LIKEと~を超えたPostgreSQLパターンマッチング:高度なテクニック

2024-05-16

PostgreSQLにおけるLIKEと~の違い

LIKE

LIKE演算子は、パターンと文字列の一致を調べます。パターンには、ワイルドカード文字 (%_) を使用することができます。

  • % は任意の文字列に一致します。

例:

SELECT * FROM customers
WHERE name LIKE '%山田%';

このクエリは、名前が「山田」を含むすべての顧客レコードを選択します。

~

~演算子は、POSIX正規表現を使用したパターンマッチングを行います。正規表現は、より複雑なパターンマッチングを可能にするより強力なツールです。

SELECT * FROM customers
WHERE name ~ '[A-Za-z]+';

LIKEと~の主な違い:

機能LIKE~
ワイルドカードサポートサポートしない
正規表現サポートしないサポート
大文字小文字の区別オプション (ILIKEを使用)オプション (POSIX正規表現を使用)
複雑性比較的単純より複雑
  • シンプルなパターンマッチングの場合は、LIKEが読みやすく、書きやすいのでおすすめです。
  • より複雑なパターンマッチングや、大文字小文字の区別を考慮する必要がある場合は、~を使用する必要があります。

以下は、LIKE~の使い分けに関する追加情報です。

  • パフォーマンス: 一般的に、LIKE~よりも高速です。
  • 可読性: LIKE~よりも可読性が高ي.
  • 移植性: LIKE~よりも多くのデータベースシステムでサポートされています。

LIKE~は、PostgreSQLでそれぞれ異なる長所と短所を持つ強力なパターンマッチングツールです。 状況に応じて適切なツールを選択することが重要です。




PostgreSQLにおけるLIKEと~のサンプルコード

例1: ワイルドカードを使用したLIKE

この例では、LIKE演算子を使用して、名前が「Taro」または「Hanako」で始まる顧客レコードをすべて選択します。

SELECT * FROM customers
WHERE name LIKE 'Taro% OR name LIKE 'Hanako%';

例2: 正規表現を使用した~

この例では、~演算子とPOSIX正規表現を使用して、電話番号がハイフンで区切られた形式になっている顧客レコードをすべて選択します。

SELECT * FROM customers
WHERE phone ~ '^\d{3}-\d{3}-\d{4}$';

例3: 大文字小文字を区別しないLIKE

この例では、ILIKE演算子を使用して、名前が「山田」を含む顧客レコードをすべて選択します。 大文字小文字は区別されません。

SELECT * FROM customers
WHERE name ILIKE '%山田%';

例4: 正規表現と大文字小文字の区別をしない~

SELECT * FROM customers
WHERE phone ~ '(?i)^\\d{3}-\\d{3}-\\d{4}$';

これらの例は、LIKEと~演算子の基本的な使用方法を示しています。 より複雑なパターンマッチングについては、PostgreSQLドキュメントを参照してください。




文字列関数

PostgreSQLには、文字列操作に使用できるさまざまな関数があります。これらの関数を組み合わせて、LIKEや~と同等の機能を実現することができます。

SELECT * FROM customers
WHERE SUBSTRING(name, 1, 4) = 'Taro' OR SUBSTRING(name, 1, 5) = 'Hanako';

CASE式を使用して、条件に応じてさまざまな値を返すことができます。 この機能を使用して、複雑なパターンマッチングを実装することもできます。

SELECT * FROM customers
WHERE CASE
    WHEN name LIKE 'Taro%' THEN 'Taro'
    WHEN name LIKE 'Hanako%' THEN 'Hanako'
    ELSE NULL
END;

このクエリは、名前が「Taro」または「Hanako」で始まる顧客レコードの名前を「Taro」または「Hanako」に置き換え、それ以外のレコードはNULLにします。

トリガーは、データベースイベントに応じて自動的に実行されるコードの塊です。 トリガーを使用して、データが挿入または更新されるたびに、文字列パターンマッチングを実行することができます。

CREATE TRIGGER customer_name_validation
BEFORE INSERT OR UPDATE ON customers
FOR EACH ROW
BEGIN
    IF NOT (NEW.name LIKE 'Taro%' OR NEW.name LIKE 'Hanako%') THEN
        RAISE EXCEPTION '名前はTaroまたはHanakoで始まる必要があります';
    END IF;
END;

このトリガーは、顧客レコードが挿入または更新されるたびに、名前が「Taro」または「Hanako」で始まることを確認します。 名前が一致しない場合は、エラーがスローされます。

最適な方法は、特定の要件によって異なります。

  • 単純なパターンマッチングの場合は、LIKEまたは~が最も簡単で読みやすい方法です。
  • より複雑なパターンマッチングの場合は、文字列関数CASE式、またはトリガーを使用する必要があります。
  • パフォーマンスが重要な場合は文字列関数LIKE~よりも高速になる場合があります。
  • 可読性が重要な場合はLIKEまたは~文字列関数CASE式、またはトリガーよりも読みやすい場合があります。

PostgreSQLには、LIKEと~以外にも文字列パターンマッチングを行うためのさまざまな方法があります。 最適な方法は、特定の要件によって異なります。


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