SQL Server で主キーを設定する 5 つの方法
SQL Server の主キーに最適なデータ型
データ型の種類
SQL Server では、主キーとして使用できるデータ型はいくつかあります。代表的なものを以下に紹介します。
- 整数型:
int
、bigint
、smallint
など - 文字列型:
char
、varchar
、nchar
、nvarchar
など - GUID 型:
uniqueidentifier
- 日付型:
date
、datetime
など
データ型選択のポイント
最適なデータ型を選択するには、以下の点を考慮する必要があります。
- 一意性: 主キーは、すべての行を一意に識別できる必要があります。重複する値が存在しないデータ型を選択する必要があります。
- パフォーマンス: 主キーは、頻繁に検索や結合に使用されます。そのため、検索速度や結合速度を考慮する必要があります。
- データ量: 主キーは、テーブル内のすべての行に格納されます。そのため、データ量を考慮する必要があります。
各データ型のメリットとデメリット
整数型:
- メリット: 一意性が高く、検索速度が速い。
- デメリット: データ量が大きくなる場合、ストレージ容量を圧迫する。
文字列型:
- メリット: 人間にとって分かりやすい。
- デメリット: 一意性を確保するのが難しく、検索速度が遅い場合がある。
GUID 型:
- メリット: 一意性を確実に確保できる。
- デメリット: データ量が大きくなり、処理速度が遅くなる場合がある。
日付型:
- メリット: 時系列データの管理に適している。
- デメリット: 一意性を確保するのが難しい場合がある。
複合主キー
複数の列を組み合わせて主キーとすることもできます。複合主キーは、単一の列よりも一意性を高めることができます。
その他の考慮事項
- 主キーは、NULL 値を受け付けない。
- 主キーは、変更できない。
まとめ
主キーに最適なデータ型は、テーブルの設計や用途によって異なります。上記のポイントを参考に、適切なデータ型を選択してください。
CREATE TABLE Employees (
EmployeeID int NOT NULL PRIMARY KEY,
FirstName varchar(50) NOT NULL,
LastName varchar(50) NOT NULL,
Email varchar(100) NOT NULL,
HireDate date NOT NULL
);
このコードでは、EmployeeID
列を主キーとして定義しています。EmployeeID
列は int
型で、NULL 値を受け付けません。
複合主キー
以下は、Orders
テーブルのサンプルコードです。
CREATE TABLE Orders (
OrderID int NOT NULL,
CustomerID int NOT NULL,
OrderDate datetime NOT NULL,
PRIMARY KEY (OrderID, CustomerID)
);
このコードでは、OrderID
列と CustomerID
列を複合主キーとして定義しています。この場合、2つの列の組み合わせによって、各注文を一意に識別することができます。
その他のデータ型
uniqueidentifier
型は、一意性を確実に確保できるため、主キーとしてよく使用されます。
CREATE TABLE Products (
ProductID uniqueidentifier NOT NULL PRIMARY KEY,
ProductName varchar(50) NOT NULL,
UnitPrice money NOT NULL
);
date
型は、時系列データの管理に適しています。
CREATE TABLE Customers (
CustomerID int NOT NULL PRIMARY KEY,
FirstName varchar(50) NOT NULL,
LastName varchar(50) NOT NULL,
BirthDate date NOT NULL
);
主キーに最適なデータ型は、テーブルの設計や用途によって異なります。上記のサンプルコードを参考に、適切なデータ型を選択してください。
主キーを設定する他の方法
ALTER TABLE ステートメント
既存のテーブルに主キーを追加するには、ALTER TABLE
ステートメントを使用できます。
ALTER TABLE Employees
ADD PRIMARY KEY (EmployeeID);
PRIMARY KEY
制約を使用して、主キーを定義することもできます。
CREATE TABLE Employees (
EmployeeID int,
FirstName varchar(50),
LastName varchar(50),
Email varchar(100),
HireDate date
);
ALTER TABLE Employees
ADD CONSTRAINT PK_Employees PRIMARY KEY (EmployeeID);
DEFAULT 制約
主キー列に DEFAULT
制約を設定することで、新しい行が挿入されたときに自動的に値を生成することができます。
CREATE TABLE Employees (
EmployeeID int NOT NULL PRIMARY KEY DEFAULT (NEXT VALUE FOR dbo.EmployeeIDSeq),
FirstName varchar(50),
LastName varchar(50),
Email varchar(100),
HireDate date
);
IDENTITY
列を使用して、主キー列に自動的に値を生成することもできます。
CREATE TABLE Employees (
EmployeeID int IDENTITY(1,1) NOT NULL PRIMARY KEY,
FirstName varchar(50),
LastName varchar(50),
Email varchar(100),
HireDate date
);
主キーを設定するには、さまざまな方法があります。それぞれの方法のメリットとデメリットを理解し、状況に応じて適切な方法を選択してください。
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