データベース設計の基礎:PostgreSQLでテーブルを作成する際のポイント

2024-05-25

PostgreSQLにおいて、テーブル列名にはいくつかの制限事項があります。これらの制限は、データベースの整合性と管理性を維持するために設けられています。

制限事項

  • 最大長: 列名は最大63文字までです。これは、スキーマ名、テーブル名、列名を含む識別子の合計長が128文字に制限されているためです。
  • 許可される文字: 列名で使用できるのは、英数字、アンダースコア(_)、ドル記号()、およびat記号(@)です。ただし、列名は数字で始まることはできません。予約語:列名は、PostgreSQLの予約語と同じであってはいけません。予約語は、データベースによって特別な意味を持つ単語です。大文字小文字の区別:PostgreSQLは、大文字小文字を区別します。つまり、"customerid""customerID"は異なる列名として扱われます。命名規則一貫性:すべての列名に一貫した命名規則を使用することが重要です。これにより、データベースをより読みやすく、理解しやすくなります。意味:列名は、その列が格納するデータを明確に反映するものでなければなりません。簡潔さ:列名は簡潔で分かりやすいものにしてください。長いまたは複雑な列名は、コードの読み取りと理解を困難にする可能性があります。以下に、適切な列名と不適切な列名の例を示します。適切な例:customeridorderdateproductpricetotalamount不適切な例:IDdatepriceamount
  • _customer_id

その他の考慮事項

  • 将来的に変更する可能性がある場合は、列名を汎用的にしておくとよいでしょう。
  • 外部システムとやり取りする場合は、そのシステムで許可されている命名規則に従う必要があります。

PostgreSQLにおけるテーブル列名の制限事項を理解することは、データベースを効果的に設計し、管理するために重要です。適切な命名規則を使用することで、データベースをより読みやすく、理解しやすくなり、将来的なメンテナンスが容易になります。




    PostgreSQLでテーブルを作成する際のサンプルコード

    CREATE TABLE customers (
      customer_id serial PRIMARY KEY,
      first_name varchar(50) NOT NULL,
      last_name varchar(50) NOT NULL,
      email varchar(100) UNIQUE NOT NULL
    );
    

    説明:

    • CREATE TABLE: 新しいテーブルを作成するコマンドです。
    • customers: テーブルの名前です。
    • customer_id: 列の名前です。この列は、シリアル型で自動的に生成される主キーになります。
    • first_name: 列の名前です。この列は、最大50文字のvarchar型で、NULL値は許可されません。

    このコードは、単なる例です。実際のデータベース設計では、アプリケーションの要件に合わせて列を追加したり、変更したりする必要があります。

    以下のコードは、既存のテーブルに列を追加する例です。

    ALTER TABLE customers
    ADD COLUMN phone_number varchar(20);
    

    このコードは、customersテーブルにphone_numberという名前の新しい列を追加します。この列は、最大20文字のvarchar型です。

    ALTER TABLE customers
    RENAME COLUMN last_name TO surname;
    

    このコードは、customersテーブルのlast_name列の名前をsurnameに変更します。




    PostgreSQLでテーブルを作成するその他の方法

    pgAdminを使用する

    pgAdminは、PostgreSQLデータベースを管理するためのグラフィカルツールです。pgAdminを使用してテーブルを作成するには、以下の手順を行います。

    1. pgAdminでデータベースに接続します。
    2. データベースツリーで、新しいテーブルを作成するスキーマを選択します。
    3. 右クリックしてコンテキストメニューを開き、「テーブルを作成」を選択します。
    4. テーブルの名前、列名、データ型、およびその他のオプションを入力します。
    5. 「作成」をクリックします。

    SQLクエリエディタを使用して、テーブルを作成することもできます。これには、コマンドラインツールまたはWebベースのツールを使用できます。

    コマンドラインツールを使用する場合

    1. PostgreSQLクライアントを開きます。
    2. 以下のコマンドを入力して、テーブルを作成します。
    CREATE TABLE customers (
      customer_id serial PRIMARY KEY,
      first_name varchar(50) NOT NULL,
      last_name varchar(50) NOT NULL,
      email varchar(100) UNIQUE NOT NULL
    );
    
    1. Enterキーを押します。

    Webベースのツールを使用する場合

    1. Webブラウザで、データベースサーバーのWeb管理インターフェースにアクセスします。
    2. テーブルの作成機能に移動します。

    PostgreSQLでテーブルを作成するには、さまざまな方法があります。自分に合った方法を選択してください。


    postgresql create-table


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