SQLiteで「INSERT ... SELECT」ステートメントを使用してレコードを挿入

2024-06-16

方法 1: INSERT OR IGNORE を使用する

INSERT OR IGNORE ステートメントは、レコードが既に存在する場合、そのレコードを挿入せず、エラーも発生させません。

INSERT OR IGNORE INTO table_name (column1, column2, ...)
VALUES (value1, value2, ...);

例:

INSERT OR IGNORE INTO users (name, email)
VALUES ('John Doe', '[email protected]');

このステートメントは、users テーブルに name が John Doe、email が [email protected] のレコードが存在しない場合のみ挿入されます。レコードが既に存在する場合は、何も起こりません。

方法 2: INSERT と EXISTS サブクエリを使用する

EXISTS サブクエリを使用して、レコードが存在するかどうかを確認してから、INSERT ステートメントを実行することができます。

INSERT INTO table_name (column1, column2, ...)
SELECT value1, value2, ...
WHERE NOT EXISTS (
  SELECT 1 FROM table_name WHERE column1 = value1 AND column2 = value2 AND ...
);

INSERT INTO users (name, email)
SELECT 'John Doe', '[email protected]'
WHERE NOT EXISTS (
  SELECT 1 FROM users WHERE name = 'John Doe' AND email = '[email protected]'
);

方法 3: トランザクションを使用する

BEGIN TRANSACTION;

SELECT * FROM table_name WHERE id = value;

IF NOT EXISTS (
  SELECT 1 FROM table_name WHERE id = value
) {
  INSERT INTO table_name (column1, column2, ...)
  VALUES (value1, value2, ...);
}

COMMIT;

BEGIN TRANSACTION;

SELECT * FROM users WHERE id = 1;

IF NOT EXISTS (
  SELECT 1 FROM users WHERE id = 1
) {
  INSERT INTO users (name, email)
  VALUES ('John Doe', '[email protected]');
}

COMMIT;

INSERT OR IGNORE は、最も簡潔な方法ですが、レコードが既に存在する場合、そのレコードに関する情報が得られません。
INSERT と EXISTS サブクエリは、レコードが既に存在する場合、そのレコードに関する情報が得られますが、INSERT OR IGNORE よりも少し複雑です。
トランザクションは、最も複雑な方法ですが、複数の操作を原子的に実行する必要がある場合に役立ちます。

注記

上記の例では、id 列を主キーとして使用しています。主キー以外の列を使用してレコードの一意性を確認する場合は、WHERE 句を変更する必要があります。
NULL 値を含むレコードを挿入する場合は、INSERT OR IGNORE を使用しないように注意してください。INSERT OR IGNORE は、NULL 値を含むレコードを常に挿入します。

方法 1: INSERT OR IGNORE を使用する

import sqlite3

connection = sqlite3.connect('database.db')
cursor = connection.cursor()

cursor.execute('CREATE TABLE IF NOT EXISTS users (id INTEGER PRIMARY KEY, name TEXT, email TEXT)')

cursor.execute('INSERT OR IGNORE INTO users (name, email) VALUES (?, ?)', ('John Doe', '[email protected]'))

connection.commit()
connection.close()

このコードは、database.db という名前のデータベースに users という名前のテーブルを作成します。テーブルには、id、name、email という3つの列があります。id 列は主キーです。

コードは次に、John Doe という名前と [email protected] という電子メールアドレスを持つレコードを users テーブルに挿入しようとします。レコードが既に存在する場合は、何も起こりません。

方法 2: INSERT と EXISTS サブクエリを使用する

import sqlite3

connection = sqlite3.connect('database.db')
cursor = connection.cursor()

cursor.execute('CREATE TABLE IF NOT EXISTS users (id INTEGER PRIMARY KEY, name TEXT, email TEXT)')

cursor.execute('INSERT INTO users (name, email) '
              'SELECT ?, ? '
              'WHERE NOT EXISTS ( '
              '  SELECT 1 FROM users WHERE name = ? AND email = ? '
              ')', ('John Doe', '[email protected]', 'John Doe', '[email protected]'))

connection.commit()
connection.close()

