SQLiteで文字列連結が機能しない場合の対処法

2024-04-02

SQLiteで文字列連結が機能しない場合の対処法

異なるデータ型同士の連結

SQLiteでは、異なるデータ型同士を直接連結することはできません。例えば、VARCHAR型とINT型を連結しようとすると、エラーが発生します。

例:

SELECT '名前:' || 10;

エラー:

Error: data type mismatch

この問題を解決するには、CAST()関数を使用して、異なるデータ型を同じデータ型に変換してから連結する必要があります。

SELECT '名前:' || CAST(10 AS VARCHAR);

結果:

名前:10

NULL値の連結

SQLiteでは、NULL値と他の文字列を連結すると、結果は常にNULLになります。

SELECT '名前:' || NULL;
NULL
SELECT '名前:' || COALESCE(NULL, '');
名前:

エスケープ処理の不足

SQLiteの文字列連結演算子は、特殊文字を解釈するため、エスケープ処理が必要です。エスケープ処理を行わないと、エラーが発生したり、意図しない結果になることがあります。

SELECT '名前:' || '田中';
名前:田中

この例では問題ありませんが、以下の例では、特殊文字が解釈されてしまい、エラーが発生します。

SELECT '名前:' || "'田中'";
Error: near "'": syntax error

この問題を解決するには、||演算子の前にESCAPEキーワードを使用して、エスケープ文字を指定する必要があります。

SELECT '名前:' || ESCAPE '\'' "'田中'";
名前:'田中'

その他の注意点

  • SQLiteの文字列連結演算子は、連結する文字列の長さに制限があります。制限を超えると、エラーが発生します。
  • SQLiteのバージョンによって、文字列連結演算子の動作が異なる場合があります。

これらの点に注意して、文字列連結を使用するようにしましょう。

関連記事

  • SQLiteで文字列を結合する方法: URL SQLite Concatenate Strings
  • SQLiteでNULL値を処理する方法: URL SQLite Handle NULL Values
  • SQLiteで特殊文字をエスケープする方法: URL SQLite Escape Special Characters



-- 異なるデータ型同士の連結

SELECT '名前:' || CAST(10 AS VARCHAR); -- 結果: 名前:10

-- NULL値の連結

SELECT '名前:' || COALESCE(NULL, ''); -- 結果: 名前:

-- エスケープ処理

SELECT '名前:' || ESCAPE '\'' "'田中'"; -- 結果: 名前:'田中'
  • SQLiteで文字列連結を使用する場合は、データ型とNULL値に注意する必要があります。
  • 特殊文字を使用する場合は、エスケープ処理が必要です。



SQLiteで文字列連結を行う最も一般的な方法は、||演算子を使用する方法です。

SELECT '名前:' || '田中';
名前:田中

CONCAT()関数は、複数の文字列を連結するために使用できます。

SELECT CONCAT('名前:', '田中');
名前:田中

||演算子とCOALESCE()関数の組み合わせ

NULL値を含む文字列を連結する場合は、||演算子とCOALESCE()関数を組み合わせることで、NULL値を空文字列("")に変換してから連結することができます。

SELECT '名前:' || COALESCE(NULL, '');
名前:

||演算子とCASE式

CASE式を使用して、条件に応じて異なる文字列を連結することができます。

SELECT CASE WHEN age >= 18 THEN '成人' ELSE '未成年' END || 'です';
成人です

||演算子とSUBSTR()関数

SUBSTR()関数を使用して、文字列の一部を切り取って連結することができます。

SELECT '名前:' || SUBSTR('田中 太郎', 1, 3);
名前:田中

SQLiteで文字列連結を行う方法は、いくつかあります。それぞれの方法の特徴を理解して、状況に合わせて使い分けるようにしましょう。


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