SQLiteのインデックス:大文字小文字を区別する検索のパフォーマンス向上

2024-04-02

SQLiteにおける大文字小文字の区別

例えば、以下のクエリは、name列に"John Doe"または"john doe"を含むすべてのレコードを返します。

SELECT * FROM users WHERE name LIKE '%John Doe%';

これは便利ですが、場合によっては問題になることがあります。例えば、ユーザー名やパスワードなど、大文字と小文字を区別する必要がある場合です。

大文字小文字を区別するLIKE演算子

SQLiteでは、大文字小文字を区別するLIKE演算子を使用することができます。

方法1:BINARYキーワード

LIKE演算子にBINARYキーワードを指定することで、大文字小文字を区別する検索を実行できます。

SELECT * FROM users WHERE name LIKE BINARY '%John Doe%';

方法2:照合順序の変更

SQLiteでは、データベースまたは列レベルで照合順序を設定することができます。照合順序は、文字列の比較方法を決定します。

大文字小文字を区別する照合順序を設定するには、以下のPRAGMAステートメントを使用します。

PRAGMA case_sensitive_like = 1;

このステートメントを実行すると、データベース内のすべてのLIKE演算で大文字小文字が区別されるようになります。

方法3:CASE式

CASE式を使用することで、大文字小文字を区別する検索を実行することもできます。

SELECT * FROM users WHERE CASE name WHEN 'John Doe' THEN 1 END IS NOT NULL;

SQLiteでは、デフォルトで大文字と小文字の区別なく検索が行われます。大文字小文字を区別する検索を実行するには、BINARYキーワード、照合順序の変更、CASE式などの方法を使用することができます。




方法1:BINARYキーワード

import sqlite3

# データベースへの接続
connection = sqlite3.connect("database.db")
cursor = connection.cursor()

# 大文字小文字を区別する検索
cursor.execute("SELECT * FROM users WHERE name LIKE BINARY '%John Doe%'")

# 結果の取得
results = cursor.fetchall()

# 結果の表示
for row in results:
    print(row)

# データベースのクローズ
cursor.close()
connection.close()

方法2:照合順序の変更

import sqlite3

# データベースへの接続
connection = sqlite3.connect("database.db")
cursor = connection.cursor()

# 照合順序の変更
cursor.execute("PRAGMA case_sensitive_like = 1")

# 大文字小文字を区別する検索
cursor.execute("SELECT * FROM users WHERE name LIKE '%John Doe%'")

# 結果の取得
results = cursor.fetchall()

# 結果の表示
for row in results:
    print(row)

# データベースのクローズ
cursor.close()
connection.close()

方法3:CASE式

import sqlite3

# データベースへの接続
connection = sqlite3.connect("database.db")
cursor = connection.cursor()

# 大文字小文字を区別する検索
cursor.execute("SELECT * FROM users WHERE CASE name WHEN 'John Doe' THEN 1 END IS NOT NULL")

# 結果の取得
results = cursor.fetchall()

# 結果の表示
for row in results:
    print(row)

# データベースのクローズ
cursor.close()
connection.close()



方法4:正規表現

SELECT * FROM users WHERE name REGEXP '^John Doe$';

方法5:インデックスの作成

大文字小文字を区別する検索を実行する列にインデックスを作成することで、検索のパフォーマンスを向上させることができます。

CREATE INDEX idx_name ON users (name);

このインデックスは、name列に基づいて大文字小文字を区別する検索を高速化します。

SQLiteで大文字小文字を区別する検索を実行するには、さまざまな方法があります。どの方法を使用するかは、検索の要件とパフォーマンスのニーズによって異なります。


sqlite case-sensitive


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