このコードは、方法 1 のコードとほぼ同じです。ただし、レコードが存在するかどうかを確認するために EXISTS サブクエリを使用しています。

方法 3: トランザクションを使用する

import sqlite3

connection = sqlite3.connect('database.db')
cursor = connection.cursor()

cursor.execute('CREATE TABLE IF NOT EXISTS users (id INTEGER PRIMARY KEY, name TEXT, email TEXT)')

try:
  cursor.execute('BEGIN TRANSACTION')

  cursor.execute('SELECT * FROM users WHERE id = 1')

  if not cursor.fetchone():
    cursor.execute('INSERT INTO users (name, email) VALUES (?, ?)', ('John Doe', '[email protected]'))

  cursor.execute('COMMIT')
except Exception as e:
  cursor.execute('ROLLBACK')
  raise e

connection.close()

このコードは、方法 1 と方法 2 のコードよりも複雑です。トランザクションを使用して、レコードが存在するかどうかを確認してから、INSERT ステートメントを実行します。

上記はあくまでもサンプルコードであり、状況に合わせて変更する必要があります。

SQLite において "Insert only if id doesn't exist" を実現するその他の方法

REPLACE ステートメントは、既存のレコードを更新するか、新しいレコードを挿入します。

REPLACE INTO table_name (column1, column2, ...)
VALUES (value1, value2, ...);

REPLACE INTO users (name, email)
VALUES ('John Doe', '[email protected]');

このステートメントは、users テーブルに id が 1 のレコードが存在する場合は、そのレコードを name が John Doe、email が [email protected] のレコードに更新します。レコードが存在しない場合は、新しいレコードを挿入します。

INSERT ... SELECT ステートメントは、別のテーブルからレコードを選択して、新しいテーブルに挿入します。

INSERT INTO table_name (column1, column2, ...)
SELECT column1, column2, ...
FROM other_table_name;

INSERT INTO users (name, email)
SELECT name, email
FROM temp_users
WHERE NOT EXISTS (
  SELECT 1 FROM users WHERE name = temp_users.name AND email = temp_users.email
);

このステートメントは、temp_users テーブルからレコードを選択し、users テーブルに挿入します。ただし、users テーブルに name と email が一致するレコードが既に存在する場合は、挿入されません。

UPSERT トリガーは、レコードが存在する場合は更新し、存在しない場合は挿入するトリガーです。

CREATE TRIGGER upsert_trigger
BEFORE INSERT ON table_name
FOR EACH ROW
BEGIN
  UPDATE table_name
  SET column1 = NEW.column1,
      column2 = NEW.column2,
      ...
  WHERE id = NEW.id;

  IF ROW_COUNT() = 0 THEN
    INSERT INTO table_name (column1, column2, ...)
    VALUES (NEW.column1, NEW.column2, ...);
  END IF;
END;

CREATE TRIGGER upsert_trigger
BEFORE INSERT ON users
FOR EACH ROW
BEGIN
  UPDATE users
  SET name = NEW.name,
      email = NEW.email
  WHERE id = NEW.id;

  IF ROW_COUNT() = 0 THEN
    INSERT INTO users (name, email)
    VALUES (NEW.name, NEW.email);
  END IF;
END;

このトリガーは、users テーブルにレコードを挿入する前に実行されます。レコードが既に存在する場合は、そのレコードを更新します。レコードが存在しない場合は、新しいレコードを挿入します。

REPLACE は、既存のレコードを更新するか、新しいレコードを挿入するという点で、INSERT OR IGNORE と似ています。ただし、REPLACE は、レコードが存在するかどうかを確認するための追加のクエリが必要ありません。
UPSERT トリガーは、レコードが存在するかどうかを確認して、更新または挿入を行う必要がある場合に役立ちます。

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