SQLで「あるカウントが1より大きい」行を簡単選択!WHERE句とHAVING句を使いこなそう

2024-06-26

SQL で「あるカウントが 1 より大きい」行を選択する方法

例え:

顧客テーブルがあり、各顧客に複数の注文があるとします。この場合、注文が 1 件を超える顧客のみを取得したい場合があります。

解決策:

この問題は、WHERE 句または HAVING 句を使用して解決できます。

WHERE 句を使用する場合:

SELECT *
FROM customers
WHERE (
    SELECT COUNT(*)
    FROM orders
    WHERE customers.id = orders.customer_id
) > 1;

このクエリは、次のことを行います。

  1. customers テーブルからすべての行を選択します。
  2. 各顧客について、orders テーブルから注文のカウントをサブクエリで取得します。
  3. 注文のカウントが 1 より大きい顧客のみを選択します。
SELECT c.*, COUNT(*) AS order_count
FROM customers c
JOIN orders o ON c.id = o.customer_id
GROUP BY c.id
HAVING order_count > 1;
  1. customers テーブル (c) と orders テーブル (o) を顧客 ID で結合します。
  2. 各顧客について、注文のカウントを order_count というエイリアス付きで集計します。
  • WHERE 句は、よりシンプルな構文で、サブクエリを使用する必要がないため、高速で読みやすい場合があります。
  • HAVING 句は、集計結果に対して条件を指定できるため、より柔軟なクエリを作成できます。

補足:

  • 上記の例では、customersorders というテーブル名を使用していますが、実際のテーブル名に置き換えてください。
  • 必要に応じて、選択する列を変更できます。
  • WHERE 句と HAVING 句を組み合わせて、より複雑なクエリを作成することもできます。



    顧客テーブルと注文テーブル

    顧客テーブル:

    列名データ型説明
    idint顧客 ID (主キー)
    namevarchar(255)顧客名
    列名データ型説明
    idint注文 ID (主キー)
    customer_idint顧客 ID (外部キー)
    product_idint商品 ID
    quantityint注文数量

    WHERE 句を使用する場合

    SELECT *
    FROM customers
    WHERE (
        SELECT COUNT(*)
        FROM orders
        WHERE customers.id = orders.customer_id
    ) > 1;
    
    idname
    1田中太郎
    2佐藤花子

    HAVING 句を使用する場合

    SELECT c.*, COUNT(*) AS order_count
    FROM customers c
    JOIN orders o ON c.id = o.customer_id
    GROUP BY c.id
    HAVING order_count > 1;
    
    idnameorder_count
    1田中太郎2
    2佐藤花子3



      ウィンドウ関数を使用する:

      この方法は、MySQL 8 以降で使用できます。

      SELECT c.*,
             COUNT(*) OVER (PARTITION BY c.id) AS order_count
      FROM customers c
      JOIN orders o ON c.id = o.customer_id
      WHERE order_count > 1;
      
      idnameorder_count
      1田中太郎2
      2佐藤花子3
      • COUNT(*) OVER (PARTITION BY c.id) というウィンドウ関数を使用して、各顧客の注文数を計算します。

      CTE (Common Table Expression) を使用する:

      WITH order_counts AS (
          SELECT customer_id, COUNT(*) AS order_count
          FROM orders
          GROUP BY customer_id
      )
      SELECT c.*
      FROM customers c
      JOIN order_counts o ON c.id = o.customer_id
      WHERE order_count > 1;
      
      idnameorder_count
      1田中太郎2
      2佐藤花子3
      • このクエリは、order_counts という CTE を作成します。この CTE は、orders テーブルから顧客 ID と注文数を集計します。
      • ウィンドウ関数は、MySQL 8 以降でのみ使用できるという制限があります。
      • CTE は、より複雑なクエリを作成する場合に役立ちます。

        上記以外にも、状況によっては他の方法が考えられる場合があります。


        sql mysql


        PostgreSQLで複数の列でSELECT DISTINCTを行う方法

        PostgreSQL で複数の列でSELECT DISTINCTを行う方法はいくつかあります。DISTINCTキーワードを使用するこの方法は、複数の列をカンマ区切りで指定します。例このクエリは、顧客テーブルから重複する行を排除し、氏名、性別、年齢の列のみを返します。...


        MySQLの文字列関数で実現!フィールドの値を分割して2つのフィールドに格納するテクニック

        MySQLでは、文字列関数を組み合わせて使用することで、フィールドの値を分割して2つのフィールドに格納することができます。この操作は、データ分析やレポート作成などで役立つことがあります。例以下は、カンマで区切られた名前と苗字を格納する name フィールドを持つ users テーブルがあると仮定します。このテーブルの name フィールドの値を分割し、名前と苗字をそれぞれ first_name と last_name という2つの新しいフィールドに格納する例です。...


        WHERE 1=1 ステートメントを使いこなして、プログラミングスキルをアップグレードしよう!

        "WHERE 1=1" ステートメントは、MySQL、SQL、データベースにおけるSELECTクエリで使用される条件式です。これは一見無意味に見えるかもしれませんが、実はいくつかの重要な役割を果たします。常にTRUEを返す条件式1=1は常にTRUEとなる式です。そのため、WHERE 1=1 と指定すると、条件に合致するレコードがすべて返されます。つまり、WHERE句を省略した場合と同じ結果になります。...


        もう迷わない!MySQLで重複データを完全削除:初心者でもできる4つの方法

        方法1:DELETE句とWHERE句を使用するこれは、最も基本的な方法です。DELETE句とWHERE句を組み合わせて、削除する行を指定します。例:このクエリは、商品テーブルから商品名がリンゴであるすべての行を削除します。方法2:NOT IN句を使用する...


        【MySQL/MariaDB】"LOAD DATA INFILE"で発生する"Invalid ut8mb4 character string"エラーの原因と解決策

        MySQL/MariaDB で LOAD DATA INFILE コマンドを使用してデータをロードする場合、"Invalid ut8mb4 character string" エラーが発生することがあります。これは、ロードしようとしているデータに、MySQL/MariaDB がサポートしていない UTF-8 文字が含まれていることを示しています。...