1つのテーブルに複数の主キーを設定することは可能?
1つのテーブルに複数の主キーを持つことは可能ですか?
1つのテーブルに複数の主キーを設定することは可能ですが、いくつかの注意点があります。
複合主キー
複数のカラムを組み合わせて主キーとすることを複合主キーと言います。例えば、顧客テーブルで、顧客IDと氏名を組み合わせて主キーとする場合などが考えられます。
サロゲートキー
テーブル内の他のカラムと関連のない、独立したカラムを主キーとすることをサロゲートキーと言います。例えば、顧客テーブルで、自動採番されるIDを主キーとする場合などが考えられます。
複数の主キーを設定する際の注意点
- 複数の主キーを設定すると、テーブル設計が複雑になる可能性があります。
- 主キーの組み合わせによって、レコードが重複してしまう可能性があります。
- 主キーを変更する場合は、テーブル全体に影響を与える可能性があります。
複数の主キーが必要なケース
- 複数のカラムの組み合わせでレコードを一意に識別する必要がある場合
- テーブル間の参照関係を効率的に管理したい場合
複数の主キーを設定する際のベストプラクティス
- 複合主キーよりもサロゲートキーを使用することを推奨します。
- 主キーの数は最小限に抑えるようにします。
- 主キーは変更しないように設計します。
まとめ
1つのテーブルに複数の主キーを設定することは可能ですが、いくつかの注意点があります。設計の際には、必要性とリスクを慎重に検討する必要があります。
CREATE TABLE customers (
customer_id INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
first_name VARCHAR(255) NOT NULL,
last_name VARCHAR(255) NOT NULL,
PRIMARY KEY (customer_id),
UNIQUE (first_name, last_name)
);
このコードは、customer_id
を主キー、first_name
と last_name
を複合ユニークキーとして設定する顧客テーブルを作成します。
PostgreSQL
CREATE TABLE customers (
customer_id SERIAL PRIMARY KEY,
first_name VARCHAR(255) NOT NULL,
last_name VARCHAR(255) NOT NULL,
UNIQUE (first_name, last_name)
);
補足
- 上記のコードは、あくまでもサンプルです。実際の設計は、要件に合わせて変更する必要があります。
1つのテーブルに複数の主キーを設定するその他の方法
特殊なデータ型を使用する
一部のデータベースでは、UNIQUEIDENTIFIER
型のような特殊なデータ型を使用することで、重複のない値を自動的に生成することができます。このデータ型を主キーとして使用することで、サロゲートキーを明示的に設定する必要がなくなります。
トリガーを使用することで、レコード挿入時に自動的に主キー値を生成することができます。この方法を使用することで、サロゲートキーを明示的に設定する必要がなくなります。
アプリケーション側で主キー値を管理する方法もあります。この方法は、データベースに依存しない方法で主キーを設定したい場合に有効です。
複数のテーブルに分割する
テーブルを複数のテーブルに分割することで、主キーの数を減らすことができます。この方法は、テーブル設計が複雑になりそうな場合に有効です。
database database-design primary-key