PostgreSQLで列を分割:初心者でもわかる3つの方法とサンプルコード
PostgreSQLで列を複数の行に分割する方法
文字列分割関数を使用する
PostgreSQLには、文字列を分割するための組み込み関数があります。最も一般的に使用されるものは次のとおりです。
regexp_split_to_array
: 正規表現を使用して文字列を分割します。string_to_array
: 指定されたデリミタ文字を使用して文字列を分割します。unnest
: 配列を個々の要素に分割します。
例:住所の列をコンマで区切られた区画に分割するには、次のようなクエリを使用できます。
SELECT unnest(regexp_split_to_array(address, ',')) AS address_parts
FROM customers;
CTEを使用する
CTE(Common Table Expression)を使用して、再帰的に列を分割することもできます。この方法は、より複雑な分割操作に適しています。
WITH RECURSIVE split_numbers (phone_number, part, position) AS (
SELECT phone_number, SUBSTRING(phone_number, 1, 1) AS part, 1 AS position
FROM customers
UNION ALL
SELECT SUBSTRING(phone_number FROM position + 1),
SUBSTRING(SUBSTRING(phone_number FROM position + 1), 1, 1) AS part,
position + 1
FROM split_numbers
WHERE position < LENGTH(phone_number)
)
SELECT phone_number, part, position
FROM split_numbers
ORDER BY phone_number, position;
サブクエリを使用する
サブクエリを使用して、列を分割することもできます。この方法は、より単純な分割操作に適しています。
SELECT name, part
FROM customers
CROSS JOIN regexp_split_to_array(name, ' ') AS parts;
最適な方法を選択する
使用する方法は、分割する列のデータ型、分割方法、および必要な結果の形式によって異なります。
- シンプルな分割操作の場合:
string_to_array
またはunnest
などの組み込み関数を使用するのが最善です。 - より複雑な分割操作の場合: CTE またはサブクエリを使用する必要があります。
- パフォーマンスが重要な場合: 使用するクエリを分析し、最も効率的な方法を選択することが重要です。
- 空の値を処理する方法を検討する必要があります。
- 分割されたデータを新しい列に格納する必要がある場合は、
CREATE TABLE
またはALTER TABLE
ステートメントを使用する必要があります。 - 分割されたデータを既存の列に格納する必要がある場合は、
UPDATE
ステートメントを使用する必要があります。
SELECT customer_id, unnest(regexp_split_to_array(address, ',')) AS address_part
FROM customers;
説明:
- このクエリは、
customers
テーブルからcustomer_id
とaddress
列を選択します。 regexp_split_to_array
関数は、address
列をコンマで区切って配列に変換します。- 結果として、各顧客の
customer_id
と住所の各部分を含むテーブルが返されます。
例:電話番号の列をハイフンで区切られた区画に分割する
WITH RECURSIVE split_numbers (phone_number, part, position) AS (
SELECT phone_number, SUBSTRING(phone_number, 1, 1) AS part, 1 AS position
FROM customers
UNION ALL
SELECT SUBSTRING(phone_number FROM position + 1),
SUBSTRING(SUBSTRING(phone_number FROM position + 1), 1, 1) AS part,
position + 1
FROM split_numbers
WHERE position < LENGTH(phone_number)
)
SELECT phone_number, part, position
FROM split_numbers
ORDER BY phone_number, position;
- このクエリは、
customers
テーブルからphone_number
列を選択します。 WITH RECURSIVE
句は、再帰 CTE を定義します。split_numbers
CTE は、再帰的に電話番号をハイフンで区切って区画に変換します。UNION ALL
句は、CTE の前の結果と新しい結果を結合します。WHERE
句は、電話番号が処理されたかどうかを確認します。ORDER BY
句は、結果を電話番号と位置でソートします。- 結果として、各顧客の電話番号と番号の各部分を含むテーブルが返されます。
SELECT customer_id, name, part
FROM customers
CROSS JOIN regexp_split_to_array(name, ' ') AS parts;
CROSS JOIN
句は、customers
テーブルとregexp_split_to_array
関数の結果を結合します。
PostgreSQLには、XMLデータを処理するための組み込み関数があります。これらの関数は、列をXML形式に変換し、その後XPathを使用して分割することができます。
SELECT customer_id,
xpath_array(xml_array_to_string(regexp_replace(address, '[^ ,]', '', 'g')), '/text()') AS address_parts
FROM customers;
regexp_replace
関数は、住所列から不要な文字を削除します。xml_array_to_string
関数は、住所列をXML形式に変換します。xpath_array
関数は、XMLデータを配列に変換します。
JSONを使用する
SELECT customer_id,
json_array_elements(json_object('name' -> name)) AS name_parts
FROM customers;
json_object
関数は、名前をキー、名前の値を値とするJSONオブジェクトを作成します。json_array_elements
関数は、JSONオブジェクトを配列に変換します。
Window関数を使用する
PostgreSQLには、ウィンドウ関数と呼ばれる特殊な関数が用意されています。これらの関数は、行のグループに対して集計や操作を実行するために使用できます。
SELECT customer_id,
SUBSTRING(phone_number FROM 1 FOR 1) AS part,
ROW_NUMBER() OVER (ORDER BY phone_number) AS position
FROM customers
WINDOW frame BY ORDER BY phone_number;
SUBSTRING
関数は、電話番号の先頭文字を取得します。ROW_NUMBER
関数は、各行に番号を割り当てます。WINDOW
句は、ウィンドウフレームを定義します。
これらの方法は、より複雑な分割操作に適しています。ただし、パフォーマンスが劣る可能性があることに注意してください。
- シンプルな分割操作の場合: 前述の組み込み関数を使用するのが最善です。
- より複雑な分割操作の場合: XML、JSON、またはウィンドウ関数を使用する必要があります。
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