データベース監査、Extended Events、ログファイルなどを活用した特定のデータベースイベントの表示方法

2024-04-05

SQL Server Profiler で特定のデータベースのイベントのみを表示する方法

SQL Server Profiler は、SQL Server インスタンスに対するアクティビティをトレースする強力なツールです。しかし、多くの場合、膨大な量のデータが生成されるため、特定のデータベースからのイベントのみを表示したい場合があります。

方法:

以下の手順で、特定のデータベースからのイベントのみを表示できます。

トレースの開始:

  1. SQL Server Profiler を起動します。
  2. 接続 ダイアログボックスで、トレース対象のサーバーインスタンスを選択します。
  3. 新しいトレース ダイアログボックスで、トレース名を入力します。
  4. テンプレート ドロップダウンリストから Standard を選択します。
  5. 開始 をクリックします。

フィルターの適用:

  1. トレース メニューから フィルター を選択します。
  2. 列フィルター タブを選択します。
  3. データベース名 列を選択します。
  4. フィールドに、表示したいデータベースの名前を入力します。

その他の方法:

  • イベントフィルター を使用して、特定の種類のイベントのみを表示できます。

補足:

  • 上記の手順は、SQL Server 2017 を使用しています。他のバージョンでは、手順が多少異なる場合があります。
  • 特定のデータベースからのイベントのみを表示するには、そのデータベースに対するアクセス許可が必要です。

用語解説:

  • SQL Server Profiler: SQL Server インスタンスに対するアクティビティをトレースするツール
  • トレース: SQL Server インスタンスに対するアクティビティの記録
  • イベント: SQL Server インスタンスによって発生するアクション
  • フィルター: 特定の条件に合致するイベントのみを表示するための設定



-- トレースの作成
USE [master]
GO

EXEC sp_trace_create @trace_name = N'MyTrace', 
                    @template_id = 5
GO

-- フィルターの適用
EXEC sp_trace_setfilter @trace_name = N'MyTrace', 
                        @column_name = N'DatabaseName', 
                        @filter_value = N'MyDatabase'
GO

-- トレースの開始
EXEC sp_trace_start @trace_name = N'MyTrace'
GO

-- トレースの実行
-- ...

-- トレースの停止
EXEC sp_trace_stop @trace_name = N'MyTrace'
GO

-- トレースの削除
EXEC sp_trace_delete @trace_name = N'MyTrace'
GO



特定のデータベースのイベントのみを表示するその他の方法

SQL Server 2008 以降では、データベース監査を使用して、特定のデータベースに対するアクティビティを監査できます。データベース監査は、トレースよりも軽量で、パフォーマンスへの影響が少ない方法です。

Extended Events を使用する

SQL Server 2012 以降では、Extended Events を使用して、特定のデータベースに対するアクティビティをキャプチャできます。Extended Events は、トレースよりも柔軟で、より詳細な情報を収集できます。

ログファイルを使用する

SQL Server のログファイルには、データベースに対するすべての操作が記録されます。ログファイルを使用して、特定のデータベースに対するイベントを特定できます。

サードパーティ製のツールを使用する

特定のデータベースのイベントを表示するために使用できるサードパーティ製のツールも多数あります。

方法の選択

使用する方法は、要件と環境によって異なります。

以下は、各方法の利点と欠点です。

方法利点欠点
データベース監査軽量でパフォーマンスへの影響が少ないトレースよりも機能が少ない
Extended Events柔軟で詳細な情報を収集できる複雑で設定が難しい
ログファイルすべての操作が記録される解析が難しい
サードパーティ製のツール使いやすい費用がかかる場合がある

どの方法を選択する場合でも、事前にテストを行い、要件を満たしていることを確認することをお勧めします。


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