PostgreSQLで列を分割:初心者でもわかる3つの方法とサンプルコード

2024-07-27

PostgreSQLで列を複数の行に分割する方法

文字列分割関数を使用する

PostgreSQLには、文字列を分割するための組み込み関数があります。最も一般的に使用されるものは次のとおりです。

  • regexp_split_to_array: 正規表現を使用して文字列を分割します。
  • string_to_array: 指定されたデリミタ文字を使用して文字列を分割します。
  • unnest: 配列を個々の要素に分割します。

例:住所の列をコンマで区切られた区画に分割するには、次のようなクエリを使用できます。

SELECT unnest(regexp_split_to_array(address, ',')) AS address_parts
FROM customers;

CTEを使用する

CTE(Common Table Expression)を使用して、再帰的に列を分割することもできます。この方法は、より複雑な分割操作に適しています。

WITH RECURSIVE split_numbers (phone_number, part, position) AS (
  SELECT phone_number, SUBSTRING(phone_number, 1, 1) AS part, 1 AS position
  FROM customers
  UNION ALL
  SELECT SUBSTRING(phone_number FROM position + 1),
         SUBSTRING(SUBSTRING(phone_number FROM position + 1), 1, 1) AS part,
         position + 1
  FROM split_numbers
  WHERE position < LENGTH(phone_number)
)
SELECT phone_number, part, position
FROM split_numbers
ORDER BY phone_number, position;

サブクエリを使用する

サブクエリを使用して、列を分割することもできます。この方法は、より単純な分割操作に適しています。

SELECT name, part
FROM customers
CROSS JOIN regexp_split_to_array(name, ' ') AS parts;

最適な方法を選択する

使用する方法は、分割する列のデータ型、分割方法、および必要な結果の形式によって異なります。

  • シンプルな分割操作の場合: string_to_array または unnest などの組み込み関数を使用するのが最善です。
  • より複雑な分割操作の場合: CTE またはサブクエリを使用する必要があります。
  • パフォーマンスが重要な場合: 使用するクエリを分析し、最も効率的な方法を選択することが重要です。
  • 空の値を処理する方法を検討する必要があります。
  • 分割されたデータを新しい列に格納する必要がある場合は、CREATE TABLE または ALTER TABLE ステートメントを使用する必要があります。
  • 分割されたデータを既存の列に格納する必要がある場合は、UPDATE ステートメントを使用する必要があります。



SELECT customer_id, unnest(regexp_split_to_array(address, ',')) AS address_part
FROM customers;

説明:

  • このクエリは、customers テーブルから customer_idaddress 列を選択します。
  • regexp_split_to_array 関数は、address 列をコンマで区切って配列に変換します。
  • 結果として、各顧客の customer_id と住所の各部分を含むテーブルが返されます。

例:電話番号の列をハイフンで区切られた区画に分割する

WITH RECURSIVE split_numbers (phone_number, part, position) AS (
  SELECT phone_number, SUBSTRING(phone_number, 1, 1) AS part, 1 AS position
  FROM customers
  UNION ALL
  SELECT SUBSTRING(phone_number FROM position + 1),
         SUBSTRING(SUBSTRING(phone_number FROM position + 1), 1, 1) AS part,
         position + 1
  FROM split_numbers
  WHERE position < LENGTH(phone_number)
)
SELECT phone_number, part, position
FROM split_numbers
ORDER BY phone_number, position;
  • このクエリは、customers テーブルから phone_number 列を選択します。
  • WITH RECURSIVE 句は、再帰 CTE を定義します。
  • split_numbers CTE は、再帰的に電話番号をハイフンで区切って区画に変換します。
  • UNION ALL 句は、CTE の前の結果と新しい結果を結合します。
  • WHERE 句は、電話番号が処理されたかどうかを確認します。
  • ORDER BY 句は、結果を電話番号と位置でソートします。
  • 結果として、各顧客の電話番号と番号の各部分を含むテーブルが返されます。
SELECT customer_id, name, part
FROM customers
CROSS JOIN regexp_split_to_array(name, ' ') AS parts;
  • CROSS JOIN 句は、customers テーブルと regexp_split_to_array 関数の結果を結合します。



PostgreSQLには、XMLデータを処理するための組み込み関数があります。これらの関数は、列をXML形式に変換し、その後XPathを使用して分割することができます。

SELECT customer_id,
       xpath_array(xml_array_to_string(regexp_replace(address, '[^ ,]', '', 'g')), '/text()') AS address_parts
FROM customers;
  • regexp_replace 関数は、住所列から不要な文字を削除します。
  • xml_array_to_string 関数は、住所列をXML形式に変換します。
  • xpath_array 関数は、XMLデータを配列に変換します。

JSONを使用する

SELECT customer_id,
       json_array_elements(json_object('name' -> name)) AS name_parts
FROM customers;
  • json_object 関数は、名前をキー、名前の値を値とするJSONオブジェクトを作成します。
  • json_array_elements 関数は、JSONオブジェクトを配列に変換します。

Window関数を使用する

PostgreSQLには、ウィンドウ関数と呼ばれる特殊な関数が用意されています。これらの関数は、行のグループに対して集計や操作を実行するために使用できます。

SELECT customer_id,
       SUBSTRING(phone_number FROM 1 FOR 1) AS part,
       ROW_NUMBER() OVER (ORDER BY phone_number) AS position
FROM customers
WINDOW frame BY ORDER BY phone_number;
  • SUBSTRING 関数は、電話番号の先頭文字を取得します。
  • ROW_NUMBER 関数は、各行に番号を割り当てます。
  • WINDOW 句は、ウィンドウフレームを定義します。

これらの方法は、より複雑な分割操作に適しています。ただし、パフォーマンスが劣る可能性があることに注意してください。

  • シンプルな分割操作の場合: 前述の組み込み関数を使用するのが最善です。
  • より複雑な分割操作の場合: XML、JSON、またはウィンドウ関数を使用する必要があります。

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