Ruby on RailsでSQLite3を使うチュートリアル: SQLite3 Gemのインストールからデータベース作成まで

2024-06-01

Ruby on Rails で SQLite3 を利用する方法

このチュートリアルでは、Ruby on Rails アプリケーションで SQLite3 データベースを使用する方法を説明します。 SQLite3 は軽量で使いやすいデータベースであり、開発中のアプリケーションに最適です。

前提知識

このチュートリアルを理解するには、以下の知識が必要です。

  • Ruby on Rails の基本的な知識
  • コマンドプロンプトの使い方

手順

  1. SQLite3 Gem をインストールする

    以下のコマンドを実行して、SQLite3 Gem をインストールします。

    gem install sqlite3
    
  2. Gemfile を編集する

    以下の行を Gemfile ファイルに追加します。

    gem 'sqlite3'
    
  3. バンドルをインストールする

    bundle install
    
  4. データベースを作成する

    rails db:create
    

これで、SQLite3 データベースを使用して Ruby on Rails アプリケーションを開発することができます。

    補足

    • SQLite3 は軽量なデータベースですが、本番環境での使用には適していない場合があります。本番環境では、PostgreSQL や MySQL などのより堅牢なデータベースを使用することをお勧めします。
    • Gemfile に SQLite3 Gem を追加すると、Rails は SQLite3 データベースを使用するように自動的に構成されます。
    • rails db:create コマンドを実行すると、Rails はデータベーススキーマに基づいてデータベースを作成します。



      Ruby on Rails で SQLite3 を利用するサンプルコード

      # models/product.rb
      class Product < ApplicationRecord
        validates :name, presence: true
        validates :price, numericality: { greater_than: 0 }
      end
      
      # controllers/products_controller.rb
      class ProductsController < ApplicationController
        def index
          @products = Product.all
        end
      
        def new
          @product = Product.new
        end
      
        def create
          @product = Product.new(product_params)
      
          if @product.save
            redirect_to @product
          else
            render :new
          end
        end
      
        private
      
        def product_params
          params.require(:product).permit(:name, :price)
        end
      end
      
      # views/products/index.html.erb
      <h1>Products</h1>
      
      <table>
        <tr>
          <th>Name</th>
          <th>Price</th>
        </tr>
      
        <% @products.each do |product| %>
          <tr>
            <td><%= product.name %></td>
            <td><%= product.price %></td>
          </tr>
        <% end %>
      </table>
      
      # views/products/new.html.erb
      <h1>New Product</h1>
      
      <%= form_with model: @product do |form| %>
        <div class="field">
          <%= form.label :name %>
          <%= form.text_field :name %>
        </div>
      
        <div class="field">
          <%= form.label :price %>
          <%= form.number_field :price %>
        </div>
      
        <div class="actions">
          <%= form.submit "Create Product" %>
        </div>
      <% end %>
      

      このコードは、以下の機能を提供します。

      • Product モデル: 商品の名前と価格を保存する
      • ProductsController: 商品のリストを表示、新規商品を作成する
      • index.html.erb: 商品のリストを表示

      このコードは、SQLite3 データベースを使用して商品データを保存します。

      使い方

      1. このコードを Rails アプリケーションの適切な場所に保存します。
      2. rails db:migrate コマンドを実行して、データベースをマイグレーションします。
      3. rails server コマンドを実行して、Rails サーバーを起動します。
      4. Web ブラウザで http://localhost:3000/products にアクセスすると、商品リストが表示されます。

      説明

      • models/product.rb ファイルは、Product モデルを定義します。このモデルは、商品の名前と価格を保存します。
      • controllers/products_controller.rb ファイルは、ProductsController を定義します。このコントローラは、商品に関するアクションを処理します。
      • views/products/index.html.erb ファイルは、商品リストを表示します。

      このサンプルコードは、Ruby on Rails で SQLite3 を利用する基本的な方法を示しています。このコードを参考に、独自のアプリケーションを作成することができます。




      Ruby on Rails で SQLite3 を利用するその他の方法

      SQLite3 アダプタのオプションを構成する

      Rails は、SQLite3 アダプタ用のいくつかのオプションを提供しています。これらのオプションを使用して、データベース接続の動作をカスタマイズすることができます。

      例:

      # config/database.yml
      production:
        database: db/production.sqlite3
        adapter: sqlite3
        pool: 5
        timeout: 5000
      

      この例では、以下の設定を行っています。

      • pool: 接続プールのサイズ。これは、同時にデータベースに接続できる接続の最大数を指定します。
      • timeout: データベースクエリがタイムアウトするまでの時間 (ミリ秒)。

      SQLite3 クエリをデバッグするには、Rails のコンソールを使用することができます。

      # rails console
      Product.where(name: 'test')
      

      このコマンドを実行すると、Product テーブルから nametest であるすべてのレコードがコンソールに表示されます。

      SQLite3 データベースをバックアップするには、以下のコマンドを使用することができます。

      cp db/production.sqlite3 db/production.sqlite3.backup
      

      このコマンドは、production.sqlite3 ファイルを production.sqlite3.backup ファイルにコピーします。

      cp db/production.sqlite3.backup db/production.sqlite3
      
      sqlite3 db/production.sqlite3 .dump > db/production.sql
      
      sqlite3 db/production.sqlite3 < db/production.sql
      

      上記以外にも、Ruby on Rails で SQLite3 を利用する方法はたくさんあります。これらの方法は、開発中のアプリケーションのニーズに合わせて選択することができます。


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