初心者でも安心!MariaDBでJavaストアドプロシージャを使いこなすステップバイステップガイド

2024-07-27

MariaDBでJavaストアドプロシージャを有効にする方法

MariaDBは、MySQLと互換性のある人気のあるオープンソースのリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)です。MariaDBは、Javaストアドプロシージャの実行をサポートすることで、Java開発者にとって魅力的な選択肢となっています。Javaストアドプロシージャは、データベース内で実行されるJavaコードのブロックであり、データベースとの複雑な操作をカプセル化するために使用できます。

このガイドでは、MariaDBでJavaストアドプロシージャを有効にする方法を段階的に説明します。

前提条件

このガイドを始める前に、以下の前提条件を満たしていることを確認してください。

  • MariaDBがインストールされ、実行されている
  • Java Development Kit (JDK) がインストールされている
  • MariaDB用のJava Connector/JDBCドライバがインストールされている

Javaストアドプロシージャを有効にする

MariaDBでJavaストアドプロシージャを有効にするには、以下の手順を実行する必要があります。

  1. MariaDBサーバーの構成ファイル (my.cnf) を編集します。
  2. 以下の行を追加します。
[java]
# Javaストアドプロシージャを有効にする
java-stored-procedures=true

# Java Connector/JDBCドライバのクラスパスを指定する
jdbc-interfaces=com.mysql.cj.jdbc.Driver

# Java Connector/JDBCドライバのライブラリパスを指定する
jdbc-drivers=/path/to/mysql-connector-java-8.0.26.jar
  1. MariaDBサーバーを再起動します。
  1. Javaでストアドプロシージャのコードを記述します。
  2. 以下の構文を使用して、ストアドプロシージャを作成します。
CREATE PROCEDURE procedure_name(parameter1 datatype, parameter2 datatype, ...)
BEGIN
  -- ストアドプロシージャのコード
END;
  1. ストアドプロシージャをコンパイルします。
CALL COMPILE PROCEDURE procedure_name;
CALL procedure_name(parameter1_value, parameter2_value, ...);
SELECT @result;

以下の例は、MariaDBでJavaストアドプロシージャを作成および実行する方法を示します。

public class SimpleStoredProcedure {

  public static void main(String[] args) throws SQLException {
    try (Connection connection = DriverManager.getConnection("jdbc:mysql://localhost:3306/test", "username", "password")) {
      CallableStatement statement = connection.prepareCall("{CALL simple_procedure(?, ?)}");
      statement.setInt(1, 10);
      statement.setString(2, "Hello, world!");
      statement.execute();

      ResultSet resultSet = statement.executeQuery("SELECT @result");
      while (resultSet.next()) {
        System.out.println(resultSet.getString(1));
      }
    }
  }
}
CREATE PROCEDURE simple_procedure(IN input_number INT, IN input_string VARCHAR(255))
BEGIN
  DECLARE output_string VARCHAR(255);

  SET output_string = CONCAT('The input number is: ', input_number, ', and the input string is: ', input_string);

  SET @result = output_string;
END;

この例では、simple_procedureという名前のJavaストアドプロシージャを作成し、2つのパラメータを受け取ります。ストアドプロシージャは、パラメータを結合して、結果変数に格納します。最後に、結果変数はストアドプロシージャの結果として設定されます。




public class SimpleStoredProcedure {

    public static void main(String[] args) throws SQLException {
        try (Connection connection = DriverManager.getConnection("jdbc:mysql://localhost:3306/test", "username", "password")) {
            // ストアドプロシージャの作成
            String createProcedureSQL = "CREATE PROCEDURE simple_procedure(IN input_number INT, IN input_string VARCHAR(255))\n" +
                    "BEGIN\n" +
                    "  DECLARE output_string VARCHAR(255);\n" +
                    "  SET output_string = CONCAT('入力された数値は: ', input_number, ', 入力された文字列は: ', input_string);\n" +
                    "  SET @result = output_string;\n" +
                    "END;";
            Statement statement = connection.createStatement();
            statement.execute(createProcedureSQL);

            // ストアドプロシージャの呼び出し
            CallableStatement callableStatement = connection.prepareCall("{CALL simple_procedure(?, ?)}");
            callableStatement.setInt(1, 10);
            callableStatement.setString(2, "こんにちは世界!");
            callableStatement.execute();

            // 結果の取得
            ResultSet resultSet = callableStatement.executeQuery("SELECT @result");
            while (resultSet.next()) {
                System.out.println(resultSet.getString(1));
            }
        }
    }
}

解説

このコードは、以下の手順を実行します。

  1. DriverManagerを使用して、MariaDBデータベースへの接続を確立します。
  2. CREATE PROCEDUREステートメントを使用して、simple_procedureという名前のJavaストアドプロシージャを作成します。このプロシージャは、2つのパラメータを受け取り、それらを結合して結果変数に格納します。
  3. prepareCallメソッドを使用して、ストアドプロシージャを呼び出すためのCallableStatementオブジェクトを作成します。
  4. setIntメソッドとsetStringメソッドを使用して、ストアドプロシージャのパラメータに値を設定します。
  5. executeメソッドを使用して、ストアドプロシージャを実行します。
  6. resultSet.nextループを使用して、結果セットの各行を反復処理します。
  7. getStringメソッドを使用して、各行の最初の列の値を取得して出力します。

実行方法

このコードを実行するには、以下の手順を実行する必要があります。

  1. MariaDB Connector/JDBCドライバをダウンロードしてインストールします。
  2. testという名前のデータベースを作成し、必要な権限を持つusernamepasswordを持つユーザーを作成します。
  3. 上記のコードをSimpleStoredProcedure.javaという名前のファイルに保存します。
  4. 以下のコマンドを使用して、コードをコンパイルします。
javac SimpleStoredProcedure.java
java SimpleStoredProcedure

このコマンドを実行すると、以下の出力がコンソールに表示されます。

入力された数値は: 10, 入力された文字列は: こんにちは世界!



SET GLOBALステートメントを使用する

以下のSET GLOBALステートメントを使用して、Javaストアドプロシージャをグローバルに有効にすることができます。

SET GLOBAL java-stored-procedures=TRUE;

このステートメントを実行すると、すべてのセッションでJavaストアドプロシージャが有効になります。

SESSION変数を使用する

以下のSESSION変数を使用して、現在のセッションのみでJavaストアドプロシージャを有効にすることができます。

SET SESSION java-stored-procedures=TRUE;

ALTER SESSIONステートメントを使用する

ALTER SESSION SET java-stored-procedures=TRUE;

注意点

これらの方法を使用する場合は、以下の点に注意してください。

  • Java Connector/JDBCドライバがインストールされている必要があります。
  • Javaストアドプロシージャを実行するには、適切な権限を持つユーザーとしてログインする必要があります。

MariaDBでJavaストアドプロシージャを有効にするには、いくつかの方法があります。どの方法を使用するかは、個々のニーズと要件によって異なります。

上記の方法は、MariaDB 10.5以降で利用できます。それ以前のバージョンのMariaDBを使用している場合は、my.cnf構成ファイルを使用してJavaストアドプロシージャを有効にする必要があります。


java mysql stored-procedures



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