主キーにINTとVARCHAR、どっちを選ぶ?それぞれのメリットとデメリット
MySQLにおけるINTとVARCHAR主キーのパフォーマンス比較
INTは整数型で、VARCHARは可変長文字列型です。それぞれの特徴は以下の通りです。
INT:
- 固定長で4バイト
- ソートや比較処理が高速
- 一意性制約のチェックが高速
- 外部キーとの結合が高速
VARCHAR:
- 可変長で最大255バイトまで
- 文字列の保存に適している
- 長い文字列を保存する場合、INTよりも多くのストレージ容量を必要とする
- ソートや比較処理がINTよりも遅くなる
- 一意性制約のチェックがINTよりも遅くなる
- 外部キーとの結合がINTよりも遅くなる
パフォーマンスへの影響
一般的に、主キーとしてINTを使う方がVARCHARよりもパフォーマンスが向上します。これは、INTの方がデータサイズが小さく、処理速度が速いからです。
ただし、以下のケースではVARCHARの方がパフォーマンスが向上する場合があります。
- 主キーが短い文字列の場合
- 主キーに頻繁な更新や挿入が行われる場合
- 主キーに一意性制約がない場合
主キーとしてINTとVARCHARどちらを使うべきかは、テーブルの設計や用途によって異なります。パフォーマンスを重視する場合はINT、文字列の保存に適している場合はVARCHARを選ぶのが良いでしょう。
- 上記は一般的な傾向であり、実際のベンチマークテストを行うことが重要です。
- InnoDBストレージエンジンを使用している場合は、主キーにINTを使うことを推奨します。
- 主キーに一意性制約を設定する場合は、INTの方がVARCHARよりも高速です。
用語解説
- 主キー: テーブル内の各レコードを一意に識別する列
- パフォーマンス: 処理速度や応答時間
- データ型: データの型
- ストレージ容量: データを保存するために必要な容量
- 一意性制約: 同じ値を持つレコードが複数存在しないことを保証する制約
-- INT主キーの例
CREATE TABLE users (
id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
name VARCHAR(255) NOT NULL,
email VARCHAR(255) NOT NULL,
age INT NOT NULL
);
-- VARCHAR主キーの例
CREATE TABLE products (
id VARCHAR(255) PRIMARY KEY,
name VARCHAR(255) NOT NULL,
price DECIMAL(10,2) NOT NULL,
description TEXT NOT NULL
);
INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT
は、自動的に1ずつ増加していくINT型の主キーを定義します。VARCHAR(255)
は、最大255文字の文字列を保存できる可変長文字列型です。NOT NULL
は、NULL値を許可しないことを意味します。
- 上記は基本的な例であり、実際のコードは必要に応じて変更する必要があります。
- 主キーとして使用するデータが数値の場合はINT、文字列の場合はVARCHARを選ぶのが一般的です。
- 主キーに英数字と記号が混在する場合はVARCHARを選ぶ必要があります。
データの長さ
- INT型の最大値は2147483647(約21億)です。
- VARCHAR型の最大長さは65535バイト(約64KB)です。
一意性
- VARCHAR型の主キーの場合、重複の可能性を減らすために、UNIQUE制約を設定することを推奨します。
ソート
- VARCHAR型の主キーの場合、ソート処理に時間がかかる場合があります。
外部キー
- 外部キーとして使用する列がINT型の場合、主キーもINT型にする必要があります。
NULL値
- INT型はNULL値を許可しません。
インデックス
ストレージ容量
- INT型はVARCHAR型よりも少ないストレージ容量を必要とします。
- 大量のデータを保存する場合は、ストレージ容量を考慮する必要があります。
保守性
- INT型の方がVARCHAR型よりも保守性が良いと言われています。
- VARCHAR型の主キーの場合、データの重複や整合性に関する問題が発生する可能性があります。
可読性
- VARCHAR型の主キーの方がINT型よりも可読性が高い場合があります。
- 主キーの値が意味を持つ場合は、VARCHAR型を選ぶのが良い場合があります。
INTとVARCHAR主キーにはそれぞれメリットとデメリットがあります。どちらを選ぶべきかは、上記の要素を総合的に判断する必要があります。
- インデックス: テーブルのデータ検索を高速化する仕組み
- NULL値: 空の値
- 保守性: システムの維持・管理の容易さ
- 可読性:
mysql performance primary-key