MariaDBでグループに基づいて中央値とモードを計算する方法
MariaDBでグループに基づいて中央値とモードを計算する関数
この解説では、MariaDBでグループに基づいて中央値とモードを計算する関数について説明します。これらの関数は、GROUP BY句と組み合わせて、グループ内のデータの中央値とモードを計算するために使用できます。
中央値は、グループ内のデータが昇順に並べられたとき、ちょうど真ん中の値です。グループ内のデータの個数が偶数の場合、中央値は真ん中の2つの値の平均値になります。
モードは、グループ内で最も頻繁に出現する値です。複数の値が同じ頻度で出現する場合、すべての値がモードになります。
関数
MariaDBでグループに基づいて中央値とモードを計算するには、以下の関数を使用できます。
MEDIAN()
:グループ内のデータの中央値を計算します。
使用例
以下の例では、employees
テーブルのsalary
列に基づいて、部門別の中央値とモードを計算しています。
SELECT department,
MEDIAN(salary) AS median_salary,
MODE(salary) AS mode_salary
FROM employees
GROUP BY department;
このクエリの結果は、以下のようになります。
department | median_salary | mode_salary
----------+--------------+--------------
Sales | 50000 | 50000
Marketing | 60000 | 60000
Engineering | 70000 | 70000
詳細
MEDIAN()
とMODE()
関数は、どちらも引数として1つの列を指定できます。MEDIAN()
関数は、数値型の列に対してのみ使用できます。- グループ内のデータの個数が少ない場合、中央値とモードの値が正確でない可能性があります。
補足
- 上記の例では、中央値とモードを個別に計算していますが、
CASE
式を使用して、1つのクエリで両方の値を計算することもできます。 - 中央値とモードは、データの分布を理解するための有用な指標です。
- 中央値は外れ値の影響を受けにくいため、データの傾きを測定するのに適しています。
- モードはデータの集中傾向を示すため、最も一般的な値を知りたい場合に適しています。
改善点
- 日本語で分かりやすく解説するために、以下の点を改善しました。
- 関数の説明をより詳細に記述しました。
- 使用例のコードをより簡潔に記述しました。
- 読みやすさを向上するために、以下の点を改善しました。
- 太字と箇条書きを使用しました。
- コードブロックを使用しました。
中央値とモードを個別に計算する
SELECT department,
MEDIAN(salary) AS median_salary,
MODE(salary) AS mode_salary
FROM employees
GROUP BY department;
CASE式を使用して中央値とモードを1つのクエリで計算する
SELECT department,
CASE
WHEN COUNT(DISTINCT salary) = 1 THEN salary
ELSE MEDIAN(salary)
END AS median_salary,
MODE(salary) AS mode_salary
FROM employees
GROUP BY department;
外れ値の影響を受けにくい中央値の計算
SELECT department,
PERCENTILE_CONT(0.5) WITHIN GROUP (ORDER BY salary) AS median_salary
FROM employees
GROUP BY department;
このクエリは、employees
テーブルのsalary
列に基づいて、部門別の中央値を計算します。この方法では、外れ値の影響を受けにくい中央値を計算することができます。
データの集中傾向を示すモードの計算
SELECT department,
MODE(salary) AS mode_salary,
COUNT(DISTINCT salary) AS number_of_modes
FROM employees
GROUP BY department;
MariaDBでグループに基づいて中央値とモードを計算するその他の方法
ウィンドウ関数を使用する
MariaDB 10.2以降では、ウィンドウ関数を使用してグループに基づいて中央値とモードを計算することができます。
SELECT department,
MEDIAN(salary) OVER (PARTITION BY department) AS median_salary,
MODE(salary) OVER (PARTITION BY department) AS mode_salary
FROM employees;
サブクエリを使用して、グループに基づいて中央値とモードを計算することもできます。
SELECT department,
(SELECT MEDIAN(salary) FROM employees WHERE department = e.department) AS median_salary,
(SELECT MODE(salary) FROM employees WHERE department = e.department) AS mode_salary
FROM employees AS e
GROUP BY department;
CREATE FUNCTION median(salary INT) RETURNS INT
BEGIN
RETURN MEDIAN(salary);
END;
CREATE FUNCTION mode(salary INT) RETURNS INT
BEGIN
RETURN MODE(salary);
END;
SELECT department,
median(salary) AS median_salary,
mode(salary) AS mode_salary
FROM employees
GROUP BY department;
- ウィンドウ関数は、最も簡潔で効率的な方法です。
- サブクエリは、ウィンドウ関数が使用できない場合に役立ちます。
- ユーザー定義関数は、複雑な計算が必要な場合に役立ちます。
mariadb