PostgreSQLループ処理エラー「psql - loop variable of loop over rows must be a record or row variable or list of scalar variables」の原因と解決策

2024-06-23

PostgreSQLにおけるループ変数エラーとその解決策

psql - loop variable of loop over rows must be a record or row variable or list of scalar variables

解説:

このエラーは、PostgreSQLのPL/pgSQL言語でループ処理を行う際に発生します。ループ変数がレコード型、行変数、またはスカラ変数のリストでない場合に発生します。

解決策:

このエラーを解決するには、ループ変数を以下のいずれかに変更する必要があります。

  • レコード型変数: ループ内で処理する各行のデータを格納する変数。
  • 行変数: FOR ループ用の特別な変数で、現在処理している行のデータを参照できます。
  • スカラ変数のリスト: ループ内で処理する各行の特定の列の値を格納する変数のリスト。

例:

以下のコードは、customers テーブルのすべての顧客情報を処理するループです。このコードでは、ループ変数としてレコード型変数 customer を使用しています。

-- customersテーブルからすべての顧客情報を取得
FOR customer IN
  SELECT *
  FROM customers;

  -- 各顧客情報処理
  RAISE NOTICE '処理: %', customer.name;

END LOOP;

補足:

  • カーソルを使用してループ処理を行う場合は、ループ変数としてカーソル変数を使用する必要があります。
  • 整数型のループ変数を使用して行を反復処理することはできません。



    PostgreSQLにおけるループ処理のサンプルコード

    例1: レコード型変数を使用したループ

    -- customersテーブルからすべての顧客情報を取得
    FOR customer IN
      SELECT *
      FROM customers;
    
      -- 各顧客情報処理
      RAISE NOTICE '処理: %', customer.name;
    
    END LOOP;
    
    -- customersテーブルから名前列のみを取得
    FOR row IN
      SELECT name
      FROM customers;
    
      -- 各顧客の名前処理
      RAISE NOTICE '名前: %', row.name;
    
    END LOOP;
    
    -- customersテーブルからIDと名前列のみを取得
    FOR RECORD IN
      SELECT id, name
      FROM customers;
    
      -- 各顧客のIDと名前処理
      RAISE NOTICE 'ID: %1, 名前: %2', RECORD.id, RECORD.name;
    
    END LOOP;
    
    DECLARE
      -- カーソル変数
      cur_customer CURSOR FOR
        SELECT *
        FROM customers;
    
      -- レコード型変数
      customer RECORD;
    BEGIN
    
      -- カーソルを開く
      OPEN cur_customer;
    
      -- ループ処理
      LOOP
        -- カーソルから1行フェッチ
        FETCH cur_customer INTO customer;
    
        -- 処理がなければループを抜ける
        EXIT WHEN NOT FOUND;
    
        -- 各顧客情報処理
        RAISE NOTICE '処理: %', customer.name;
      END LOOP;
    
      -- カーソルを閉じる
      CLOSE cur_customer;
    END;
    

    これらのサンプルコードは、PostgreSQLにおけるループ処理の基本的な使用方法を示しています。具体的な状況に合わせて、適切なループ処理方法を選択してください。

    上記以外にも、PostgreSQLのPL/pgSQL言語には様々なループ処理方法があります。以下に、いくつかの例を紹介します。

    • WHILE ループ: 特定の条件が真である限り、ループを継続します。
    • FOR ループ: コレクション内の各要素に対して、ループを反復します。
    • 再帰ループ: 自分を呼び出すことで、ネストされた構造を処理します。

    PostgreSQLのPL/pgSQL言語には、様々なループ処理方法があります。適切なループ処理方法を選択することで、効率的にコードを書くことができます。




    汎用的なFORループ

    この方法は、最も基本的なループ処理方法の一つです。コレクション内の各要素に対して、ループを反復します。構文は以下の通りです。

    FOR variable IN collection LOOP
      -- 処理内容
    END LOOP;
    
    -- 1から10までの整数をループ処理
    FOR i IN 1..10 LOOP
      RAISE NOTICE '現在処理中の数: %', i;
    END LOOP;
    

    逆順ループ

    コレクション内の要素を逆順に処理したい場合は、REVERSEキーワードを使用できます。構文は以下の通りです。

    FOR variable IN REVERSE collection LOOP
      -- 処理内容
    END LOOP;
    
    -- 10から1までの整数を逆順にループ処理
    FOR i IN REVERSE 1..10 LOOP
      RAISE NOTICE '現在処理中の数: %', i;
    END LOOP;
    

    指定間隔でのループ

    ループを特定の間隔で実行したい場合は、BYキーワードを使用できます。構文は以下の通りです。

    FOR variable IN expression .. expression BY expression LOOP
      -- 処理内容
    END LOOP;
    
    -- 2から10までの偶数をループ処理
    FOR i IN 2..10 BY 2 LOOP
      RAISE NOTICE '現在処理中の偶数: %', i;
    END LOOP;
    

    WHILEループ

    特定の条件が真である限り、ループを継続したい場合は、WHILEループを使用できます。構文は以下の通りです。

    WHILE condition LOOP
      -- 処理内容
    END LOOP;
    
    -- 入力値が0になるまでループ処理
    DECLARE
      input_value INTEGER := 10;
    BEGIN
      WHILE input_value > 0 LOOP
        RAISE NOTICE '現在処理中の値: %', input_value;
        input_value := input_value - 1;
      END LOOP;
    END;
    
    1. カーソルを宣言する
    2. カーソルを開く
    3. カーソルからレコードをフェッチする
    4. 処理を行う
    DECLARE
      -- カーソル変数
      cur_customer CURSOR FOR
        SELECT *
        FROM customers;
    
      -- レコード型変数
      customer RECORD;
    BEGIN
    
      -- カーソルを開く
      OPEN cur_customer;
    
      -- ループ処理
      LOOP
        -- カーソルから1行フェッチ
        FETCH cur_customer INTO customer;
    
        -- 処理がなければループを抜ける
        EXIT WHEN NOT FOUND;
    
        -- 各顧客情報処理
        RAISE NOTICE '処理: %', customer.name;
      END LOOP;
    
      -- カーソルを閉じる
      CLOSE cur_customer;
    END;
    

    PostgreSQLには、様々なループ処理方法があります。それぞれの方法の特徴を理解し、状況に合わせて適切な方法を選択することで、効率的にコードを書くことができます。


    sql database postgresql


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