EXISTSとINの違いについて(日本語)

2024-09-10

EXISTSINは、SQLでサブクエリ(内側のクエリ)の結果を評価する際に使用されるキーワードですが、その機能と用途は異なります。

EXISTS

  • 機能: サブクエリが少なくとも1つの行を返すかどうかをチェックします。
  • 用途: ある条件を満たすレコードが存在するかどうかの判定に適しています。

例:

SELECT * FROM customers
WHERE EXISTS (SELECT 1 FROM orders WHERE customers.customer_id = orders.customer_id);

このクエリは、少なくとも1つの注文を持つ顧客をすべて取得します。

IN

  • 機能: サブクエリが返す値の集合に特定の値が含まれるかどうかをチェックします。
  • 用途: 特定の値がリストに含まれるかどうかを判定する際に便利です。
SELECT * FROM orders
WHERE order_status IN ('shipped', 'delivered');

このクエリは、ステータスが"shipped"または"delivered"の注文をすべて取得します。

  • EXISTS: サブクエリの存在性をチェックする。
  • IN: サブクエリの結果セットに値が含まれるかどうかをチェックする。



EXISTSの例:

-- 少なくとも1つの注文がある顧客をすべて取得
SELECT * FROM customers
WHERE EXISTS (SELECT 1 FROM orders WHERE customers.customer_id = orders.customer_id);

このクエリでは、EXISTSを使用して、各顧客が少なくとも1つの注文を持っているかどうかをチェックしています。もし顧客が1つ以上の注文を持っていれば、その顧客の情報が結果セットに含まれます。

INの例:

-- ステータスが"shipped"または"delivered"の注文をすべて取得
SELECT * FROM orders
WHERE order_status IN ('shipped', 'delivered');

このクエリでは、INを使用して、注文のステータスが指定されたリスト("shipped"または"delivered")に含まれるかどうかをチェックしています。ステータスが一致する注文のみが結果セットに含まれます。

より複雑な例:

-- 2023年以降に注文した顧客で、かつ、その顧客が注文した商品の合計金額が1000ドルを超える顧客をすべて取得
SELECT customers.customer_id, customers.name, SUM(orders.total_amount) AS total_spent
FROM customers
INNER JOIN orders ON customers.customer_id = orders.customer_id
WHERE orders.order_date >= '2023-01-01'
GROUP BY customers.customer_id, customers.name
HAVING SUM(orders.total_amount) > 1000;



EXISTSの代替方法:

  • JOIN: 適切なJOIN条件を使用して、2つのテーブルを結合することで、EXISTSの機能を実現することができます。
  • COUNT関数: サブクエリの結果をCOUNT関数を使用して、レコード数が0でないかどうかをチェックすることもできます。

例:

-- EXISTSの代替(JOINを使用)
SELECT * FROM customers
JOIN orders ON customers.customer_id = orders.customer_id;

-- EXISTSの代替(COUNT関数を使用)
SELECT * FROM customers
WHERE (SELECT COUNT(*) FROM orders WHERE customers.customer_id = orders.customer_id) > 0;

INの代替方法:

  • CASE文: CASE文を使用して、特定の値がリストに含まれるかどうかをチェックすることができます。
SELECT * FROM orders
WHERE CASE WHEN order_status IN ('shipped', 'delivered') THEN 1 ELSE 0 END = 1;

注意:

  • 性能面では、JOINやCOUNT関数が一般的にEXISTSよりも効率的です。
  • 読みやすさや理解しやすさの観点からは、EXISTSやINを使用することが適切な場合もあります。

sql exists sql-in



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