【初心者でも安心】.NET EF6 & SQLite:実行時接続文字列設定でデータベース接続をレベルアップ
.NET で SQLite EF6 プログラム実行時に接続文字列を設定する方法
このガイドでは、.NETアプリケーションで Entity Framework 6 (EF6) を使用して SQLite データベースに接続する場合に、実行時に接続文字列をプログラムで設定する方法について説明します。
接続文字列は、データベースへの接続方法を定義する情報を含む文字列です。 データベースの種類、場所、認証情報などの情報が含まれます。
実行時に接続文字列を設定する利点
- 複数のデータベースに接続できる柔軟性
- 接続情報を設定ファイルなどに格納する必要がないため、セキュリティが向上
- アプリケーション設定に基づいて接続文字列を動的に生成できる
手順
以下の手順に従って、実行時に SQLite EF6 接続文字列を設定します。
NuGet パッケージのインストール
プロジェクトに必要な NuGet パッケージをインストールします。 以下は必須パッケージです。
- Microsoft.Data.Sqlite:SQLite データベースへのアクセスを提供します。
- System.Data.SQLite.EF6:EF6 を使用して SQLite データベースと連携するための拡張機能を提供します。
接続文字列を作成するには、
SqliteConnectionStringBuilder
クラスを使用します。var builder = new SqliteConnectionStringBuilder(); builder.DataSource = "mydatabase.db"; // データベースファイルのパス builder.Mode = SqliteConnectionMode.ReadWrite; // 接続モード builder.Password = "mypassword"; // パスワード (必要な場合) string connectionString = builder.ToString();
接続文字列の使用方法
作成した接続文字列を使用して、
DbContext
インスタンスを作成できます。using (var dbContext = new MyDbContext(connectionString)) { // データベース操作を実行 }
注意事項
- 接続文字列に機密情報 (パスワードなど) を含める場合は、適切なセキュリティ対策を講じてください。
- 接続文字列をログに記録したり、他のユーザーに公開したりしないようにしてください。
上記の手順に加えて、appsettings.json
などの設定ファイルを使用して接続文字列を格納し、実行時に読み込むこともできます。
この方法は、より複雑なアプリケーションや、複数の環境でアプリケーションをデプロイする必要がある場合に役立ちます。
コード
using System;
using System.Data.SQLite;
using System.Data.SQLite.EF6;
using Microsoft.EntityFrameworkCore;
namespace SQLiteEf6RuntimeConnectionString
{
public class MyDbContext : DbContext
{
public MyDbContext(string connectionString)
: base(connectionString)
{
}
public DbSet<MyEntity> MyEntities { get; set; }
}
public class MyEntity
{
public int Id { get; set; }
public string Name { get; set; }
}
class Program
{
static void Main(string[] args)
{
// 接続文字列の作成
var builder = new SqliteConnectionStringBuilder();
builder.DataSource = "mydatabase.db";
builder.Mode = SqliteConnectionMode.ReadWrite;
builder.Password = "mypassword";
string connectionString = builder.ToString();
// DbContext インスタンスの作成
using (var dbContext = new MyDbContext(connectionString))
{
// データベース操作を実行
var entity = new MyEntity
{
Name = "John Doe"
};
dbContext.MyEntities.Add(entity);
dbContext.SaveChanges();
}
}
}
}
説明
このコードは、以下のことを行います。
MyDbContext
クラスを作成します。 このクラスは、EF6 DbContext クラスを継承し、データベースとの接続を管理します。MyEntity
クラスを作成します。 このクラスは、データベース内のエンティティを表します。Main
メソッドで、以下のことを行います。- 接続文字列を作成します。
MyDbContext
インスタンスを作成します。- 新しい
MyEntity
エンティティを作成し、データベースに追加します。 - 変更を保存します。
- このコードは、サンプル目的のみで使用してください。
- 実際のアプリケーションでは、独自のエンティティとデータベーススキーマを使用する必要があります。
上記以外にも、さまざまな方法で実行時に接続文字列を設定できます。 詳細については、EF6 ドキュメントを参照してください。
.NET で SQLite EF6 プログラム実行時に接続文字列を設定するその他の方法
環境変数を使用して接続文字列を格納し、アプリケーション内で読み込むことができます。 これは、接続文字列をコードに埋め込むことなく、複数の環境でアプリケーションをデプロイする必要がある場合に役立ちます。
var connectionString = Environment.GetEnvironmentVariable("SQLITE_CONNECTION_STRING");
using (var dbContext = new MyDbContext(connectionString))
{
// データベース操作を実行
}
設定ファイルを使用する
appsettings.json
などの設定ファイルを使用して接続文字列を格納し、アプリケーション内で読み込むことができます。 これは、構成情報をコードから分離する必要がある場合に役立ちます。
{
"ConnectionStrings": {
"Default": "Data Source=mydatabase.db;Mode=ReadWrite;Password=mypassword"
}
}
var connectionString = new Configuration().GetConnectionString("Default");
using (var dbContext = new MyDbContext(connectionString))
{
// データベース操作を実行
}
IServiceProvider
インターフェースを使用して、接続文字列プロバイダーを取得し、接続文字列を取得することができます。 これは、依存注入コンテナーを使用している場合に役立ちます。
using (var serviceProvider = new ServiceCollection().AddEntityFramework().BuildServiceProvider())
{
var connectionStringProvider = serviceProvider.GetRequiredService<IConnectionStringBuilderProvider>();
var connectionString = connectionStringProvider.GetConnectionString("Default");
using (var dbContext = new MyDbContext(connectionString))
{
// データベース操作を実行
}
}
カスタム接続文字列プロバイダーを作成して、独自の接続文字列取得ロジックを実装することができます。 これは、複雑な接続要件を持つ場合に役立ちます。
- 実際のアプリケーションでは、独自の要件に合わせて方法を選択する必要があります。
EF6 には、接続文字列を設定するためのさまざまなオプションが用意されています。 詳細については、EF6 ドキュメントを参照してください。
.net sqlite runtime