SQLite3 で DELETE 文がすべて削除されない? 5 つの原因と解決策を徹底解説

2024-06-20

SQLite3でDELETE文がすべて削除しない場合の原因と解決策

この問題にはいくつかの原因が考えられ、それぞれ解決策が異なります。

WHERE句の条件式に誤りがある

最も一般的な原因は、WHERE句の条件式に誤りがあることです。 削除対象となるデータを正しく絞り込むために、条件式を慎重に確認してください。

例:

DELETE FROM customers
WHERE name = '田中';

この例では、名前が「田中」の顧客のみが削除されます。 もしすべての顧客を削除したい場合は、WHERE句を省略する必要があります。

プライマリキー制約による制限

テーブルにプライマリキー制約が設定されている場合、DELETE文で参照されているレコードを削除することはできません。

解決策としては、参照しているレコードを先に削除するか、DELETE文を実行する前にプライマリキー制約を解除する必要があります。

トランザクション処理の影響

DELETE文を実行中にロールバックが行われた場合、削除されたデータが復元される可能性があります。

解決策としては、COMMITステートメントを使用してトランザクションを確定する必要があります。

データベース破損

まれに、データベースファイルが破損していることが原因で、DELETE文が正常に動作しないことがあります。

解決策としては、データベースファイルを修復するか、バックアップから復元する必要があります。

上記以外にも、以下の点に注意する必要があります。

  • 十分な権限を持っていることを確認する
  • 誤って削除してしまったデータを復元できるように、定期的にバックアップを取る

    補足

    • 上記の説明は、SQLite3のバージョン 3.36.0 を対象としています。
    • 複雑な問題の場合は、専門家に相談することをお勧めします。



    SQLite3でDELETE文がすべて削除しない場合のサンプルコード

    顧客テーブル (customers) において、特定の名前を持つ顧客レコードを削除しようとしている。 しかし、DELETE文を実行しても、すべての顧客レコードが削除されない。

    原因:

    WHERE句の条件式に誤りがあり、削除対象となる顧客を正しく絞り込めていない可能性がある。

    解決策:

    -- 誤った DELETE 文
    DELETE FROM customers
    WHERE name = '田中';
    
    -- 修正後の DELETE 文
    DELETE FROM customers
    WHERE name = '佐藤';
    

    上記はあくまでも一例であり、実際の状況に合わせて修正する必要があります。




      SQLite3でDELETE文がすべて削除しない場合の他の解決策

      DELETE FROM ... SELECT ...構文を使用すると、WHERE句で指定した条件に一致するレコードのみを削除できます。

      この構文は、複雑な条件式を記述する必要がある場合に便利です。

      DELETE FROM customers
      SELECT *
      FROM customers
      WHERE name = '佐藤' AND age > 30;
      

      DELETE CASCADE を使用する

      テーブルに外部キー制約が設定されている場合、DELETE CASCADEを使用すると、親レコードを削除するときに、関連する子レコードも自動的に削除できます。

      CREATE TABLE orders (
        order_id INTEGER PRIMARY KEY,
        customer_id INTEGER,
        FOREIGN KEY (customer_id) REFERENCES customers(customer_id)
      );
      
      CREATE TABLE order_items (
        order_item_id INTEGER PRIMARY KEY,
        order_id INTEGER,
        product_id INTEGER,
        FOREIGN KEY (order_id) REFERENCES orders(order_id)
      );
      
      DELETE FROM customers
      WHERE name = '佐藤';
      

      この例では、customersテーブルから名前が「佐藤」の顧客レコードを削除すると、order_itemsテーブルから関連する注文明細レコードも自動的に削除されます。

      トランザクション処理を適切に使用する

      複数のDELETE文を実行する場合は、トランザクション処理を使用する必要があります。

      トランザクション処理を使用すると、すべてのDELETE文が成功した場合のみ、変更がコミットされます。

      もし途中でエラーが発生した場合は、すべての変更がロールバックされます。

      BEGIN TRANSACTION;
      
      DELETE FROM customers
      WHERE name = '佐藤';
      
      DELETE FROM orders
      WHERE customer_id IN (
        SELECT customer_id
        FROM customers
        WHERE name = '佐藤'
      );
      
      COMMIT;
      

      データベースの整合性を確認する

      データベースファイルが破損している可能性がある場合は、sqlite3 integrity-checkコマンドを使用してデータベースの整合性を確認する必要があります。

      sqlite3 integrity-check database.db
      

      sqlite


      SQLiteでUPDATEステートメントを使って数値を増加させる

      UPDATE ステートメントを使用して、特定の列の値を増加させることができます。例:この例では、商品 テーブルの 価格 列の値を 10 増加させます。 WHERE 条件によって、商品ID が 1 の商品のみ更新されます。この例では、商品 テーブルの 価格 列の値を 10 増加させます。...


      カスタム ORDER BY を駆使して SQLite でデータを自在にソート

      概要SQLite は、軽量で使いやすいデータベース管理システム (DBMS) です。多くのアプリケーションでデータの保存に使用されています。SQLite は、ORDER BY 句を使用してデータのソートをサポートしています。しかし、デフォルトの ORDER BY 句は、列の値に基づいた単純なソートしか行えません。...


      SQLiteで部分文字列を取得する3つの方法

      SUBSTR関数は、文字列の一部を抽出するために使用される最も一般的な関数です。構文は以下の通りです。string: 部分文字列を取得したい文字列start: 部分文字列の開始位置 (1から始まる)length: 部分文字列の長さ例:この例では、ABCDEF 文字列から3番目から3文字分の部分文字列 CDE を取得しています。...


      マスタースレーブ、ピアツーピア、トリガーベース:SQLiteデータベースの分散レプリケーション戦略徹底比較

      マスタースレーブレプリケーションは、最もシンプルでよく使われる方法です。この方法では、1つのサーバーがマスターとして設定され、他のサーバーはスレーブとして設定されます。マスターデータベースに変更があると、その変更はスレーブデータベースに複製されます。...


      Ruby on RailsでSQLite3を使うチュートリアル: SQLite3 Gemのインストールからデータベース作成まで

      このチュートリアルでは、Ruby on Rails アプリケーションで SQLite3 データベースを使用する方法を説明します。 SQLite3 は軽量で使いやすいデータベースであり、開発中のアプリケーションに最適です。前提知識このチュートリアルを理解するには、以下の知識が必要です。...