INSERT INTO ... SELECT ... FROM ... を使って別のテーブルの各IDに対してテーブルに行を挿入する方法
SQL/T-SQLで別のテーブルの各IDに対してテーブルに行を挿入する方法
このチュートリアルでは、SQL/T-SQLを使用して、別のテーブルの各IDに対してテーブルに行を挿入する方法を解説します。
前提条件
- SQL/T-SQLの基本的な知識
- 2つのテーブル (テーブルAとテーブルB)
方法
以下の2つの方法を紹介します。
INSERT INTO ... SELECT ... FROM ...
この方法は、INSERT INTO
ステートメントとSELECT
ステートメントを組み合わせて、別のテーブルの各IDに対して新しい行を挿入します。
例:
-- テーブルA
CREATE TABLE TableA (
ID INT PRIMARY KEY,
Name VARCHAR(50)
);
-- テーブルB
CREATE TABLE TableB (
ID INT PRIMARY KEY
);
-- テーブルAにテーブルBの各IDに対して新しい行を挿入
INSERT INTO TableA (ID, Name)
SELECT ID, 'Name_' + CAST(ID AS VARCHAR(50))
FROM TableB;
解説
INSERT INTO TableA (ID, Name)
: テーブルAのID
列とName
列に値を挿入します。SELECT ID, 'Name_' + CAST(ID AS VARCHAR(50))
: テーブルBのID
列と、Name_
+ID
を変換した値をName
列に挿入します。FROM TableB
: テーブルBからデータを取得します。
CROSS JOIN
この方法は、CROSS JOIN
を使用して、別のテーブルの各IDとテーブルAの各列を組み合わせ、新しい行を挿入します。
-- テーブルA
CREATE TABLE TableA (
ID INT PRIMARY KEY,
Name VARCHAR(50)
);
-- テーブルB
CREATE TABLE TableB (
ID INT PRIMARY KEY
);
-- テーブルAにテーブルBの各IDに対して新しい行を挿入
INSERT INTO TableA (ID, Name)
SELECT a.ID, 'Name_' + CAST(b.ID AS VARCHAR(50))
FROM TableA a
CROSS JOIN TableB b;
CROSS JOIN
: テーブルAとテーブルBを結合します。FROM TableA a CROSS JOIN TableB b
: テーブルAとテーブルBを結合します。
WHILE
ループ: 別のテーブルの各IDをループ処理し、INSERT INTO
ステートメントを使用して新しい行を挿入します。- ストアドプロシージャ: 上記の方法をストアドプロシージャにカプセル化して、繰り返し実行できるようにします。
注意事項
- 挿入するデータ型が一致していることを確認してください。
- 主キー制約や一意制約に違反していないことを確認してください。
- 大量のデータを挿入する場合は、パフォーマンスを考慮する必要があります。
テーブル定義
-- テーブルA
CREATE TABLE TableA (
ID INT PRIMARY KEY,
Name VARCHAR(50)
);
-- テーブルB
CREATE TABLE TableB (
ID INT PRIMARY KEY
);
データ挿入
-- テーブルAにテーブルBの各IDに対して新しい行を挿入
INSERT INTO TableA (ID, Name)
SELECT ID, 'Name_' + CAST(ID AS VARCHAR(50))
FROM TableB;
-- テーブルAにテーブルBの各IDに対して新しい行を挿入
INSERT INTO TableA (ID, Name)
SELECT a.ID, 'Name_' + CAST(b.ID AS VARCHAR(50))
FROM TableA a
CROSS JOIN TableB b;
結果
-- テーブルAの内容
ID | Name
------- | --------
1 | Name_1
2 | Name_2
3 | Name_3
方法3: WHILEループ
DECLARE @ID INT
-- テーブルBの各IDをループ処理
WHILE EXISTS (SELECT TOP 1 ID FROM TableB WHERE ID > @ID)
BEGIN
SELECT @ID = ID FROM TableB WHERE ID > @ID ORDER BY ID ASC
-- テーブルAに新しい行を挿入
INSERT INTO TableA (ID, Name)
VALUES (@ID, 'Name_' + CAST(@ID AS VARCHAR(50)))
END
方法4: ストアドプロシージャ
CREATE PROCEDURE dbo.InsertRows
AS
BEGIN
-- テーブルAにテーブルBの各IDに対して新しい行を挿入
INSERT INTO TableA (ID, Name)
SELECT ID, 'Name_' + CAST(ID AS VARCHAR(50))
FROM TableB;
END
GO
-- ストアドプロシージャを実行
EXEC dbo.InsertRows
- 上記のコードはサンプルです。実際の環境に合わせて変更してください。
- データ型や制約条件などを考慮する必要があります。
MERGE
ステートメントを使用して、既存の行を更新するか、新しい行を挿入することができます。
-- テーブルAにテーブルBの各IDに対して新しい行を挿入または更新
MERGE TableA a
USING TableB b
ON a.ID = b.ID
WHEN MATCHED THEN
UPDATE SET Name = 'Name_' + CAST(b.ID AS VARCHAR(50))
WHEN NOT MATCHED THEN
INSERT (ID, Name)
VALUES (b.ID, 'Name_' + CAST(b.ID AS VARCHAR(50)));
MERGE TableA a
: テーブルAをターゲットテーブルとして指定します。ON a.ID = b.ID
: テーブルAとテーブルBのID
列を結合条件として指定します。WHEN MATCHED THEN
: テーブルAにすでに存在するIDの場合、Name
列を更新します。
OPENROWSET
を使用して、別のデータベースのテーブルからデータを取得し、新しい行を挿入することができます。
-- 別のデータベースのテーブルからデータを取得して、テーブルAに挿入
INSERT INTO TableA (ID, Name)
SELECT ID, 'Name_' + CAST(ID AS VARCHAR(50))
FROM OPENROWSET ('SQLNCLI', 'Server=localhost;Database=Test;Integrated Security=True', 'SELECT ID FROM TableB');
OPENROWSET
: 別のデータベースのテーブルに接続するための関数です。Server
: 別のデータベースのサーバー名です。Database
: 別のデータベースの名前です。Integrated Security
: Windows認証を使用する場合はTrue
を指定します。SELECT ID FROM TableB
: 別のデータベースのテーブルから取得するデータの列を指定します。
- 上記の方法を使用する場合は、それぞれの方法の詳細を理解する必要があります。
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