DATEADD vs DATEDIFF vs 減算演算子:SQL Serverで1日前の日付を賢く取得
SQL Server での日付時刻から1日を引く方法
SQL Server でテーブルに格納されている日付時刻データから1日を引くことは、データ分析やレポート作成において頻繁に行われる操作です。例えば、昨日の売上データを取得したり、期限が迫っているタスクを特定したりするような場合に役立ちます。
方法
SQL Server で日付時刻から1日を引くには、主に以下の2つの方法があります。
DATEADD関数を使用する
DATEADD
関数は、指定された日付時刻に値を加算または減算する関数です。1日を引くには、以下のクエリのように DAY
間隔を -1 で指定します。
SELECT DATEADD(DAY, -1, your_datetime_column) AS yesterday_date
FROM your_table;
このクエリは、your_table
テーブルの your_datetime_column
カラムにある日付時刻から1日を引いた値を yesterday_date
というエイリアスで返します。
DATEDIFF関数とGETDATE関数を使用する
DATEDIFF
関数は、2つの日付時刻間の差を日数、月数、年数などで計算する関数です。GETDATE
関数は、現在の日時を返す関数です。これらの関数を組み合わせて、以下のように1日前の日付時刻を取得できます。
SELECT DATEADD(DAY, DATEDIFF(DAY, 0, your_datetime_column), 0) AS yesterday_date
FROM your_table;
- シンプルで分かりやすいコードを求める場合:
DATEADD
関数を使用する方がシンプルで分かりやすいコードになります。 - 処理速度が気になる場合:
DATEDIFF
関数とGETDATE
関数を使用する方が処理速度が速くなる可能性があります。ただし、差はごくわずかであるため、ほとんどの場合でDATEADD
関数を使用しても問題ありません。
その他の注意点
- 上記のクエリ例では、
your_datetime_column
カラムがdatetime
型であることを前提としています。your_datetime_column
カラムが別のデータ型の場合は、適切なデータ型変換関数を使用する必要があります。 - 1日前の日付時刻を文字列として取得したい場合は、
CONVERT
関数を使用して文字列に変換する必要があります。
例
以下のクエリは、orders
テーブルの order_date
カラムにある日付時刻から1日を引いた値を yesterday_orders
というテーブルに新しい列として追加します。
CREATE TABLE yesterday_orders (
order_id INT,
yesterday_order_date DATETIME
);
INSERT INTO yesterday_orders (
order_id,
yesterday_order_date
)
SELECT
order_id,
DATEADD(DAY, -1, order_date) AS yesterday_order_date
FROM orders;
このクエリを実行すると、yesterday_orders
テーブルには order_id
カラムと yesterday_order_date
カラムが作成され、orders
テーブルの各レコードに対して1日前の日付時刻が格納されます。
CREATE TABLE yesterday_orders (
order_id INT,
yesterday_order_date DATETIME
);
INSERT INTO yesterday_orders (
order_id,
yesterday_order_date
)
SELECT
order_id,
DATEADD(DAY, -1, order_date) AS yesterday_order_date
FROM orders;
このコードの説明
- CREATE TABLE ステートメント: このステートメントは、
yesterday_orders
という名前の新しいテーブルを作成します。このテーブルには、order_id
列とyesterday_order_date
列の2つの列があります。order_id
列は、orders
テーブルのorder_id
列と同じデータ型である必要があります。yesterday_order_date
列は、datetime
データ型である必要があります。
- INSERT INTO ステートメント: このステートメントは、
orders
テーブルからデータを取得してyesterday_orders
テーブルに挿入します。
このコードを使用するには、以下の手順を実行する必要があります。
- 上記のコードを
orders
テーブルと同じデータベースに保存します。 - SQL Server Management Studio などのツールを使用して、このコードを実行します。
以下の例は、orders
テーブルに以下のデータが含まれている場合の実行結果を示しています。
order_id | order_date |
---|---|
1 | 2024-05-20 00:00:00 |
2 | 2024-05-21 00:00:00 |
3 | 2024-05-22 00:00:00 |
このコードを実行すると、yesterday_orders
テーブルには以下のデータが格納されます。
order_id | yesterday_order_date |
---|---|
1 | 2024-05-19 00:00:00 |
2 | 2024-05-20 00:00:00 |
3 | 2024-05-21 00:00:00 |
SQL Server での日付時刻から1日を引くその他の方法
上記に加えて、以下のような方法も考えられます。
減算演算子を使用する
your_datetime_column
カラムが datetime
型の場合は、減算演算子を使用して直接1日を引くことができます。
SELECT your_datetime_column - 1 AS yesterday_date
FROM your_table;
SWITCHOFF
関数は、指定された条件に基づいて異なる値を返す関数です。この関数を用いて、以下のように1日前の日付時刻を取得できます。
SELECT SWITCHOFF(
DATEDIFF(DAY, 0, your_datetime_column) = 0, your_datetime_column,
DATEADD(DAY, -1, your_datetime_column)
) AS yesterday_date
FROM your_table;
カスタム関数を作成する
上記の方法でうまくいかない場合は、カスタム関数を作成することもできます。例えば、以下のようなカスタム関数を作成できます。
CREATE FUNCTION GetYesterdayDate(your_datetime DATETIME)
RETURNS DATETIME
AS
BEGIN
RETURN DATEADD(DAY, -1, your_datetime);
END;
この関数を用いて、以下のように1日前の日付時刻を取得できます。
SELECT GetYesterdayDate(your_datetime_column) AS yesterday_date
FROM your_table;
- 処理速度が気になる場合: 特にデータ量が多い場合は、
DATEDIFF
関数とGETDATE
関数を使用する方が処理速度が速くなる可能性があります。 - 柔軟性を求める場合: 減算演算子や
SWITCHOFF
関数を使用すると、より柔軟な処理が可能になります。 - 再利用性を求める場合: カスタム関数を作成すると、他のクエリでも同じ処理を簡単に再利用することができます。
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