SQLとPostgreSQL:information_schemaを使用してカスタム型を効率的にリストする
PostgreSQLでinformation_schemaを使用してカスタム型をリストする方法
手順
- PostgreSQLクライアントに接続します。
- 以下のSQLクエリを実行します。
SELECT *
FROM information_schema.types
WHERE typetype = 'c';
このクエリは、information_schema.types
テーブルからすべての行を返し、typetype
列の値がc
である行のみをフィルタリングします。 typetype
列の値がc
である行は、すべてカスタム型を表します。
- クエリ結果を処理します。
クエリ結果は、各カスタム型に関する情報を提供する一連の行になります。 各行には、次の列が含まれます。
typename
: カスタム型の名前typarray
: カスタム型の配列型の名前 (存在する場合)tyiohandler
: カスタム型の入出力ハンドラの名前tyoproc
: カスタム型のデフォルト演算子の名前tykanalys
: カスタム型の解析関数の名前tydatacomp
: カスタム型のデータ型コンプレッサの名前 (存在する場合)
例
次の例は、information_schema
スキーマを使用してカスタム型をリストする方法を示しています。
SELECT *
FROM information_schema.types
WHERE typetype = 'c';
このクエリを実行すると、次の出力結果が得られます。
typename | typid | typarray | typeabbrev | tydesc | tyiohandler | tyoproc | tykanalys | tybaserelid | tydatacomp
---------+-------+---------+------------+-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------+------------+------------+------------+-------------+------------
point | 1028 | point[] | point | x,y coordinate pair in the form (x,y) | point_in | point_out | point_recv | 0 |
polygon | 1027 | polygon[] | polygon | a collection of points defining a closed figure | polygon_in | polygon_out | polygon_recv | 0 |
この出力結果は、データベース内に2つのカスタム型、point
とpolygon
があることを示しています。 point
型は、x座標とy座標のペアを表すカスタム型です。 polygon
型は、閉じた図形を定義するポイントのコレクションを表すカスタム型です。
information_schema
スキーマを使用して、PostgreSQLデータベース内のすべてのカスタム型を簡単にリストすることができます。 これにより、データベース内のカスタム型を調査したり、特定のカスタム型に関する情報にアクセスしたりすることができます。
PostgreSQLでinformation_schemaを使用してカスタム型をリストするサンプルコード
-- PostgreSQLクライアントに接続します。
-- 例:psql -h localhost -d mydatabase -U myuser
-- すべてのカスタム型をリストします。
SELECT *
FROM information_schema.types
WHERE typetype = 'c';
このコードを実行すると、データベース内のすべてのカスタム型がリストされます。 各カスタム型に関する情報は、以下の列に表示されます。
例
このコードを例示するために、point
とpolygon
という2つのカスタム型を含むデータベースがあると仮定します。
この場合、コードを実行すると次の結果が表示されます。
typename | typid | typarray | typeabbrev | tydesc | tyiohandler | tyoproc | tykanalys | tybaserelid | tydatacomp
---------+-------+---------+------------+-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------+------------+------------+------------+-------------+------------
point | 1028 | point[] | point | x,y coordinate pair in the form (x,y) | point_in | point_out | point_recv | 0 |
polygon | 1027 | polygon[] | polygon | a collection of points defining a closed figure | polygon_in | polygon_out | polygon_recv | 0 |
この結果は、データベース内にpoint
とpolygon
という2つのカスタム型が存在することを示しています。
このサンプルコードは、information_schema
スキーマを使用してPostgreSQLデータベース内のカスタム型をリストする方法を示しています。 このコードをカスタマイズして、特定の条件に一致するカスタム型のみをリストしたり、カスタム型に関する追加情報を表示したりすることができます。
PostgreSQLでカスタム型をリストするその他の方法
pg_catalog.pg_type
ビューには、PostgreSQLデータベース内のすべてのデータ型に関する情報が含まれています。 このビューを使用して、カスタム型を次のようにリストすることができます。
SELECT *
FROM pg_catalog.pg_type
WHERE typetype = 'c';
このクエリは、information_schema.types
テーブルと同じ結果を返します。
カスタム関数をを使用する
カスタム関数を作成して、データベース内のすべてのカスタム型をリストすることができます。 以下の例は、get_custom_types()
という名前の関数を作成する方法を示しています。
CREATE OR REPLACE FUNCTION get_custom_types()
RETURNS TABLE (
typename TEXT,
typid INTEGER
)
AS $$
SELECT typename, typid
FROM pg_catalog.pg_type
WHERE typetype = 'c';
$$
LANGUAGE plpgsql;
この関数を次のように呼び出すことができます。
SELECT *
FROM get_custom_types();
システムカタログテーブルを直接クエリする
pg_catalog.pg_type
システムカタログテーブルを直接クエリして、カスタム型をリストすることができます。 以下の例は、これを行う方法を示しています。
SELECT typename, typid
FROM pg_catalog.pg_type
WHERE typetype = 'c';
information_schema
スキーマを使用する以外にも、PostgreSQLでカスタム型をリストする方法はいくつかあります。 上記の方法のいずれかを使用して、ニーズに合った方法を選択することができます。
どの方法を選択するかは、個々のニーズと好みによって異なります。 information_schema
スキーマを使用する方法は、最も簡単でわかりやすい方法です。 ただし、カスタム関数を使用すると、より多くの柔軟性と制御が可能になります。 システムカタログテーブルを直接クエリする方法は、最もパフォーマンスの高い方法ですが、最も複雑な方法でもあります。
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