MySQL-pythonでMariaDBとMySQLを共存させる!Dockerと仮想マシンでの解決策
DjangoとMySQL-pythonでMariaDBとMySQLの競合を解決する方法
DjangoでMySQLデータベースを使用する場合、MySQL-pythonというライブラリが必要となります。しかし、すでにMariaDBがインストールされている環境でMySQL-pythonをインストールしようとすると、競合が発生することがあります。
この競合は、MySQLとMariaDBが同じ名前のパッケージを提供しているために発生します。どちらのパッケージをインストールするかによって、予期しない動作やエラーが発生する可能性があります。
このチュートリアルでは、DjangoとMySQL-pythonを使用する際に、MariaDBとMySQLの競合を解決する方法を説明します。
解決方法
MariaDBとMySQLの競合を解決するには、以下の3つの方法があります。
MariaDBを削除してMySQLをインストールする
これは最も簡単な解決方法ですが、MariaDBを使用している他のアプリケーションに影響を与える可能性があります。MariaDBを削除する前に、すべての依存関係を確認してください。
sudo apt-get remove mariadb-server mariadb-client
sudo apt-get install mysql-server mysql-client
MySQLとMariaDBを別々の場所にインストールする
この方法は、MariaDBとMySQLを共存させる必要がある場合に役立ちます。ただし、設定が複雑になる可能性があります。
MySQLを別のディレクトリにインストールするには、以下の手順を実行します。
- MySQLのソースパッケージをダウンロードします。
wget https://dev.mysql.com/get-mysql/download/?release=mysql-5.7
- ダウンロードしたパッケージを解凍します。
tar -xf mysql-5.7.tar.gz
- 解凍したディレクトリに移動します。
cd mysql-5.7
- MySQLをconfigureします。
./configure --prefix=/usr/local/mysql
- MySQLをインストールします。
make install
- MySQLのデータディレクトリを作成します。
sudo mkdir /var/lib/mysql
sudo chown mysql:mysql /var/lib/mysql
- MySQLの初期設定を行います。
sudo /usr/local/mysql/bin/mysqld_init --datadir=/var/lib/mysql
- MySQLを起動します。
sudo /usr/local/mysql/bin/mysqld_start
上記の例では、MySQLを /usr/local/mysql
にインストールしています。別の場所にインストールする場合は、--prefix
オプションでパスを指定する必要があります。
MySQL-pythonのバージョンを指定してインストールする
MySQL-pythonには、MySQLとMariaDBの両方に対応したバージョンがあります。MySQL-pythonのバージョンを指定してインストールすることで、競合を回避することができます。
MySQL-pythonの特定のバージョンをインストールするには、以下のコマンドを実行します。
pip install mysql-python==<version>
<version>
には、インストールしたいMySQL-pythonのバージョンを指定します。
- 問題が発生した場合は、DjangoとMySQL-pythonのドキュメントを参照してください。
- DjangoとMySQL-pythonをインストールする前に、Pythonがインストールされていることを確認してください。
- 上記の解決方法は、Ubuntu 18.04 LTSを想定しています。他のオペレーティングシステムを使用している場合は、コマンドが異なる場合があります。
sudo apt-get remove mariadb-server mariadb-client
sudo apt-get install mysql-server mysql-client
wget https://dev.mysql.com/get-mysql/download/?release=mysql-5.7
tar -xf mysql-5.7.tar.gz
cd mysql-5.7
./configure --prefix=/usr/local/mysql
make install
sudo mkdir /var/lib/mysql
sudo chown mysql:mysql /var/lib/mysql
sudo /usr/local/mysql/bin/mysqld_init --datadir=/var/lib/mysql
sudo /usr/local/mysql/bin/mysqld_start
pip install mysql-python==<version>
MySQL-proxyは、MySQLデータベースへの接続をプロキシするサーバーです。MySQL-proxyを使用すると、複数のクライアントから1つのMySQLサーバーに接続することができます。また、MySQL-proxyは、クライアントとサーバー間の通信を暗号化したり、接続をプールしたりするなどの機能も提供しています。
MySQL-proxyを使用してMariaDBとMySQLの競合を解決するには、以下の手順を実行します。
sudo apt-get install mysql-proxy
- MySQL-proxyの設定ファイルを編集します。
sudo nano /etc/mysql-proxy/mysql-proxy.conf
- 以下の行を追加します。
sockets /var/run/mysql-proxy.sock
sudo service mysql-proxy start
- Djangoの設定ファイルで、MySQLデータベースへの接続情報に
127.0.0.1:3306
を指定します。
Dockerを使用する
Dockerは、コンテナ化技術を使用してアプリケーションを分離して実行できるプラットフォームです。Dockerを使用すると、MariaDBとMySQLをそれぞれ別のコンテナで実行することができます。
- Dockerをインストールします。
curl -fsSL https://get.docker.com | sh
- MariaDBとMySQLのDockerイメージをプルします。
docker pull mariadb
docker pull mysql
- MariaDBとMySQLのコンテナを起動します。
docker run --name mariadb -e MYSQL_ROOT_PASSWORD=password -d mariadb
docker run --name mysql -e MYSQL_ROOT_PASSWORD=password -d mysql
仮想マシンを使用する
仮想マシンは、コンピューター内に別のコンピューターを作成するソフトウェアです。仮想マシンを使用すると、MariaDBとMySQLをそれぞれ別の仮想マシンで実行することができます。
- 仮想化ソフトウェアをインストールします。
sudo apt-get install virtualbox
注意事項
- 問題が発生した場合は、各方法の公式ドキュメントを参照してください。
- Dockerや仮想マシンを使用する場合は、システムリソースの使用量に注意してください。
- 上記の方法を使用する前に、各方法の詳細な手順を確認してください。
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