーブル名テーブルのすべての行数を返します。

COUNT(列名)

COUNT(列名)は、指定したNULL値ではない行数をカウントします。

SELECT COUNT(列名) FROM テーブル名;
機能COUNT(*)COUNT(列名)
カウント対象すべての行NULL値ではない行
NULL値含む含まない

テーブルに以下のデータがあるとします。

| ID | 名前 | 年齢 |
|---|---|---|
| 1 | 田中 | 20 |
| 2 | 佐藤 | NULL |
| 3 | 高橋 | 30 |
  • COUNT(*) は 3 を返す
  • テーブルのすべての行数を知りたい場合は COUNT(*) を使用します。
  • 特定の列の値のみをカウントしたい場合は COUNT(列名) を使用します。

注意:

  • COUNT(*) は、COUNT(1) と同じ結果になります。
  • COUNT(列名) は、列にインデックスが張られている場合、パフォーマンスが向上する場合があります。



-- テーブル作成
CREATE TABLE テーブル名 (
  ID INT,
  名前 VARCHAR(255),
  年齢 INT
);

-- データ挿入
INSERT INTO テーブル名 (ID, 名前, 年齢) VALUES (1, '田中', 20);
INSERT INTO テーブル名 (ID, 名前, 年齢) VALUES (2, '佐藤', NULL);
INSERT INTO テーブル名 (ID, 名前, 年齢) VALUES (3, '高橋', 30);

-- COUNT(*) の使用
SELECT COUNT(*) FROM テーブル名;

-- 結果: 3

-- COUNT(列名) の使用
SELECT COUNT(名前) FROM テーブル名;

-- 結果: 2

-- COUNT(列名) と WHERE 句の併用
SELECT COUNT(年齢) FROM テーブル名 WHERE 年齢 > 20;

-- 結果: 1

このコードを実行することで、COUNT(*)COUNT(列名)の違いを理解することができます。




COUNT(*)とCOUNT(列名)の代替方法

DISTINCTキーワードを使用して、重複するレコードを除外してカウントすることができます。

SELECT COUNT(DISTINCT 名前) FROM テーブル名;

GROUP BY句を使用して、列ごとにレコード数をカウントすることができます。

SELECT 年齢, COUNT(*) FROM テーブル名 GROUP BY 年齢;
SELECT (SELECT COUNT(*) FROM テーブル名) AS 総レコード数;
  • COUNT(*): テーブルのすべての行数をカウントする
  • DISTINCT: 重複するレコードを除外してカウントする
  • サブクエリ: サブクエリを使用してレコード数をカウントする

これらの方法を理解することで、状況に応じて適切な方法を選択することができます。


sql


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