MariaDBに接続する：PDO、MySQLi、mysqlの比較

PHPでMariaDBに接続する：PDOドライバの選び方

PHPでMariaDBデータベースに接続するには、PDO (PHP Data Objects) というデータベース抽象化レイヤを使用するのが一般的です。PDOは、データベースとの接続と操作を統一されたインターフェースで提供することで、コードの移植性と保守性を向上させてくれます。

しかし、MariaDBとPDOの組み合わせには、いくつかの注意点があります。

• PDO_MYSQLドライバ: 従来のMySQLとの互換性を重視するため、MariaDB特有の機能を利用できません。
• PDO_MARIADBドライバ: MariaDB 5.5以降で利用可能で、MariaDB特有の機能を利用できます。
• mysqlnd: PHP 7.0以降に同梱されているMySQLドライバで、MariaDBにも対応しています。PDO_MYSQLドライバよりも高速で、MariaDB特有の機能も一部利用できます。

どのドライバを選ぶべきか

以下の表は、各ドライバの機能と特徴をまとめたものです。

推奨されるドライバ

MariaDB特有の機能を利用したい場合は、PDO_MARIADBドライバを使うのがおすすめです。ただし、MariaDB 5.5以前を使用している場合は、PDO_MYSQLドライバを使う必要があります。

mysqlndは、パフォーマンスを重視する場合に検討できます。ただし、MariaDB特有の機能すべてを利用できるわけではないので、注意が必要です。

各ドライバの使用例

以下のコードは、各ドライバを使用した接続例です。

PDO_MYSQLドライバ

$pdo = new PDO('mysql:host=localhost;dbname=test', 'user', 'password');

PDO_MARIADBドライバ

$pdo = new PDO('mariadb:host=localhost;dbname=test', 'user', 'password');

mysqlnd

$pdo = new PDO('mysql:host=localhost;dbname=test', 'user', 'password', array(PDO::ATTR_DRIVER_NAME => 'mysqlnd'));

補足

• PDOドライバのインストール方法については、各ドライバのドキュメントを参照してください。
• MariaDB 5.5以前を使用している場合は、PDO_MYSQLドライバを使う必要があります。
• mysqlndは、PHP 7.0以降に同梱されています。

• PDOの使い方がわからない場合は、PHPマニュアルやチュートリアルを参照してください。
• MariaDB特有の機能を利用したい場合は、PDO_MARIADBドライバを使うのがおすすめです。
• mysqlndは、パフォーマンスを重視する場合に検討できます。

以上

<?php

$host = 'localhost';
$dbname = 'test';
$username = 'user';
$password = 'password';

try {
    // PDOインスタンスを作成
    $pdo = new PDO('mysql:host=' . $host . ';dbname=' . $dbname, $username, $password);

    // SQL文を実行
    $sql = 'SELECT * FROM users';
    $stmt = $pdo->query($sql);

    // 結果をフェッチ
    while ($row = $stmt->fetch()) {
        echo $row['name'] . ' ' . $row['email'] . '<br>';
    }
} catch (PDOException $e) {
    echo 'Error: ' . $e->getMessage();
}

?>

<?php

$host = 'localhost';
$dbname = 'test';
$username = 'user';
$password = 'password';

try {
    // PDOインスタンスを作成
    $pdo = new PDO('mariadb:host=' . $host . ';dbname=' . $dbname, $username, $password);

    // SQL文を実行
    $sql = 'SELECT * FROM users';
    $stmt = $pdo->query($sql);

    // 結果をフェッチ
    while ($row = $stmt->fetch()) {
        echo $row['name'] . ' ' . $row['email'] . '<br>';
    }
} catch (PDOException $e) {
    echo 'Error: ' . $e->getMessage();
}

?>

<?php

$host = 'localhost';
$dbname = 'test';
$username = 'user';
$password = 'password';

try {
    // PDOインスタンスを作成
    $pdo = new PDO('mysql:host=' . $host . ';dbname=' . $dbname, $username, $password, array(PDO::ATTR_DRIVER_NAME => 'mysqlnd'));

    // SQL文を実行
    $sql = 'SELECT * FROM users';
    $stmt = $pdo->query($sql);

    // 結果をフェッチ
    while ($row = $stmt->fetch()) {
        echo $row['name'] . ' ' . $row['email'] . '<br>';
    }
} catch (PDOException $e) {
    echo 'Error: ' . $e->getMessage();
}

?>

• 上記のサンプルコードは、いずれもPDOを使用してMariaDBデータベースに接続し、usersテーブルからデータを取得する例です。
• 接続情報は、$host、$dbname、$username、$password変数に設定します。
• PDOインスタンスを作成するには、new PDO()コンストラクタを使用します。
• SQL文を実行するには、query()メソッドを使用します。
• 結果をフェッチするには、fetch()メソッドを使用します。

注意事項

• 上記のサンプルコードは、動作確認のために簡易化されています。実際の運用では、エラー処理やセキュリティ対策など、必要に応じてコードを追加してください。

PDO以外でMariaDBに接続する方法

MySQLiは、MySQLデータベースに接続するための拡張モジュールです。PDOよりも古いAPIですが、パフォーマンスが優れている場合があり、多くの開発者に利用されています。

**mysqli_connect()**関数を使用して、MariaDBデータベースに接続できます。

<?php

$host = 'localhost';
$dbname = 'test';
$username = 'user';
$password = 'password';

// MySQLiインスタンスを作成
$mysqli = mysqli_connect($host, $username, $password, $dbname);

// エラーチェック
if (!$mysqli) {
    echo 'Error: ' . mysqli_connect_error();
    exit;
}

// SQL文を実行
$sql = 'SELECT * FROM users';
$result = mysqli_query($mysqli, $sql);

// 結果をフェッチ
while ($row = mysqli_fetch_assoc($result)) {
    echo $row['name'] . ' ' . $row['email'] . '<br>';
}

// 接続を閉じる
mysqli_close($mysqli);

?>

mysqlは、コマンドラインツールを使用してMariaDBデータベースに接続する方法です。

$ mysql -h localhost -u user -p password test

上記のコマンドは、localhostホスト上のtestデータベースにuserユーザーで接続します。

上記以外にも、GUIツールやフレームワークなど、さまざまな方法でMariaDBに接続できます。

• パフォーマンスを重視する場合は、MySQLiがおすすめです。
• 汎用性の高い方法を求める場合は、PDOがおすすめです。
• コマンドライン操作に慣れている場合は、mysqlがおすすめです。

• MySQLiとmysqlは、PHP 7.4以降では非推奨となっています。
• PDOは、MySQL 5.1以降で利用可能です。
• 接続方法を選択する際は、セキュリティ対策も考慮する必要があります。