SQL、SQLite、UNIONにおけるテーブル結合時の列名:詳細解説

2024-04-08

SQL、SQLite、UNIONにおけるテーブル結合時の列名に関する解説

SQLにおけるUNION演算子は、複数のSELECTステートメントの結果セットを結合する際に使用されます。このとき、結合されたテーブルの列名はどうなるのでしょうか?

本記事では、SQLiteを例に、UNION演算子によって結合されたテーブルの列名について、分かりやすく解説します。

ポイント

  • UNION演算子で結合されたテーブルの列名は、左側のSELECTステートメントの列名になります。
  • 列のデータ型は、対応する列同士で互換性がある必要があります。
  • 列の数は、すべてのSELECTステートメントで一致する必要があります。
  • 列の順序は、左側のSELECTステートメントの順序になります。

詳細解説

次の例は、customersテーブルとordersテーブルをUNION演算子で結合し、顧客名と注文IDを表示するクエリです。

SELECT name
FROM customers
UNION
SELECT customer_id
FROM orders;

このクエリを実行すると、以下の結果が得られます。

name
------
John Doe
Jane Doe
Peter Jones

この結果から分かるように、結合されたテーブルの列名はnameのみとなり、これは左側のSELECTステートメントの列名です。また、列のデータ型はVARCHARで一致しており、列の数は1つで一致しています。

補足

  • UNION演算子を使用する場合は、重複行を削除します。重複行を削除したくない場合は、UNION ALL演算子を使用します。
  • GROUP BYHAVING句は、個々のSELECTステートメントに適用されます。結合されたテーブル全体に適用されるわけではありません。

上記のように、UNION演算子で結合されたテーブルの列名は、左側のSELECTステートメントの列名になります。列のデータ型、列数、列順序は、すべてのSELECTステートメントで一致する必要があります。

これらのポイントを理解することで、UNION演算子を使用したクエリをより効率的に作成することができます。




SELECT name
FROM customers
UNION
SELECT customer_id
FROM orders;
name
------
John Doe
Jane Doe
Peter Jones

例2:顧客名と注文ID、注文金額を結合

SELECT name, order_id, amount
FROM customers
UNION ALL
SELECT customer_id, order_id, amount
FROM orders;
name    order_id    amount
------- ---------- --------
John Doe 1           100.00
John Doe 2           200.00
Jane Doe 3           300.00
Peter Jones 4         400.00
SELECT name, order_id, amount
FROM customers
UNION
SELECT customer_id, order_id, amount
FROM orders
ORDER BY name, order_id;
name    order_id    amount
------- ---------- --------
John Doe 1           100.00
John Doe 2           200.00
Jane Doe 3           300.00
Peter Jones 4         400.00

説明

上記の例では、UNION演算子を使用して、customersテーブルとordersテーブルを結合しています。

  • 例1では、UNION演算子のみを使用し、重複行を削除しています。
  • 例3では、UNION演算子とORDER BY句を組み合わせて、結合されたテーブルを顧客名と注文ID順にソートし、重複行を削除しています。

これらの例は、UNION演算子を使用する際の基本的な使用方法を示しています。具体的な状況に合わせて、クエリを調整してください。




UNION 以外の方法

代表的な方法

  • JOIN 演算子: 複数のテーブルを関連付け、結合します。最も一般的な方法です。
  • サブクエリ: 別のクエリを SELECT ステートメント内に埋め込みます。複雑な結合に適しています。
  • CTE (Common Table Expression): 繰り返し使用できる一時的なテーブルを定義します。複雑なクエリを分割するのに役立ちます。

各方法の特徴

方法特徴長所短所
JOIN最も一般的シンプルでわかりやすい結合条件が複雑になる場合、記述が冗長になる可能性がある
サブクエリ複雑な結合に適している柔軟性が高い読みづらく、クエリのパフォーマンスに影響を与える可能性がある
CTE複雑なクエリを分割できる読みやすく、クエリのパフォーマンスを向上させることができるデータベースによってはサポートされていない場合がある

具体的な状況

状況に応じて、最適な方法は異なります。

  • シンプルな結合: JOIN 演算子が最も適しています。
  • 複雑な結合: サブクエリや CTE を使用すると、クエリをより明確に記述できます。
  • パフォーマンスが重要な場合: CTE を使用すると、クエリのパフォーマンスを向上させることができます。

上記の方法は、それぞれ異なる用途に適しています。状況に合わせて、最適な方法を選択してください。

また、データベースの種類によって、サポートされている方法や機能が異なる場合があります。詳細は、使用しているデータベースのドキュメントを参照してください。


sql sqlite union


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