ワイルドカードで大文字と小文字を区別せずに検索する
SQL構文は大文字と小文字を区別しますか?
データベースや設定によって異なります。
- デフォルトで大文字と小文字を区別しない:
- MySQL
- PostgreSQL
- Oracle (一部の例外あり)
- デフォルトで大文字と小文字を区別する:
- SQL Server
- Microsoft Access
- Teradata
詳細:
SQL構文は、データベースによって大文字と小文字の区別が異なります。
- デフォルトで大文字と小文字を区別しない場合:
SELECT * FROM employees;
と
SELECT * FROM Employees;
は同じ意味になります。
SELECT * FROM employees;
はエラーになりますが、
SELECT * FROM Employees;
は正しく動作します。
大文字と小文字を区別するかどうかを確認する方法:
- データベースのマニュアルを確認する。
SHOW VARIABLES
などのコマンドを使用して、現在の設定を確認する。
大文字と小文字を区別する設定の利点:
- 識別子をより分かりやすく記述できる。
- 誤字脱字を防ぎやすい。
- 慣れないうちは記述が煩雑になる。
- 既存のコードを修正する必要がある場合がある。
推奨事項:
- コードの可読性を高めるために、大文字と小文字を使い分けることを推奨します。
- データベースの設定を確認し、それに応じてコードを記述する。
- コードを共有する場合は、大文字と小文字の区別について明記する。
補足:
- 大文字と小文字を区別するかどうかは、データベースだけでなく、テーブル名、列名、変数名などにも適用されます。
- 関数名やキーワードは、通常、大文字と小文字を区別します。
-- employees テーブルが存在する
SELECT * FROM employees;
SELECT * FROM Employees; -- 同じ結果
-- 大文字と小文字を区別して検索
SELECT * FROM employees WHERE name = 'John Doe';
SELECT * FROM employees WHERE name = 'JOHN DOE'; -- 異なる結果
SQL Server (デフォルトで大文字と小文字を区別する)
-- employees テーブルが存在する
SELECT * FROM employees; -- エラー
-- 大文字と小文字を区別して検索
SELECT * FROM Employees WHERE name = 'John Doe';
SELECT * FROM Employees WHERE name = 'JOHN DOE'; -- 同じ結果
PostgreSQL (デフォルトで大文字と小文字を区別しない)
-- employees テーブルが存在する
SELECT * FROM employees;
SELECT * FROM Employees; -- 同じ結果
-- 大文字と小文字を区別して検索
SELECT * FROM employees WHERE name = 'John Doe';
SELECT * FROM employees WHERE name = 'JOHN DOE'; -- 異なる結果
-- 大文字と小文字を区別せずに検索
SELECT * FROM employees WHERE name ILIKE 'John Doe'; -- 大文字と小文字を区別せずに検索
-- employees テーブルが存在する
SELECT * FROM employees;
SELECT * FROM Employees; -- 同じ結果
-- 大文字と小文字を区別して検索
SELECT * FROM employees WHERE name = 'John Doe';
SELECT * FROM employees WHERE name = 'JOHN DOE'; -- 異なる結果
-- 大文字と小文字を区別せずに検索
SELECT * FROM employees WHERE LOWER(name) = 'johndoe'; -- 大文字と小文字を区別せずに検索
- 大文字と小文字を区別してテーブルを作成する
CREATE TABLE Employees (
id INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
name VARCHAR(255) NOT NULL,
PRIMARY KEY (id)
);
SELECT name, age FROM employees;
DECLARE @name VARCHAR(255);
SET @name = 'John Doe';
大文字と小文字を区別するその他の方法
COLLATE 属性を使用する
MySQL、PostgreSQL、Oracle などのデータベースでは、COLLATE
属性を使用して、文字列の比較規則を指定できます。
-- employees テーブルが存在する
SELECT * FROM employees WHERE name COLLATE 'utf8mb4_bin' = 'John Doe'; -- 大文字と小文字を区別して検索
-- employees テーブルを作成する
CREATE TABLE Employees (
id INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
name VARCHAR(255) COLLATE 'utf8mb4_bin' NOT NULL,
PRIMARY KEY (id)
);
CASE 式を使用する
CASE 式を使用して、文字列を大文字または小文字に変換してから比較することもできます。
-- employees テーブルが存在する
SELECT * FROM employees WHERE UPPER(name) = 'JOHNDOE'; -- 大文字に変換してから比較
-- 大文字と小文字を区別せずに検索
SELECT * FROM employees WHERE LOWER(name) = 'johndoe'; -- 小文字に変換してから比較
関数を使用する
データベースによっては、大文字と小文字を区別する関数も用意されています。
UPPER()
: 文字列を大文字に変換する
これらの関数は、WHERE
句だけでなく、SELECT
句や ORDER BY
句などでも使用できます。
ワイルドカードを使用する
LIKE 演算子とワイルドカードを使用することで、大文字と小文字を区別せずに検索することもできます。
-- employees テーブルが存在する
SELECT * FROM employees WHERE name LIKE '%John%'; -- 'John' を含む名前を検索
ワイルドカード %
は、任意の文字列に一致します。
sql case-sensitive