【保存版】PostgreSQLシーケンスNextval関数: スキーマ内自動採番のしくみとサンプルコード

2024-07-02

PostgreSQLにおけるスキーマ内シーケンスのNextval関数

スキーマ内シーケンスのNextval関数

nextval 関数は、指定されたシーケンスの 次の 値を取得するために使用されます。この関数は、シーケンスから値を 1 つだけ インクリメントし、その値を返します。複数のセッションが同時に nextval を実行した場合でも、それぞれ異なる値が返されます。

構文:

SELECT nextval('schema_name.sequence_name');

例:

-- "public" スキーマ内の "users" テーブルにシーケンス "user_id_seq" を作成します。
CREATE SEQUENCE user_id_seq INCREMENT BY 1 START 1 MINVALUE 1 MAXVALUE 9999 NO CYCLE;

-- "users" テーブルに新しい行を挿入し、"user_id" 列に "user_id_seq" シーケンスから自動的に生成された値を割り当てます。
INSERT INTO users (name, email, user_id)
VALUES ('Taro Yamada', '[email protected]', nextval('public.user_id_seq'));

補足:

  • nextval 関数は、トランザクション内で一度だけ呼び出される必要があります。同じトランザクション内で複数回呼び出しても、同じ値が返されます。
  • シーケンスの所有スキーマを指定する必要はありません。カレントスキーマ内のシーケンスであれば、名前だけで参照できます。
  • nextval 関数は、シーケンスが存在しない場合や、シーケンスの最大値に達している場合にエラーをスローします。

currval 関数は、現在のセッションで最後に nextval によって取得されたシーケンス値を取得するために使用されます。この関数は、シーケンスの値を確認したり、シーケンスを手動で設定したりする場合に役立ちます。

SELECT currval('schema_name.sequence_name');
-- "user_id_seq" シーケンスの現在の値を取得します。
SELECT currval('public.user_id_seq');

setval 関数は、シーケンスの現在の値を手動で設定するために使用されます。この関数は、シーケンスの値を特定の値にリセットしたり、シーケンスのギャップを埋めたりする場合に役立ちます。

SELECT setval('schema_name.sequence_name', sequence_value);
-- "user_id_seq" シーケンスの現在の値を 100 に設定します。
SELECT setval('public.user_id_seq', 100);

注意事項:

  • setval 関数は、シーケンスの整合性を損なう可能性があるため、注意して使用する必要があります。
  • シーケンスの値を手動で設定する前に、そのシーケンスを使用しているテーブルに既存のデータがないことを確認してください。



    PostgreSQL シーケンス サンプルコード

    シーケンスの作成

    CREATE SEQUENCE public.user_id_seq INCREMENT BY 1 START 1 MINVALUE 1 MAXVALUE 9999 NO CYCLE;
    

    シーケンスの値を取得する

    SELECT nextval('public.user_id_seq');
    

    このコードは、user_id_seq シーケンスから次の値を取得します。この値は、シーケンスの現在の値に 1 を加えた値になります。

    シーケンスの値を使用してテーブルにデータを挿入する

    INSERT INTO users (name, email, user_id)
    VALUES ('Taro Yamada', '[email protected]', nextval('public.user_id_seq'));
    

    このコードは、users テーブルに新しい行を挿入します。user_id 列には、user_id_seq シーケンスから取得した値が自動的に割り当てられます。

    シーケンスの現在の値を取得する

    SELECT currval('public.user_id_seq');
    

    このコードは、user_id_seq シーケンスの現在の値を取得します。この値は、最後に nextval または setval で取得された値と同じです。

    シーケンスの値を手動で設定する

    SELECT setval('public.user_id_seq', 100);
    

    このコードは、user_id_seq シーケンスの現在の値を 100 に設定します。この後、nextval を呼び出すと、101 が返されます。

    このサンプルコードは、PostgreSQLにおけるシーケンスの基本的な操作方法を示しています。シーケンスは、テーブル内の行に自動的に増加する整数を割り当てるのに役立ちます。

    • シーケンスは、テーブルの主キーとして使用することができます。
    • シーケンスは、トリガーを使用して自動的に更新することができます。



    代替方法:

    1. 標準の列を使用する:

      • シーケンスを使用せずに、テーブルに id のような標準の列を作成することができます。この列には、自分で値を割り当てる必要があります。
      • 主キーとして使用する場合は、この列に一意制約を設定する必要があります。
      • この方法は、シーケンスよりもシンプルですが、重複データが発生する可能性があります。
    2. GUID を使用する:

      • UUID や類似の形式で生成されるランダムな値を列に挿入することができます。
      • この方法は、重複データが発生する可能性が低く、シーケンスを使用するよりもパフォーマンスが優れている場合があります。
      • ただし、GUID は整数を保証しないため、シーケンスが必要な場合によっては使用できません。
    3. トリガーを使用する:

      • トリガーを使用して、行が挿入されるたびに列に値を自動的に生成することができます。
      • この方法は、複雑なシーケンスロジックを実装する場合に役立ちます。
      • ただし、トリガーはパフォーマンスに影響を与える可能性があるため、注意して使用する必要があります。

    各方法の比較:

    方法利点欠点
    シーケンス整数値を保証する、重複データが発生しない複雑なシーケンスロジックを実装するのが難しい
    標準の列シンプル重複データが発生する可能性がある
    GUID重複データが発生する可能性が低い、パフォーマンスが優れている場合がある整数を保証しない
    トリガー複雑なシーケンスロジックを実装できるパフォーマンスに影響を与える可能性がある

    postgresql postgresql-9.3


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