Delphi アプリケーションで SQLite データベースを使いこなすためのサンプルコード

2024-07-27

Delphi アプリケーションで使用する埋め込みデータベース

SQLite

  • データ量が多い場合はパフォーマンスが低下
  • 複雑なクエリやトランザクションには不向き
  • マルチプラットフォーム対応
  • データベースファイルが壊れにくい
  • 非常に高速な読み書き速度
  • サーバ不要でファイルベース
  • オープンソースで軽量なデータベース

InterBase

  • ライセンス費用がかかる
  • マルチスレッドとマルチユーザー環境に対応
  • 豊富なデータ型と複雑なクエリに対応
  • 高いパフォーマンスと安定性
  • サーバ/クライアント型のアーキテクチャ
  • 商用データベース

Firebird

  • InterBase よりも機能が制限されている
  • InterBase と互換性がある
  • オープンソースで無料

FireDAC

  • 視覚的なデータベース設計ツールが付属
  • SQLite、InterBase、Firebird などのデータベースに対応
  • Delphi と統合されており、開発が容易
  • Embarcadero 製のデータベースコンポーネント

ZeosLib

  • 機能が FireDAC よりも制限されている
  • FireDAC よりも軽量
  • オープンソースで無料のデータベースコンポーネント

選定のポイント

  • サポート:技術的なサポートの充実度
  • スケーラビリティ:データ量の増加に対応できるかどうか
  • パフォーマンス:読み書き速度、処理速度
  • コスト:ライセンス費用、保守費用
  • 開発環境:Delphi のバージョン、開発者のスキル
  • アプリケーションの要件:データ量、アクセス頻度、必要な機能など



// SQLite データベースファイル名
const DBFileName = 'test.db';

// データベース接続
var Conn: TSQLiteConnection;

// データベース接続を開く
procedure OpenConnection;
begin
  Conn := TSQLiteConnection.Create(nil);
  Conn.ConnectionString := 'Data Source=' + DBFileName;
  Conn.Open;
end;

// データベース接続を閉じる
procedure CloseConnection;
begin
  Conn.Close;
  Conn.Free;
end;

// データベーステーブル作成
procedure CreateTable;
begin
  // SQL クエリ
  const SQL = 'CREATE TABLE IF NOT EXISTS People (
    Id INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT,
    Name TEXT NOT NULL,
    Age INTEGER NOT NULL
  )';

  // クエリ実行
  var Cmd: TSQLiteCommand := TSQLiteCommand.Create(nil);
  Cmd.Connection := Conn;
  Cmd.CommandText := SQL;
  Cmd.ExecuteNonQuery;
  Cmd.Free;
end;

// データ挿入
procedure InsertData;
begin
  // SQL クエリ
  const SQL = 'INSERT INTO People (Name, Age) VALUES (?, ?)';

  // クエリ実行
  var Cmd: TSQLiteCommand := TSQLiteCommand.Create(nil);
  Cmd.Connection := Conn;
  Cmd.CommandText := SQL;

  // パラメータ設定
  Cmd.Parameters.AddParam('Name', ftString, 'John Doe');
  Cmd.Parameters.AddParam('Age', ftInteger, 30);

  Cmd.ExecuteNonQuery;
  Cmd.Free;
end;

// データ取得
procedure SelectData;
begin
  // SQL クエリ
  const SQL = 'SELECT * FROM People';

  // クエリ実行
  var Cmd: TSQLiteCommand := TSQLiteCommand.Create(nil);
  Cmd.Connection := Conn;
  Cmd.CommandText := SQL;

  // データリーダー取得
  var Reader: TSQLiteDataReader := Cmd.ExecuteReader;

  // データ読み込み
  while Reader.Read do
  begin
    // データ出力
    ShowMessage('Id: ' + IntToStr(Reader.FieldByName('Id')));
    ShowMessage('Name: ' + Reader.FieldByName('Name'));
    ShowMessage('Age: ' + IntToStr(Reader.FieldByName('Age')));
  end;

  // データリーダー閉じる
  Reader.Close;
  Cmd.Free;
end;

begin
  // データベース接続を開く
  OpenConnection;

  // データベーステーブル作成
  CreateTable;

  // データ挿入
  InsertData;

  // データ取得
  SelectData;

  // データベース接続を閉じる
  CloseConnection;
end.

このコードは、Delphi の FireDAC コンポーネントを使用して SQLite データベースにアクセスしています。 FireDAC は、Delphi に標準で付属しているデータベースコンポーネントです。

実行方法

  1. 上記のコードを Delphi プロジェクトに貼り付けます。
  2. DBFileName 変数を、使用する SQLite データベースファイル名に変更します。
  3. プロジェクトを実行します。
  • SQLite データベースの詳細については、SQLite の公式ドキュメントを参照してください。
  • より詳細な情報は、FireDAC のドキュメントを参照してください。
  • 上記のコードは、基本的な操作のみをサンプルとして示しています。



Delphi アプリケーションで SQLite データベースにアクセスする他の方法

ADO.NET

ADO.NET は、.NET Framework のデータアクセスコンポーネントです。 Delphi から ADO.NET を使用して SQLite データベースにアクセスするには、以下が必要です。

  • ADO.NET への参照設定
  • .NET Framework がインストールされていること

ADO.NET を使用した SQLite データベースへのアクセス方法は、以下の通りです。

  1. SqlConnection オブジェクトを作成し、接続文字列を設定します。
  2. SqlCommand オブジェクトを作成し、SQL クエリを設定します。
  3. SqlDataAdapter オブジェクトを作成し、SqlCommand オブジェクトと SqlConnection オブジェクトを関連付けます。
  4. SqlDataAdapter オブジェクトを使用して、データベースとのデータの読み書きを行います。

ZeosLib は、オープンソースのデータベースコンポーネントライブラリです。 Delphi から ZeosLib を使用して SQLite データベースにアクセスするには、以下が必要です。

  • ZeosLib への参照設定
  • ZeosLib がインストールされていること
  1. TZDataset オブジェクトを作成し、TZConnection オブジェクトと TZCommand オブジェクトを関連付けます。

SQLite3 API

SQLite3 API は、SQLite データベースに直接アクセスするための C 言語 API です。 Delphi から SQLite3 API を使用するには、以下が必要です。

  • SQLite3 API を使用する Delphi コード
  • SQLite3 の開発ライブラリがインストールされていること
  1. sqlite3_open() 関数を使用して、データベースを開きます。
  2. sqlite3_prepare_v2() 関数を使用して、SQL クエリを準備します。
  3. sqlite3_step() 関数を使用して、クエリ結果を処理します。
  4. sqlite3_finalize() 関数を使用して、クエリを終了します。

どの方法を選択するべきか

どの方法を選択するべきかは、開発者のスキルや要件によって異なります。

  • SQLite3 API は、最もパフォーマンスの高い方法ですが、開発スキルが必要となります。
  • ZeosLib は、オープンソースのコンポーネントライブラリなので、無料で使用できます。
  • ADO.NET は、.NET Framework のデータアクセスコンポーネントなので、.NET Framework との連携が容易です。
  • FireDAC は、Delphi に標準で付属しているコンポーネントなので、最も簡単に使用できます。

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