データベース操作をマスターしよう!SQL WHERE句におけるINとORの徹底解説

2024-04-02

SQL WHERE句におけるINとOR:詳細解説

SQLのWHERE句は、データベースから特定のデータを取得するための条件を指定する重要な部分です。そこで、2つの重要な演算子であるINとORについて、それぞれの使い方と違い、そして使い分ける際のポイントを詳しく解説します。

IN演算子は、指定された列の値が、カンマ区切りで列挙された値のいずれかに一致するかどうかを判定します。

例1:特定のIDを持つレコードを取得

SELECT * FROM users WHERE id IN (1, 2, 3);

この例では、id列の値が1、2、または3のレコードがすべて取得されます。

例2:複数の条件を組み合わせる

SELECT * FROM products WHERE category IN ('家電', '家具') AND price > 10000;

この例では、カテゴリーが家電または家具であり、かつ価格が1万円を超える商品がすべて取得されます。

OR演算子は、指定された条件のうち、いずれか1つでも満たすレコードを取得します。

例1:複数のキーワードで検索

SELECT * FROM articles WHERE title LIKE '%AI%' OR content LIKE '%人工知能%';

この例では、タイトルまたは内容に「AI」または「人工知能」を含む記事がすべて取得されます。

SELECT * FROM customers WHERE age > 20 OR gender = '女性';

この例では、年齢が20歳を超えている顧客または女性顧客がすべて取得されます。

INとORの使い分け

INとORは、それぞれ異なる目的で使用されます。

IN演算子を使用するケース

  • 複数の値を効率的に比較したい場合
  • 特定の値の集合に属するレコードを取得したい場合
  • 複数の条件のうち、いずれか1つでも満たすレコードを取得したい場合
  • 検索条件を柔軟に設定したい場合

注意点

  • IN演算子は、比較対象となる値の数が少ない場合に有効です。数が多くなると、処理速度が遅くなる可能性があります。
  • OR演算子は、条件が複雑になると、意図しない結果になる可能性があります。

応用例

  • IN演算子:商品カテゴリー、ユーザーID、国コードなどの比較
  • OR演算子:フリーワード検索、絞り込み検索、条件分岐

INとORは、WHERE句で条件を指定する際に役立つ演算子です。それぞれの特性を理解し、目的に合わせて使い分けることで、効率的にデータを取得することができます。




-- 特定のIDを持つユーザーを取得

SELECT * FROM users WHERE id IN (1, 2, 3);

-- 特定のカテゴリーの商品を取得

SELECT * FROM products WHERE category IN ('家電', '家具', '衣類');

-- 特定の価格帯の商品を取得

SELECT * FROM products WHERE price IN (BETWEEN 10000 AND 20000, 30000 AND 40000);

OR演算子

-- 特定のキーワードを含む記事を取得

SELECT * FROM articles WHERE title LIKE '%AI%' OR content LIKE '%人工知能%';

-- 特定の年齢層または性別を持つ顧客を取得

SELECT * FROM customers WHERE age > 20 OR gender = '女性';

-- 特定の地域または配送方法を選択した注文を取得

SELECT * FROM orders WHERE region IN ('関東', '関西') OR shipping_method = '宅配';

INとORの組み合わせ

-- 特定のカテゴリーで、かつ価格が1万円を超える商品を取得

SELECT * FROM products WHERE category IN ('家電', '家具') AND price > 10000;

-- 特定の年齢層で、かつ女性またはVIP会員の顧客を取得

SELECT * FROM customers WHERE age > 20 AND (gender = '女性' OR vip_member = 1);

サブクエリとの組み合わせ

-- 特定のカテゴリーに属する商品のレビューを取得

SELECT * FROM reviews WHERE product_id IN (SELECT id FROM products WHERE category = '家電');

-- 特定の年齢層の顧客の平均購入金額を取得

SELECT AVG(purchase_amount) FROM orders WHERE customer_id IN (SELECT id FROM customers WHERE age > 20);

その他の演算子

  • AND: すべての条件を満たすレコードを取得
  • NOT: 指定された条件を満たさないレコードを取得
  • BETWEEN: 範囲内の値を持つレコードを取得
  • LIKE: ワイルドカードを使用して、部分一致するレコードを取得



INとORの代替方法

CASE式を使用して、条件ごとに異なる値を返すことができます。

SELECT * FROM products
CASE category
WHEN '家電' THEN price * 0.8
WHEN '家具' THEN price * 0.9
ELSE price
END AS discounted_price;

この例では、カテゴリーごとに割引価格を計算しています。

EXISTSを使用して、サブクエリにレコードが存在するかどうかを判定できます。

SELECT * FROM orders
WHERE EXISTS (SELECT * FROM customers WHERE orders.customer_id = customers.id);

この例では、顧客情報が存在する注文のみを取得しています。

JOINを使用して、複数のテーブルからデータを結合することができます。

SELECT * FROM users
INNER JOIN orders ON users.id = orders.customer_id;

この例では、ユーザー情報と注文情報を結合しています。

INとOR演算子の利点

  • シンプルで分かりやすい
  • 処理速度が速い

CASE式、EXISTS、JOINの利点

  • 複雑な条件を表現できる
  • 柔軟性が高い
  • CASE式、EXISTS、JOINは、INとOR演算子よりも処理速度が遅くなる可能性があります。
  • 複雑な条件を表現する場合、分かりにくくなる可能性があります。

INとOR演算子は、基本的な条件を指定するのに役立ちます。複雑な条件を表現する場合は、CASE式、EXISTS、JOINなどの方法も検討する必要があります。


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