C#、SQL、LINQ to SQLにおける重複レコード処理の比較

2024-06-30

C#, SQL、LINQにおけるテーブルの単一フィールドに基づく重複排除

LINQは、テーブル内の重複レコードを排除するための便利な機能であるDistinctを提供しています。しかし、デフォルトではすべての列に基づいて重複排除が行われるため、特定の列のみを基に重複排除したい場合は、追加の処理が必要となります。

C#での実装

C#の場合、以下のコード例のようにGroupByFirstOrDefaultメソッドを組み合わせて、特定の列に基づいた重複排除を実現できます。

var distinctValues = table.GroupBy(row => row.TargetField)
                         .Select(group => group.FirstOrDefault());

このコードは、tableテーブルからTargetField列の値に基づいてレコードをグループ化し、各グループの最初のレコードのみを抽出します。結果として、TargetField列の値が重複しないレコードのコレクションが得られます。

SQLでの実装

SQLの場合、以下のクエリを使用して、特定の列に基づいた重複排除を実現できます。

SELECT DISTINCT TargetField FROM table;

このクエリは、TargetField列の値が重複しないレコードのみを抽出します。

LINQ to SQLの場合、以下のコード例のように、DistinctメソッドとSelect句を組み合わせて、特定の列に基づいた重複排除を実現できます。

var distinctValues = (from row in table
                     select row.TargetField).Distinct();

このコードは、tableテーブルからTargetField列の値を抽出하고、重複排除された結果を返します。

補足

  • 上記のコード例はあくまでも基本的な例であり、具体的な実装はデータソースや要件に応じて調整する必要があります。
  • 複数の列に基づいて重複排除を行う場合は、GroupByメソッドのキーセレクターを複数指定する必要があります。
  • 性能を向上させるために、インデックスを活用することが重要です。



    C#

    using System.Linq;
    
    class Person
    {
        public string Name { get; set; }
        public int Age { get; set; }
    }
    
    class Program
    {
        static void Main(string[] args)
        {
            // データソースの作成
            var persons = new List<Person>()
            {
                new Person { Name = "John", Age = 30 },
                new Person { Name = "Jane", Age = 25 },
                new Person { Name = "John", Age = 30 },
                new Person { Name = "Jane", Age = 25 },
                new Person { Name = "Mary", Age = 28 },
            };
    
            // 特定の列に基づいた重複排除
            var distinctNames = persons.GroupBy(p => p.Name)
                                      .Select(g => g.FirstOrDefault());
    
            // 結果の表示
            foreach (var person in distinctNames)
            {
                Console.WriteLine($"Name: {person.Name}");
            }
        }
    }
    

    このコードでは、Personクラスと、そのインスタンスを含むpersonsリストを作成します。その後、GroupByFirstOrDefaultメソッドを使用して、Name列の値に基づいて重複排除を行い、結果をdistinctNames変数に格納します。最後に、distinctNamesの内容をコンソールに出力します。

    SQL

    SELECT DISTINCT Name FROM Persons;
    

    LINQ to SQL

    using System.Data.Linq;
    
    class PersonDataContext : DataContext
    {
        public Table<Person> Persons { get; set; }
    }
    
    class Program
    {
        static void Main(string[] args)
        {
            // データソースの作成
            var connectionString = "Data Source=localhost;Initial Catalog=MyDatabase;Integrated Security=True";
            var dataContext = new PersonDataContext(connectionString);
    
            // 特定の列に基づいた重複排除
            var distinctNames = (from person in dataContext.Persons
                                 select person.Name).Distinct();
    
            // 結果の表示
            foreach (var name in distinctNames)
            {
                Console.WriteLine($"Name: {name}");
            }
        }
    }
    



    他の方法

    • ToDictionaryメソッドを使用する:
    var distinctValues = persons.ToDictionary(p => p.Name).Values;
    

    このコードは、personsリストをName列の値をキーとする辞書に変換し、その値のコレクションをdistinctValues変数に格納します。

    • HashSetクラスを使用する:
    var distinctNames = new HashSet<string>(persons.Select(p => p.Name));
    
    • GROUP BY句とHAVING句を使用する:
    SELECT Name FROM Persons
    GROUP BY Name
    HAVING COUNT(*) = 1;
    
    • ROW_NUMBERウィンドウ関数を使用する:
    SELECT Name
    FROM (
        SELECT Name,
               ROW_NUMBER() OVER (PARTITION BY Name ORDER BY Name) AS rn
        FROM Persons
    ) AS t
    WHERE rn = 1;
    
    • Distinctメソッドとサブクエリを使用する:
    var distinctNames = (from person in dataContext.Persons
                         where (from p in dataContext.Persons
                               select p.Name).Distinct().Contains(person.Name)
                         select person.Name).Distinct();
    
    • 性能面を考慮する場合は、使用するデータソースやデータ量に応じて適切な方法を選択する必要があります。

    c# sql linq


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