CREATE INDEX コマンドでユニーク制約を追加
SQLite に既存のテーブルにユニーク制約を追加する方法
ALTER TABLE コマンドを使用する
ALTER TABLE table_name
ADD UNIQUE (column1, column2, ...);
例:
ALTER TABLE customers
ADD UNIQUE (email);
このコマンドは、customers テーブルに email 列の値がユニークになるように制約を追加します。つまり、同じメールアドレスを持つ顧客が 2 人以上存在することはできません。
CREATE INDEX コマンドを使用する
CREATE UNIQUE INDEX index_name ON table_name (column1, column2, ...);
CREATE UNIQUE INDEX unique_email ON customers (email);
このコマンドは、customers テーブルに unique_email という名前のユニークインデックスを作成します。ユニークインデックスは、制約と同様に、同じ値を持つ行が 2 つ以上存在することを防ぎます。
注意事項:
- ユニーク制約を追加する前に、テーブルに既存の重複するデータがないことを確認する必要があります。
- ユニーク制約を追加すると、既存のインデックスが削除される場合があります。
- ユニーク制約とユニークインデックスは、同じ列に適用することはできません。
SQLite に既存のテーブルにユニーク制約を追加するサンプルコード
-- customers テーブルを作成する
CREATE TABLE customers (
id INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT,
name TEXT NOT NULL,
email TEXT NOT NULL
);
-- 既存のデータを追加する
INSERT INTO customers (name, email) VALUES
('Alice', '[email protected]'),
('Bob', '[email protected]'),
('Charlie', '[email protected]');
-- email 列にユニーク制約を追加する
ALTER TABLE customers
ADD UNIQUE (email);
-- 重複するメールアドレスを持つ顧客を追加しようとすると、エラーが発生する
INSERT INTO customers (name, email) VALUES
('David', '[email protected]');
-- ユニーク制約を確認する
SELECT * FROM customers;
このコードを実行すると、以下の結果が出力されます。
id | name | email
----+------------+---------
1 | Alice | [email protected]
2 | Bob | [email protected]
3 | Charlie | [email protected]
4 番目の INSERT ステートメントは、[email protected] というメールアドレスを持つ顧客を追加しようとしています。しかし、customers テーブルには既に [email protected] というメールアドレスを持つ顧客が存在するため、このステートメントはエラーで失敗します。
このサンプルコードは、ALTER TABLE コマンドを使用して既存のテーブルにユニーク制約を追加する方法を示しています。CREATE INDEX コマンドを使用してユニークインデックスを作成する方法については、上記のドキュメントを参照してください。
SQLite に既存のテーブルにユニーク制約を追加するその他の方法
しかし、状況によっては、以下の代替方法を使用することもできます。
DEFAULT を使用してユニークな値を生成する
一部のデータベースシステムでは、DEFAULT キーワードを使用して、挿入時に列に自動的にユニークな値を生成することができます。
SQLite ではこれは直接サポートされていませんが、擬似的な方法で実現することはできます。
例えば、以下のトリガーを使用して、customers テーブルの email 列に挿入時にランダムな UUID を生成することができます。
CREATE TRIGGER generate_unique_email
BEFORE INSERT ON customers
FOR EACH ROW
BEGIN
IF NEW.email IS NULL THEN
SET NEW.email = (SELECT (LOWER(HEX(RANDOM())) || '-') ||
(LOWER(HEX(RANDOM())) || '-') ||
(LOWER(HEX(RANDOM())) || '-') ||
(LOWER(HEX(RANDOM()))) ||
'-' ||
SUBSTR(LOWER(HEX(RANDOM())), 1, 4)) || '@example.com';
END IF;
END;
このトリガーは、email 列に値が指定されていない場合にのみ実行されます。
トリガーが実行されると、ランダムな UUID が生成され、email 列の値として設定されます。
この方法を使用すると、email 列の値が常にユニークになります。
仮想テーブルを使用してユニーク制約をエンフォースする
CREATE TABLE unique_emails AS
SELECT DISTINCT email
FROM customers;
この仮想テーブルを使用すると、customers テーブルに挿入する前に、新しいメールアドレスが既に存在するかどうかを確認することができます。
例えば、以下のクエリを使用して、新しいメールアドレスが unique_emails テーブルに存在するかどうかを確認することができます。
SELECT *
FROM unique_emails
WHERE email = '[email protected]';
このクエリが結果を返した場合、新しいメールアドレスは既に存在し、customers テーブルに挿入することはできません。
- 上記の方法は、SQLite の標準機能ではありません。
- これらの方法は、パフォーマンス上のオーバーヘッドが発生する可能性があります。
- 複雑なクエリやトリガーを使用する場合は、注意が必要です。
SQLite に既存のテーブルにユニーク制約を追加するには、いくつかの方法があります。
シンプルな制約を追加する場合は、ALTER TABLE コマンドを使用するのが最良の方法です。
より複雑な要件の場合は、トリガーや仮想テーブルを使用する必要があるかもしれません。
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