SQLiteで部分文字列を取得するサンプルコード
SQLiteで部分文字列を取得する方法
SUBSTR関数を使用する
SUBSTR関数は、文字列の一部を抽出するために使用される最も一般的な関数です。構文は以下の通りです。
SUBSTR(string, start, length)
string
: 部分文字列を取得したい文字列start
: 部分文字列の開始位置 (1から始まる)length
: 部分文字列の長さ
例:
SELECT SUBSTR('ABCDEF', 3, 3); -- 結果: CDE
この例では、ABCDEF
文字列から3番目から3文字分の部分文字列 CDE
を取得しています。
LIKE句を使用する
LIKE句は、文字列の一部と一致するかどうかを判断するために使用されます。部分文字列を取得するには、%
ワイルドカードを使用して、一致する部分文字列を指定できます。構文は以下の通りです。
SELECT * FROM table_name WHERE column_name LIKE '%substring%';
table_name
: 検索対象のテーブルcolumn_name
: 部分文字列を取得したい列substring
: 一致する部分文字列
SELECT * FROM customers WHERE name LIKE '%山田%';
この例では、customers
テーブルの name
列で 山田
を含むすべてのレコードを取得しています。
- SUBSTR関数は、開始位置と長さを指定することで、文字列の任意の部分を取得できます。
- LIKE句は、部分文字列の一致のみを判断するため、開始位置や長さを指定することはできません。
- より複雑な部分文字列の取得には、正規表現を使用する関数もあります。
-- テーブルの作成
CREATE TABLE customers (
id INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT,
name TEXT NOT NULL,
email TEXT NOT NULL
);
-- データの挿入
INSERT INTO customers (name, email) VALUES
('山田 太郎', '[email protected]'),
('佐藤 花子', '[email protected]'),
('鈴木 健太', '[email protected]');
-- 部分文字列の取得
SELECT id, name, SUBSTR(name, 2, 3) AS first_name FROM customers;
このコードは、以下の結果を出力します。
id | name | first_name
----+----------------|------------
1 | 山田 太郎 | 山田
2 | 佐藤 花子 | 佐藤
3 | 鈴木 健太 | 鈴木
-- テーブルの作成 (上記のコードと同じ)
-- 部分文字列の取得
SELECT id, name FROM customers WHERE name LIKE '%山田%';
id | name
----+--------
1 | 山田 太郎
上記は、部分文字列を取得する2つの基本的な方法の例です。具体的な状況に合わせて、適切な方法を選択してください。
- 上記のコードは、SQLite 3.36.0 で動作確認しています。
- 他のバージョンの SQLite を使用している場合は、ドキュメントを確認してください。
INSTR(string, substring)
string
: 検索対象の文字列
SELECT INSTR('ABCDEF', 'CDE'); -- 結果: 3
この例では、ABCDEF
文字列内にある CDE
部分文字列の最初の出現位置は3であることを示しています。
部分文字列を取得するには、INSTR関数の結果を SUBSTR関数と組み合わせて使用します。
SELECT SUBSTR(string, INSTR(string, substring) + 1, LENGTH(substring));
SELECT SUBSTR('ABCDEF', INSTR('ABCDEF', 'CDE') + 1, LENGTH('CDE')); -- 結果: CDE
LEFT関数とRIGHT関数を使用する
LEFT関数とRIGHT関数は、それぞれ文字列の左側と右側から一定の長さの部分文字列を取得する関数です。構文は以下の通りです。
LEFT(string, length)
RIGHT(string, length)
SELECT LEFT('ABCDEF', 3); -- 結果: ABC
SELECT RIGHT('ABCDEF', 3); -- 結果: DEF
レギュラー表現を使用する
SQLiteは、正規表現を使用して部分文字列を検索することもできます。構文は以下の通りです。
SELECT * FROM table_name WHERE column_name REGEXP 'pattern';
column_name
: 検索対象の列pattern
: 一致する正規表現
SELECT * FROM customers WHERE name REGEXP '^[山田]';
各方法の比較:
方法 | 説明 | 利点 | 欠点 |
---|---|---|---|
SUBSTR関数 | 開始位置と長さを指定して部分文字列を取得できる | 最も汎用性が高い | 開始位置と長さを知る必要がある |
LIKE句 | 部分文字列の一致のみを判断できる | ワイルドカードを使用できる | 開始位置や長さを指定できない |
INSTR関数とSUBSTR関数 | 部分文字列の最初の出現位置から部分文字列を取得できる | 開始位置を知らなくても良い | ワイルドカードを使用できない |
LEFT関数とRIGHT関数 | 文字列の左側と右側から一定の長さの部分文字列を取得できる | シンプルな操作で使える | ワイルドカードを使用できない |
正規表現 | 複雑な条件で部分文字列を検索できる | 柔軟性が高い | 複雑な正規表現を理解する必要がある |
database sqlite