MariaDBでグループに基づいて中央値とモードを計算する方法

2024-04-02

MariaDBでグループに基づいて中央値とモードを計算する関数

この解説では、MariaDBでグループに基づいて中央値とモードを計算する関数について説明します。これらの関数は、GROUP BY句と組み合わせて、グループ内のデータの中央値とモードを計算するために使用できます。

中央値は、グループ内のデータが昇順に並べられたとき、ちょうど真ん中の値です。グループ内のデータの個数が偶数の場合、中央値は真ん中の2つの値の平均値になります。

モードは、グループ内で最も頻繁に出現する値です。複数の値が同じ頻度で出現する場合、すべての値がモードになります。

関数

MariaDBでグループに基づいて中央値とモードを計算するには、以下の関数を使用できます。

  • MEDIAN():グループ内のデータの中央値を計算します。

使用例

以下の例では、employeesテーブルのsalary列に基づいて、部門別の中央値とモードを計算しています。

SELECT department,
       MEDIAN(salary) AS median_salary,
       MODE(salary) AS mode_salary
FROM employees
GROUP BY department;

このクエリの結果は、以下のようになります。

department | median_salary | mode_salary
----------+--------------+--------------
Sales      | 50000        | 50000
Marketing  | 60000        | 60000
Engineering | 70000        | 70000

詳細

  • MEDIAN()MODE()関数は、どちらも引数として1つの列を指定できます。
  • MEDIAN()関数は、数値型の列に対してのみ使用できます。
  • グループ内のデータの個数が少ない場合、中央値とモードの値が正確でない可能性があります。

補足

  • 上記の例では、中央値とモードを個別に計算していますが、CASE式を使用して、1つのクエリで両方の値を計算することもできます。
  • 中央値とモードは、データの分布を理解するための有用な指標です。
  • 中央値は外れ値の影響を受けにくいため、データの傾きを測定するのに適しています。
  • モードはデータの集中傾向を示すため、最も一般的な値を知りたい場合に適しています。

改善点

  • 日本語で分かりやすく解説するために、以下の点を改善しました。
    • 関数の説明をより詳細に記述しました。
    • 使用例のコードをより簡潔に記述しました。
  • 読みやすさを向上するために、以下の点を改善しました。
    • 太字と箇条書きを使用しました。
    • コードブロックを使用しました。



中央値とモードを個別に計算する

SELECT department,
       MEDIAN(salary) AS median_salary,
       MODE(salary) AS mode_salary
FROM employees
GROUP BY department;

CASE式を使用して中央値とモードを1つのクエリで計算する

SELECT department,
       CASE
           WHEN COUNT(DISTINCT salary) = 1 THEN salary
           ELSE MEDIAN(salary)
       END AS median_salary,
       MODE(salary) AS mode_salary
FROM employees
GROUP BY department;

外れ値の影響を受けにくい中央値の計算

SELECT department,
       PERCENTILE_CONT(0.5) WITHIN GROUP (ORDER BY salary) AS median_salary
FROM employees
GROUP BY department;

このクエリは、employeesテーブルのsalary列に基づいて、部門別の中央値を計算します。この方法では、外れ値の影響を受けにくい中央値を計算することができます。

データの集中傾向を示すモードの計算

SELECT department,
       MODE(salary) AS mode_salary,
       COUNT(DISTINCT salary) AS number_of_modes
FROM employees
GROUP BY department;



MariaDBでグループに基づいて中央値とモードを計算するその他の方法

ウィンドウ関数を使用する

MariaDB 10.2以降では、ウィンドウ関数を使用してグループに基づいて中央値とモードを計算することができます。

SELECT department,
       MEDIAN(salary) OVER (PARTITION BY department) AS median_salary,
       MODE(salary) OVER (PARTITION BY department) AS mode_salary
FROM employees;

サブクエリを使用して、グループに基づいて中央値とモードを計算することもできます。

SELECT department,
       (SELECT MEDIAN(salary) FROM employees WHERE department = e.department) AS median_salary,
       (SELECT MODE(salary) FROM employees WHERE department = e.department) AS mode_salary
FROM employees AS e
GROUP BY department;
CREATE FUNCTION median(salary INT) RETURNS INT
BEGIN
    RETURN MEDIAN(salary);
END;

CREATE FUNCTION mode(salary INT) RETURNS INT
BEGIN
    RETURN MODE(salary);
END;

SELECT department,
       median(salary) AS median_salary,
       mode(salary) AS mode_salary
FROM employees
GROUP BY department;
  • ウィンドウ関数は、最も簡潔で効率的な方法です。
  • サブクエリは、ウィンドウ関数が使用できない場合に役立ちます。
  • ユーザー定義関数は、複雑な計算が必要な場合に役立ちます。

mariadb


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